烏帽子岳〜あわよくば念丈岳(鳩打峠ルート)
コースタイム
9:00烏帽子岳頂上 - 9:30池ノ平山 - 10:20念丈岳頂上着
10:35念丈岳頂上 - 11:20池ノ平山 - 11:50烏帽子岳頂上着
12:05烏帽子岳頂上 - 12:40飯島ルート分岐 - 13:20小八郎岳分岐 - 13:26小八郎岳頂上13:38 - 13:50烏帽子岳直通合流 - 14:10鳩打峠登山口着
天候 | 下は晴れ、頂上は晴れのち曇り(ガス) |
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過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
念丈岳頂上でSoftbankケータイ通話可 |
写真
感想
翌日から天気が下り坂とのことで、この日も曇り時々晴れの予報だったため、パノラマが期待できる念丈岳を目的地にすることに躊躇するところもあったが、午前中は天気が良さそうだったため、思い切って行くことにした。
6:00登山口発予定で家を出るも、鳩打峠への道がどこだか良く分からず、不安になりながら県道15号を南下。看板があったためそこを右折したが、そこから峠までの道は予想していたより狭く長く途中不安になった。
6:00過ぎに鳩打峠駐車場着。他に車がない。予定より10分遅れの6:10発。登り口の登山道マップの下にポストがあったような気がしたけど、記帳するのを忘れてしまった。
初心者にとって自分より前に誰も人がいないと言うのは非常に不安なことだ。しばらく歩くうちに、今日がまだ平日だと言うことを思い出した。戻ってくるまで誰にも会わないと言う状況を想像しながら登る。
登山道は基本的に笹の道だが、良く整備されている。「念丈倶楽部」が毎年笹刈りをしていると聞いており非常にありがたかったが、笹が深いところもあり。
小八郎岳分岐では、一瞬小八郎岳方面に行きかけるも、天気が不安なため、まずは念丈まで行くことを第一に考え、帰りに余力があれば寄ることとする。
3合目手前には左手が急峻な崖になっているところがあり、恐怖しつつ通過。その後もこういった崖と隣り合わせのところが結構あって恐かった(にもかかわらず覗き込んでしまった)。
ルート上に自分以外誰もいないと言うことへの不安に駆られながら先へ進む。孤独との闘いという感じ。
5合目過ぎ、尾根に出たところで突然眼前が開け、朝日に映えた山が姿を現す。「なんだあれ!」と驚くも、烏帽子岳に他ならない。5合目を過ぎたというのに、頂上との高低差がまだあることを実感。そこからは木々の向こう側に時々烏帽子岳の頂上が見え隠れするような道を進む。
7合目手前で飯島ルートと合流。誰かこっちのルートから先に登っている人がいないかなどと淡い期待を抱く。ここからしばらく平らな道が続いた。
7合目過ぎからは頂上までひたすら上り。この頃には足の疲れもかなりのものになっており、8合目直前などは一歩間違えたら滑落しそうな雰囲気。上りは良くても下りのことが思いやられる。
8合目付近からは多少自由なルート取りが可能か。木に結ばれたピンクやオレンジのリボンを頼りに安全な道を選択。たまにコースから外れそうになることもあったがすぐに復帰。
頂上直前の烏帽子岩は当然のように避けて、8:40登頂。誰もおらず。
天気は比較的良好だが眺望は中央アルプスのみで、念丈などもガスが下から絶えず上昇してくる状態。南アルプスも見えず。厳密にはどれが何の山なのか分からなかったのだが。
開放的な空間で自分一人というのは何だか一層孤独が募る感じで、登頂の達成感も手伝ってその先を目指す気持ちが萎えそうになる。が、念丈岳まで基準タイム2.5Hと言うことで、天気も午後から曇りのようだし、正午までに烏帽子岳に戻ってくることを目標に9:00再出発。
ここから念丈岳までは、起伏はあるものの、烏帽子岳登頂までを思えば比較的歩きやすい。終始ガス気味。割りと新鮮なモグラの死骸に出くわし、2000m越えでもモグラが生息しているのだなどと考えつつ進む。
突然広場のようなところに出たと思ったら池ノ平山だった。ガスが濃くて周りの山は見えず。
ここから先はかなり笹が深かった。立ち枯れの木立ちを進む。シャクナゲの木が多く花の季節なら綺麗なのではないか。
10:20念丈岳登頂。この時も高森側からの登山者がいるかと期待したが頂上は無人だった。本日の目的地でありながら、天気が心配で滞在時間は10分ほど。すぐに今来た道を引き返す。
右足股関節、両膝などにちょっとした違和感があるなと思っているうちに、烏帽子岳に着く頃には前回と同じく左膝が痛み始める。11:50烏帽子岳着。
昼食。西から雲が濃くなっている感じで、入道雲が真上にまで迫ってきている。突然の雷雨なんてことになったらと思うと安心してもいられず、ついつい焦って食べてしまった。
と、ふいに北側斜面を下から上昇気流に乗って、1頭のアサギマダラがふんわりと天高く舞い上がった。今回の登山はこれを見るために来たのだなと少し明るい気持ちになる。が、それもつかの間、太陽が雲に隠れてしまい、雷への疑心暗鬼からさっさと荷物をまとめて12:05頂上を発つ。
最初から左膝をかばっての下山となったが、慎重を心がけて進む。目印のピンクやオレンジのテープはむしろ下山のためのものだと言うことにこのとき気付いた。岩場は脚よりむしろ腕で下りる感じで、却って脚への負担が軽減された。後半はむしろ腕の助けを借りずに下りるしかないためきつかった。脚を全く曲げられない状態だった。
小八郎岳分岐では迷わず小八郎岳へ。脚が痛いとは言え、ここまで来たら寄っていくというものだろう。3、4分歩くと小高い丘があり、これが頂上かと思いつつ少し下ると、今さら?と言うような急斜面があり、そこを登ると左手上に小八郎岳頂上のあずまやが見えた。
小八郎岳からは伊那谷を一望でき、天気さえ良ければ南アルプスが間近に望めるだろう。ピクニックにはちょうど良い感じ。しばらく過ごして出発。
と、足下の花(キンミズヒキ?)に止まる1頭のアサギマダラを発見。「動かないで」などと話しかけながらカメラを取り出し撮影。前回の経ヶ岳でも下り2、3合目付近で羽がボロボロのアサギマダラに出くわしたけど、今回の2頭はどちらも羽が綺麗だった。
1合目手前で下からクマよけのベルの音が聞こえてきた。本日唯一出会った登山者は初老の夫婦。時間的にも小八郎岳に行くのだろうと思いつつも、すれ違いざまに思わず話しかけると、明日烏帽子岳の予定が、天気が悪そうなので、今日小八郎岳に登って帰ることにしたとのこと。烏帽子岳まで2.5Hで行ったと話したら大層驚かれた。
14:10登山口着。浜松ナンバーの軽自動車あり。先ほどの夫婦だろうか。下山は夕方の予定だったため、飯島のさくら丼を食べてみたいと思っていたが、だいぶ早い時間帯だったため、そのまま帰宅。
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