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Yamareco

記録ID: 7948681
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山滑走
ヨーロッパ

スティープ体験記・Col des Cristaux

2025年03月27日(木) [日帰り]
 - 拍手
Tomahawk その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
06:52
距離
22.4km
登り
1,316m
下り
2,812m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:07
休憩
0:00
合計
7:07
8:54
420
スタート地点
15:54
7
16:01
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2025年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
今日もここから
2025年03月27日 08:33撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 8:33
今日もここから
二度目の肩
2025年03月27日 09:34撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 9:34
二度目の肩
避難小屋は箱だった
2025年03月27日 09:34撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 9:34
避難小屋は箱だった
岩の下に出た
2025年03月27日 09:44撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 9:44
岩の下に出た
今日の氷河
2025年03月27日 10:07撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 10:07
今日の氷河
しばらくは視界なし
2025年03月27日 10:07撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 10:07
しばらくは視界なし
晴れた
2025年03月27日 10:25撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 10:25
晴れた
ラテラルモレーンと人
2025年03月27日 10:29撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 10:29
ラテラルモレーンと人
セラック崩壊跡
2025年03月27日 10:42撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 10:42
セラック崩壊跡
先行者あり
2025年03月27日 11:29撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 11:29
先行者あり
クレバスと氷と
2025年03月27日 11:31撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 11:31
クレバスと氷と
奥の方まで来た
2025年03月27日 11:39撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 11:39
奥の方まで来た
これはパートナーのトマ
2025年03月27日 11:42撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 11:42
これはパートナーのトマ
深淵が覗いている
2025年03月27日 11:45撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 11:45
深淵が覗いている
目的の斜面
2025年03月27日 11:53撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 11:53
目的の斜面
ベルクシュルンドあり
2025年03月27日 12:03撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 12:03
ベルクシュルンドあり
ブリッジ崩壊して焦った
2025年03月27日 12:33撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
1
3/27 12:33
ブリッジ崩壊して焦った
ツボで行く
2025年03月27日 13:29撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 13:29
ツボで行く
もうすぐ稜線
2025年03月27日 14:25撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 14:25
もうすぐ稜線
今日はここまで
2025年03月27日 14:33撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 14:33
今日はここまで
ロバの耳
2025年03月27日 14:33撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 14:33
ロバの耳
ゴクリ
2025年03月27日 14:51撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 14:51
ゴクリ
落ちてゆく
2025年03月27日 14:57撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 14:57
落ちてゆく
悪魔の砦のよう
2025年03月27日 15:00撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
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3/27 15:00
悪魔の砦のよう
ひと安心
2025年03月27日 15:07撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 15:07
ひと安心
だだっぴろい
2025年03月27日 15:14撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 15:14
だだっぴろい
帰りのラテラルモレーン
2025年03月27日 15:14撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 15:14
帰りのラテラルモレーン
2025年03月27日 15:19撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 15:19
まだたくさんの人がいた
2025年03月27日 15:23撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 15:23
まだたくさんの人がいた
氷河訓練
2025年03月27日 15:42撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 15:42
氷河訓練
夕飯1
2025年03月27日 17:02撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 17:02
夕飯1
夕飯2
2025年03月27日 19:24撮影 by  Xiaomi 14T Pro, Xiaomi
3/27 19:24
夕飯2
撮影機器:

感想

前日、Danielから状態がいいという情報をもらっていた「Col des Cristaux」にTomaとふたりで行くことに。今回の旅では、エリアの概念把握に努め、安全なツーリングに終始する予定だったが、せっかくシャモニーにいるので少しくらいは本場のスティープをかじっておきたいという気持ちもあった。トマはまだ若く、そこまで急斜面の経験はなさそうだったが、彼も同じようなモチベーションがあったため、話はトントン拍子に進んだ。一日しか一緒に行動していなかったが、お互いによく意思疎通できるし、パートナーとして不安はなかった。

当日、2回目となるアルジェンティエール氷河への通勤をこなす。今回はリフト下りてすぐにハイトラバースを仕掛け、他の人よりも一段高いスタートとなった。時間的なマージンがあるので、トマを待ちつつゆっくりめのペースで歩く。肩から滑走となるが、今回は前回よりも手前から滑り始め、岩塔の下に出た。トマはスプリットボードなので、トラバースでは少し下に出るし、モードチェンジでは少し時間がかかる。高度のせいかイマイチ調子がよくなさそうでもあった。

氷河上はガスが濃かったが、予報とライブカメラの情報から晴れることを信じて歩みを進めた。最初は左岸のセラックを避けつつ、そのうちに右岸の方に移る。次第にトレースが薄くなり、先行は2人一組だけとなる。氷河上ではロープを出さなかったが、取付きのベルクシュルンドで念のためロープを出した。先行者のトレースに沿ってスノーブリッジを渡り、スタンディングアックスでビレイ。トマがブリッジに差し掛かると、ブリッジが崩れて、"Shit!"という叫びとともにトマがちょっと落ちた。スタンディングアックスで墜落を止めるのは初めてであり、普段ほとんど使わないのでほとんど忘れていたが、先日の剱でゲンキ氏に指導されていたフレッシュな技術が活きてよかった。クラックは傾斜していたが、底は見えなかったらしい。

北面のため、しばらく降雪がなくても雪はやわらかく、キックステップで脛あたりまで入るため、50度程度の斜度でも十分休めるし、怖さはあまりない。上部残りちょっとのところで、先行の2人が下りて来て挨拶をした。スラフやちょっとした氷塊は落ちてくるが、登るのにそこまで支障はなかった。14時半頃に稜線に出て、そこからクライムダウン。この辺りはやや氷化しており、ここのクライムダウンが一番緊張した。そして、板を履けばこわくない。ピッチを切りながら下り、シュルンドはちょっとした段差を飛んでいなした。

トマとグータッチをしてから、氷河まで下りるところの5ターンくらいが、今回の旅で一番いい雪だった。あとはひたすら氷河をゆくが、ここもよく滑るし大きな景色を移動していくので、とても気持ちがいい。Grandes Montesが近づくと、これから小屋に向かう登山者が多くいて、氷河の末端ではクレバスレスキュー?の訓練も行われていた。ゲレンデに戻ってから、ボトムまでノンストップで滑り、脚はパンパンに。下山後はふたりでハンバーガーを食して、宿に戻ってからジェノベーゼも食べた。標高差のわりに疲れた気がしたのはなぜだったのか。

Lionel TassanのMont-Blancスキートポ(2010年版)によると、今回行ったルートの滑降グレードは5.1で、トポだと1.2から最高5.5まである。4番台も滑って、グレードの肌感覚を得たいところだったが、滑りに関しては特に問題ではないと感じた。問題は登りでも下りでも転んだら死ぬという点で、リスク許容度と露出感への耐性という面において(あとは体力と好奇心も)、シャモニーの人たち(ローカルにせよビジターにせよここで滑ってきた人たち)には凄まじいものがあると感じた。

今の自分にとっては、リスクをとって誰かのスティープラインをなぞることにそこまでの意欲はもてないが、とりあえずここでの経験をもって、また日本のフィールドで気の向くままに山を楽しめればいい。

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