加越国境の里・吉崎バス停から吉崎御山─蓮如道─細呂木駅

- GPS
- 02:23
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 92m
- 下り
- 83m
コースタイム
- 山行
- 1:50
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 2:23
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
<ゆき> 小杉817━912金沢930━1021大聖寺1045=1102吉崎 <かえり> 細呂木1337━1440金沢1505━1558小杉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
吉崎周辺は観光地なので、ほぼ雪無し。 未舗装車道の蓮如道は一部雪が残るうえ、雪解け後でドロドロ…。 |
その他周辺情報 | 越前加賀県境の館と、道の駅蓮如の里あわらに立ち寄った。道の駅蓮如の里あわらで鬼面オムライス(1,000円)をいただきました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
靴
ザック
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
|
---|
感想
3月1日の土曜日に加賀と越前の国境にある吉崎の吉崎御山に行って来た(山じたいは、福井県)。2月18日から24日まで居座った寒波の影響で北陸の山はどこも雪がたくさん積もってるけど、海に近く標高とも低い吉崎御山は積雪はほぼ無さそうなので、吉崎へと向かった。吉崎は蓮如上人の吉崎御坊が有名で、観光地にもなっている。しかし、公共交通機関で向かうとなると、加賀温泉駅─大聖寺駅からの塩屋ゆきの1往復に限られる。『ウィキペディア』の吉崎御坊のページをみると、かつては福井県側にもバス路線があったものの全て廃止になったとのこと…(汗)。塩屋線のバスダイヤはパッと見、4往復(土日祝は3.5往復)あるけど、それに騙されてはイケナイ!(苦笑) 使用に耐える1往復も吉崎での滞在時間が4時間ほどにもなってしまうため、サッサと帰りたいひとには向かない(苦笑)。最初は往きだけバスを使って、帰りは大聖寺駅まで歩いて戻る計画だった。しかし、福井県側の細呂木駅まで歩いても時間がほぼ変わらないことに気づいたため、帰りは細呂木駅を目指すことにした。直線距離では牛ノ谷駅のほうが近いけど、間にロクな道が無い(苦笑)。
4週間前に錦城山登山(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7755371.html)のため来たばかりの大聖寺駅に10:21に到着。今回はバスの時間に合わせてるので、時間は遅め。ダイヤどおり10:45に塩屋ゆきのバスがやって来て、それに乗車。終点の手前の吉崎で11:02にバスを降り、まずは越前加賀県境の館を目指して路地に入ってく。気づかないうちに県境を通過し、福井県に足を踏み入れてた(苦笑)。ちなみに、県境を示すようなモノは狭い路地には無かった。一旦国道305号に出て、駐在所の前で右折し、越前加賀県境の館へ。入館すると係員が居て、蓮如上人と吉崎についてイロイロ解説してくれた。館外の県境標識を撮影して満足したところで、今度は道の駅蓮如の里あわらへ移動。天気が良すぎて暑さを感じたので、ダウンジャケットを脱いだ。
ホームページでみた時から絶対食べたい!…と思ってた鬼面オムライスを食してから道の駅を11:46に出発し、吉崎御山を目指す。参道には殆ど雪は無く、呆気なく「史跡 吉崎御坊跡」の標柱が現れた。山上部は広がりがあり(御坊があったから当然だケド…苦笑)イロイロな史跡やスポットが点在してる。鹿島の森ビュースポットからは、日本海と北潟湖に挟まれた鹿島の森がよくみえ、蓮如上人のお腰掛けの石、吉崎御坊の本堂跡、高村光雲による蓮如上人像などの見どころを通過。蓮如上人お手植のお花松の切り株に至ってはどこまでホントなのか疑わしく感じたけど、本光坊了顕の墓については、「血染めの聖教」の逸話を県境の館で聞いてたので、真剣にみてしまった…。大火事の時に自分の腹を掻っ捌いて『教行信証』を護ったという凄い話。
吉崎御山には今まで歩いて来た参道とは逆側から車道が上がって来てるので、帰りはこの車道を歩いて下る。正午と同時に、ボール・モーリア楽団が大ヒットさせた“恋はみずいろ”のメロディーが流れる。大佛寺山に登った時にも流れてたから(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6623728.html)、福井県ではよく使われてるんだろう。児童数減少につき休校になっているという吉崎小学校は今は「全天候型遊戯施設あそぼっさ」として使われていて、前を通りかかると子供の声が響いて来た。県道に出たところで右折し、そのまま舗装路を細呂木駅まで歩くつもりだった。青看上はT字路の吉崎交叉点は実は十字路で、地形図上は一条線で表記される車道が記載されている。大雪の後だからこんな狭い車道の除雪なんかされているハズは無い!…と考えて最初からアウトオブ眼中だったけど、この一条線の車道は「蓮如道」と呼ばれ、かつて京と吉崎を往来するのに使われたルートらしい。入口からみる限り雪もなさそうなので、県道を往く計画を変更し、そのまま蓮如道に入る。
この蓮如道、信仰のなせる技なのか、大雪からまだ5日ほどしか経ってないというのに、最初のうちは除雪されたかのように全く雪が無い。ただし、未舗装のため雪解け後でドロドロだ。計画通りなら車道歩きと遊歩道歩きだけなのでトレッキングシューズでは無くジョギングシューズを履いて来たけど、最初からこの道を歩くと分かってたらトレッキングシューズで来ただろう。100 mおきぐらい?…と思うほど頻繁に「蓮如道」と刻まれた石柱が立てられてる。地元・富山の道宗道(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5618530.html)を思い出してしまった(苦笑)。県境の館を出てから長らく福井県域を歩いてたけど、久しぶりに石川県が接近して来て、県境の尾根上を歩く。道の隣はゴルフ場で、そこは石川県域。ずっと雪の無い車道歩きかと思ってたら、陽当たりの関係か雪が残ってる箇所もあり、そこは靴を濡らさないように慎重に通過。これまで雪をみなかったのに雪が出て来たのは、この日の行程中一番標高が高い地帯だからだろう(苦笑…吉崎御山より蓮如道最高点のほうが標高が高い)。「あわらの郷」という国際霊園を通過し、旧北陸道と合流すると麓は近く、後谷ため池を経て細呂木集落で(当初歩くはずだった)県道に出た。あとは細呂木駅まで車道歩き。歩道が無い区間が長いけど、クルマ通りが少ないのでさほど危険は感じない。ハピラインふくいに転換してもうすぐ丸1年になろうかという細呂木駅に13:26に到着。13:37発の電車に乗り、金沢での乗り換えを経て、16時前には『キャラメルハウス』(自宅)に戻ってた。
史跡に指定されている以上、吉崎御山が観光地色が強いのは仕方ない。それよりも蓮如道のほうが私的には気に入った!(苦笑)
P.S.
吉崎に公共交通機関で日帰りしようとするなら1往復しか実用に耐えない…と書いたけど、現在のところ、加賀周遊バス「Canbus」を使えば便利に行き来出来る。この状態がずっと続くかは、謎。1乗車500円とのこと。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人