光徳〜山王帽子山〜ハガダテノ頭:ピストン


- GPS
- 09:00
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,024m
- 下り
- 1,025m
コースタイム
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 8:59
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 奥日光 万蔵:600円。湯元本通り北駐車場から直ぐの所。 https://www.nikkoyumoto.com/yado/%E5%A5%A5%E6%97%A5%E5%85%89-%E4%B8%87%E8%94%B5/ 三本松茶屋: http://sanbonmatsu.moon.bindcloud.jp/index.html |
写真
感想
暖かい季節になり,道路の凍結もなさそうだったので,久しぶりに雪の上を歩こうと奥日光を訪れることにする。いろは坂をノーマルタイヤで登れるかが心配だったので,3時前に家を出て,清滝ICを5時10分に通過。坂の手前にある馬返し駐車場でちょっと休憩の後に昇り始めるが,快適な路面で問題なく6時前には光徳に到着する。途中の中禅寺湖では,多くの釣り人が湖岸に立っていた。駐車場には他車が1台のみで静か。暖かく綺麗なトイレで小用後,歩き始める。今回は山王帽子山から太郎山の周回コースを計画したが,無理をしないで行ける処までと決めていた。
空に雲はなく,樹林帯は風も無くて暖かい。除雪された光徳園地の車道を少し行き,山王峠への湯元光徳線歩道に入ると直ぐに雪道となった。傾斜の緩い道を歩いていると、7,8頭のシカの群れが前方を駆け抜けていく。雪面には様々な動物の足跡が残っている。人のトレースはあったり,無かったりなので,時々現れるテープなどの目印も見ながら,ほぼ北向きに進んで行く。歩き始めから1時間ほど経過するが,山王峠にはまだ到着しない。1時間はかからないだろうと想定していたので,ルートを誤ったかと思い,少し引返してから東に進路を変えた。思った通りに林道に出たが,予想していた位置からは随分と離れていた。
ともあれ,除雪された山王林道を登っていると,突然ガサガサと音がして,右の叢からシカが現れた。立派な角を持ったシカが,雪に滑ったのだろうか,横倒しになってもがいている。暫く見ていると,ようやく林道に降り立って,こちらをジッと睨みつけてくる。角で突かれるとやばそうだなと思って,身構えていると,ふと視線を外して,再び林の中へ走り去っていった。去年の七面山以来の至近距離での遭遇だった。
その後,太郎山への登り口を一度通過し,歩道との交差点まで登り,小休止とする。少し前から風が出てきたので,雨具の上を着,スパッツを着ける。先ほど通り過ぎた登り口まで戻り,いよいよ山王帽子山への登りにかかる。トレースは余りはっきりしない所が多いので,コンパスを見ながら樹や叢の薄くて登り易そうなところを進む。時々,目印が現れるので大きなルートミスはしていないと安堵する。1時間強も登ったところで傾斜が緩み周囲の山が見え始める。更に10分ほどで,樹林がまばらになって真っ白な山並みが見回せるようになったので,荷を下ろして小休止とする。五色山と前白根の向こう側に,白根山が頭を突き出している。近くに男体山も見えるが,何時も見慣れている方向とは違うので,全く別の山のようだ。戦場ヶ原とその向こう側の山々も見えはするが,少し霞んでいる。帰宅してから調べると皇海山も見えていたようだ。
登り始めてからは,息をするように風が時々強く吹くようになる。吹かれると寒くなり,止むと暑くなるので,温度調整が難しい。休んでいると寒くなってきたので,腰を上げて歩き始めると,直ぐに山頂に到着した。腰を下ろすのに良さそうな岩があったが,展望も余りないのでそのまま素通りする。数分歩いた所で,しばしば膝上まで潜るようになってきたので,ワカンを付けることにする。随分と昔に買ったものだが,余り使用していないので,未だ新品に近い状態だ。しかし,古いことは間違いないので何時壊れるかが心配。前方には先ほどから太郎山が姿を現しているが,小太郎から太郎への稜線が如何にも痩せていそう。しかし,中々に絵になる姿である。
ハガタテノコルでは,雪が消えて叢が顔を出している辺りに腰を下ろして休憩する。時間的にはほぼ予定していた通りだが,この先,新薙の降りの状況が気になるし,防水のきいていない古靴の中がびしょ濡れだったり,右膝が少し疲れてきたりと,色々と言い訳を考えて,ハガタテノ頭で引返すことにして腰を上げる。風は次第に弱まってきているようで,登り始めると暑くなってくる。一登りして,傾斜が緩くなり周囲の見晴らしも効くようになった辺りが頭だなと見当をつける。念のため,GPSを確認すると若干,頭よりも上の方だったが,眺めが良いので腰を下ろしてじっくりと周囲を見渡す。北西の方角に,2つのピークを見せる燧ヶ岳,なだらかな稜線の駒ヶ岳などが遠望できる。近くには山王帽子山の左側に白根山が顔を出している。風も弱まっているし,ここからは引返すだけなので,のんびりと景色を独り占めした。
さっきつけたばかりのトレースを辿ってコルまで降り,再び山王帽子山まで登り返すが,2時間ほどの間に驚くほど雪が緩くなっていた。ワカンを付けていても時々,膝上まで潜ってしまう。快晴だから仕方がないか。時々,太郎山を振り返りながら山頂まで戻る。
登山口まではできるだけ赤テープと,ほとんど消えたトレースを追って降ったので,夏路に近いルートになった。登山口でワカンを外し,林道を登って,再び,遊歩道の入り口に着く。ここからは再び雪道になるが,面倒くさいのでワカンを着けずにツボ足で歩く。時々,股までズボッと落ち込むが時間に余裕もあるので,気にせず進んだ。山王峠を越え,少しすると早朝に引き返した地点に到着。改めて地形図を見直すと,確かに周囲の地形と一致しており納得した。
更に降ったところで,再びシカの群れが立ち止まっていたので,よく見ようとそちらに進むと逃げ去ってしまった。そのまま歩いていると沢筋に出てしまい,前方が少し急になっているようだ。あまり無理もしたくないのでGPSを出して現在地を確認し,尾根の夏路ルートに戻った。その後も,時々,雪に落ち込みながら光徳まで戻った。駐車場には誰も居らず,2,3台が訪れたが直ぐに立ち去っていった。
途中にあるので,梵字飯場跡駐車場への林道の状況を見ておこうと思ったが,入り口付近に雪が少し残っていた。無理すれば行けそうだが,未だ3か月の新車で無理はしたくないので,諦めて湯ノ湖の温泉に直行する。日帰り温泉は何件もあったが,600円と安かった奥日光 万蔵にお邪魔する。16時までの営業で時間を少し過ぎてはいたが,入れてもらえた。年期の入った内湯のみのシンプルな温泉だが,汗を流して疲れを取るには十分だった。その後,三本松茶屋でラーメンを食す。更に今後の訪問時の参考にと,中禅寺湖東岸の道路(中宮祠足尾線)を走るが,中禅寺(立木観音)の少し先でゲートが閉じていた。9〜17時の間しか開いていないようだ。又,見る限りではここまでに無料の駐車場は無かった。最後に湖畔から男体山を眺めた後,帰途につく。大きな渋滞もなく,21時少し前には帰宅できた。
今回は久しぶりの雪山のため,ワカン歩行などで無駄な動きをしたようで,膝などに疲れが出てしまった。しかし,快晴の下,雪山を独り占めできた最高の山行だった。無理をしない範囲で,又,残雪を歩こう。
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