明神山


- GPS
- 07:37
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,197m
- 下り
- 1,207m
コースタイム
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 7:36
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
先週、上臈岩から見えた明神山。その堂々とした姿が印象に残っており、ゴールデンウィークで混雑が予想される中だったが、天気が良さそうだったので思い切って登ることにした。
車は乳岩峡の専用駐車場に停め、川沿いのルートから登山を開始した。朝早くからすでに駐車場は多くの車で埋まっていた。
序盤は、きれいな川を眺めながら歩く舗装路が続き、乳岩峡のトイレを過ぎたあたりからは川沿いを間近に歩ける。川の水に触れたり写真を撮ったりと、自然を存分に楽しめるポイントだった。周囲には、子供連れの家族やカップルなど、観光目的の人も多く見かけた。
登山口近くにトイレが設置されているのもありがたかった。登山前に済ませておけると安心感があり、特に人の多い連休中は混雑を避けて行動できるのも嬉しい点だ。設備も清潔に保たれており、管理されている方々に感謝したくなる。
乳岩の分岐までは比較的歩きやすいが、そこから先は登山道が徐々に狭くなり、本格的な山道へと変わっていく。さらに進んで鬼岩のエリアに差し掛かると、ロッククライミングを楽しむ人たちの姿があった。ほぼ垂直に近い壁や、岩がえぐられたような場所をまるでクモのように登る様子には、思わず息をのんだ。
そして、明神山名物の「胸突八丁」へ。名前の通りの急登が続き、標高はぐいぐいと上がるのに、地図上の位置はなかなか進まない。途中には鎖場が2カ所ほどあり、手足を使うスリルのあるポイントも。
やがて「馬の背」に到着。ここからは、周囲の山々を一望できる絶景が広がる。先週登った上臈岩も、かなり下に見えたのが印象的だった。さらに進んで最後の急登を越えると、ついに山頂へ到着。
馬の背を越えて山頂へ向かう途中、ふと足元を見ると、可憐なイワカガミの群落が目に入った。濃い緑の葉の上に、ピンク色の小さな花がいくつも揺れていて、険しい登りの最中にひとときの癒やしを与えてくれた。斜面の岩の隙間からも顔をのぞかせており、厳しい環境でもしっかり根を張って生きるその姿に力をもらうようだった。多くの登山者も足を止めて写真を撮ったり、しゃがんで観察したりしていて、険しい登り道の中にも自然の優しさを感じられる場面だった。
山頂では、多くの登山者が腰を下ろして食事を楽しんでいた。遠くには南アルプスの峰々も見え、手書きの山名案内板を見ながら眺めを楽しむ。持参したおにぎりを頬張りながら、静かに流れる時間に癒やされた。
食事を終えて下山。登った分だけ降るのは当然だが、上から見る胸突八丁の急斜面には、改めてその角度に驚かされた。登りでは見えにくかった道筋も、下りでははっきりと確認できるほどだった。
下山後、せっかくなので「乳岩」にも立ち寄ることにした。登山者よりも、軽装の観光客が多く訪れていた。巨大で不思議な形をした岩々は、まるで異世界のような幻想的な雰囲気を醸し出していた。
この周辺には、他にも奇石や景観を楽しめるコースがいくつもあり、次はどの山を訪れようかと、また楽しみが一つ増えた一日だった。
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