北岳バットレス

コースタイム
12/28 小屋 - 八本歯手前のくぼ地 - 取りつき確認
12/29 テン場 6:30 - 取りつき 7:30 - 8:30 撤退 - 11:30 北岳山頂 - テント撤収 - 16:00 小屋
12/30 小屋 7:00 - 11:30 夜叉神峠
天候 | 全日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
池山小屋までほとんど雪がない 小屋ではやっと水が作れる程度 バットレス四尾根にも雪がすくない。ベルグラとの闘い |
感想
雪がすくなく、雪稜部分がすべてベルグラ状態となり厳しい登攀が予想された。
D ガリーから五尾根へあがるラインを登り始めたが、1P 目でアイゼンが壊れたため
そのまま撤退。
アイゼンの長さ調節部分の金具がはずれ、気付いた時には左足のアイゼンが二つに分解
していた。1 ピンをとっただけで 10m ほど上がっていたため恐ろしいクライムダウン
となった。本来は上から突起部分を上から押さえる機構だが、バネの力が失われており
若干浮いていたのが主因と考えられる。おそらく氷結部分にけりこむ際に考えられてい
ない方向から力が加えられて外れたと思われる。
天気が良かったため残念ではあった。
ただ壁は前述のとおり難易度が相当あがっていたこと、城塞ハング付近から D ガリー
奥壁へ雪崩がみえたことからそのまま抜けられたとは思えない。
先行していた JECC パーティも四尾根取りつき付近から撤退した様子であった。
また良い課題ができたと思う。
いろいろと反省点など。
■行動食
久しぶりにしゃりばてを起こした。山に入る回数が減ったせいか体質が変わったらしい。
事前のカーボローディングがまったく要をなしていない。
脂質でカロリーを稼いでいるカロリーメイト中心で行動食を構成したが、エネルギーに
変換できなかった様子。炭水化物、糖質も必要。柿の種、キットカットなどを取り入れる
必要がある。
■事前準備
まず、無雪期の偵察山行を行っておくべきであった。
ピン位置の確認はもちろんのこと、ナチュプロ中心で登っておくべきでもあった。
また 11 月下旬ごろに積雪状況確認のため広河原あたりまでは来てみるべきであった。
場合によっては白根御池からのルートが使える。
今回は御池小屋付近にトレースを確認できた。
■装備
トライカム 0.25-2 を持参したがもう少し多めで良かったかも。その分、カムを減らして
もよい。場合によってはアイススクリューも必要か。
雪稜主体の冬靴、アイゼンだったが、積雪に応じてアイス主体の冬靴、モノポイントアイ
ゼンでもよかったかもしれない。とくに今回のようにベルグラでの登攀が予想できる場合
は考慮すべきであった。
■アプローチ
奈良田からが林道を使えて楽かもしれない。
夜叉神は山越えがあり、微妙に悪いところがある。
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