記録ID: 8142773
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ハイキング
富士・御坂
🗻を拝めず地獄の山行き(コピー不可)初狩🚉🥾...鶴ヶ鳥屋山...近ヶ坂往還🥾より道の湯♨️
2025年05月08日(木) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 08:48
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,185m
- 下り
- 1,182m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 8:47
距離 15.9km
登り 1,185m
下り 1,182m
15:24
鶴ヶ鳥屋山登山は登頂から下山までほぼ時間通りだったのだが、ただ一番近い温泉へ向かう理由のみで選んだ近ヶ坂往還で足を取られた。2時間近く、道なき道を彷徨うことになった。古道という魔界に足を踏み入れた感じだった。13年前に整備された道がその後再整備されないまま放置されるとこうなるのか。恐怖の道行きだった。この地にリニアモーターカーが走る、地元の金は飛びつき、開発投資中心に人心が靡く。嘗てこの地の発展に尽くした古道は忘れ去られることになる。寂しい限りだ。
天候 | 朝方涼しく、ヤッケを羽織って登り始める。山は霞み、空は雲で覆われていた。最悪の状況下での山行きになった。しかし、日が昇るにつれ、晴れ間が広がり、暖かくなって、ヤッケだけでなく、ジャケットまで脱ぐことになる。これで雲も晴れてかれればいいのだが、世の中そううまくはいかない。🗻もまた、その美しい姿を一日中見せてはくれなかった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
05:10 西国分寺JR中央線・高尾行 05:25 立川JR中央線・大月行 06:25 大月JR中央本線・甲府行 06:30 初狩 帰り:17:06 都留市 富士急行線・大月行 17:27 大月JR中央線・東京行 18:29 立川JR中央・青梅線快速・東京行 18:38 西国分寺JR武蔵野線・東京行 18:41 新小平 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◯初狩🚉から鶴ヶ鳥屋山:一部不明瞭な箇所はあったが、概ね良好、他のコースに比べて一番楽でしかも早く山頂へ辿り着ける。このコースの難点はほぼ1/3が車道や林道になること。山頂のみから見える🗻がなければ、最も楽しくないコースになる。 ◯近ヶ坂往還からより道の湯:往還は荒れ方が半端ではない。2013年10月開通以降、ほぼ整備されていない。広域クリーンセンターの脇から老人福祉施設の裏を抜けて入っていく。元は道があったような所を確認し、雑草の中を歩む。倒木が多く、道を遮る。歴史の中で埋もれ、忘れ去られ、振り向きもされない道になっている。12年も整備されないとこうなるのか。峠までは大月市になり、峠の先は都留市になる。峠の看板は立派だが、古道への愛着がないので、悲惨になる。大月市側は平坦な道で、笹まみれで、道がわからなくなる。都留市側は沢沿いに下る道で、より危険度を上げる。木橋は壊され、沢沿いの道は分かりづらい。崖の連続が、道を迷わせる。ヤマップは登山道から外している。ヤマレコもまた攻めて正式登山道とせず、波線扱いに落とすべきだ。私のような素人が入り込まないように変更すべき。古道という名が素人ウケするからだ。 |
その他周辺情報 | より道の湯:フェンスが高いが露天風呂あり、サウナも2つ、食事処も充実、三ツ峠山を望みながら湯に浸かれる。都留市駅まで徒歩2分、立地条件最高。入館料:nifty平日150円引きで1,150円 https://yorimichinoyu.jp/ |
写真
川沿いは路肩を歩く。戻りは、左のまるたの森方向へ、山越えして温泉へ向かう。古道を歩く予定。この道行きは素晴らしいアイデアと思っていた。古道には時代を超えて旅人の息吹を感じるからだ。空の雲以上にこの道の向こうに暗雲が立ち込めるとはこの時、思いもしなかった。青空が少し望めるようになった。暖かくなる。ヤッケを脱いだ
檜の苗か。また花粉が怖い😱。メタらやったら植えている感じ、まるでムーミン谷にでてくるニョロニョロのようだ。苗は鹿に食べられないようにビニールで覆っている。何となく贅沢に思えてくる。少しずつ晴れてきたが雲は厚い。
御正体山が真正面に、壮大なる風景を崖の上のニョロニョロと共に眺める。どうもこのニョロニョロは送電塔設置工事開発跡に植えられた苗の囲い、したがって斜面の揃って林立している。送電線の下は電力会社のものだが、そうでない所は山の所有者のもの、必然的に木を植える。補償金による白いビニールで無数の苗を守るのは当然の理。
登りやすい樹脂階段、鉄塔工事のおかげか、作業員の足場確保のためだろう。この樹脂階段、下りる時に踏むと適度の弾力があり、足に優しいし、滑り止めがついていて安心。木の階段は濡れると滑る。樹脂であれば、この問題も解消できる。道迷い防止にもなる。大助かりの階段。木製だと朽ち果てたり、丸い木は滑る、硬い。深い溝を段下に作り、高低差が登山の邪魔になる。樹脂階段の効果は余分な高低差を生まないところにもある。木製階段の見直しをこの樹脂製によって置き換える時にきているのかもしれない。尤もこの樹脂階段は鉄塔管理者のための足場確保のために設置されたもの。
恩六二九石標て何?何の石標か?ネットで調べると恩とは恩賜のことで、御上から賜った629石の土地の境を示す印を意味するそうだ。江戸時代は確かに石高で土地を評価していた。しかし山の中で石高が出てくるとは?昔でいう村境のようなものなのだろうか?しかしその近くには650石標があり、この関係がわからない。わかる人いますか?
山頂までが長い、途中、この山行きで唯一擦れ違った逞しいおっさん風登山者が大月駅まで山越えで向かうとおっしゃっていた。私と同じ戻りルートから近ヶ坂峠で、高川山越えで向かうことになる。凄い健脚だ。プロは私のようなヤマレコ頼みはしないようだ。この先が山頂ですかと聞くと、あれが偽ピークと一言。まだまだですよ。新緑が目に眩しい。こういう方はヤマレコに情報なんか残さないのでしょうな。山で逢った多くの登山者はヤマレコなぞ残していない。それが本当のプロなのかもしれない。ヤマップに対してもそうだが、参考にはするが、関係しないのだろう。あのおっさん、無事着けたのだろうか?
全く道になっていない、何処が道か分かりますか?広場が数箇所ある。往時は休憩所でもあったのか。そこで道を失う。大月側は拓けているが、笹に埋もれ、道が見えないので迷う。携帯に登録しているヤマレコの予定ルートに沿って行こうとするが、無理。まさに藪漕ぎで彷徨いながら峠方面に向かう。
やっと出た近ヶ坂峠、ここが大月市と都留市の境になる。ここで道に迷う。近ヶ坂往還はこの崖下に下らなければならなかったが、とても降りる道は見えないし、下りる勇気もない。道は左へと向いている。従って歩いてみる。ヤマレコとのギャップが生じる。やはり写真の崖下へ降りなければならなかった。藪に隠れ、道が見えない。実際はそのまま行くと高川山経由で大月駅に向かう道だった。
こんなですよ。写真では分からないが、道はズブズブの泥の中、足が取られる。沢沿いに崖下に2度下りる。GPSの方向は揺れ動き、全く役に立たなくなる。谷に向かって下りていく感がある。実際道はこれを避けるようにしてあるはずなのに、見えない。分からない。
ここを下りるしかない状況に追い込まれ、道に外れたまま、進む。素人は決して近寄る道ではない。ヤマップは登山道にしていない。ヤマレコが普通の登山道にしている意味が分からない。せめて波線にすべきだ。
勘弁してよ。近ヶ坂往還が、戦国時代から昭和まで交通の要衝として歴史や自然を学べる道だったなら、もっと整備したらどうなのと突っ込みたくなる。いつも思うのだが、馬頭観音の鼻が折られていることが多い。これは廃仏毀釈の名残ではないか。
撮影機器:
装備
個人装備 |
ジャケット ヤッケ ズボン シャツ 靴下 グローブ 日よけ帽子 靴 ザック 携帯バッテリー2 ケーブル 筆記用具 常備薬 保険証 スマホ ティッシュ ビニール袋 メガネ 着替え タオル ストック 🍙3 茶 水
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感想
一番楽で早く問題なく山に登れ、風呂に入って帰るコースを選んだはずだった。ここに思わぬ罠が待っていた。山に早く登るには距離の問題だけではない。車道や林道、起伏の少ない、わかりやすい道を選ぶに限る。一番参考にするのはヤマレコの赤線だ。起点の○印を繋いで、道を作れば、時間が設定され、登山に要する時間が計算される。登山時、この赤線を辿ればいいだけ。登山道から外れれば警報が鳴り、間違いない安全登山になる。ところが今回の道は違かった。GPSも誤作動するほどの荒れた谷間の道、13年間も再整備されていない近ヶ坂往還。ヤマップでは登山道として外している古道。以前登った甲斐と駿河を繋いだ中道往還も凄まじく荒れていたが、それ以上だった。ヤマレコの記録を辿ると毎年荒れ方が凄くなっている。最早手の施しが効かなくなっている。道はズブズブ、背丈以上になった笹で道が見えない。木橋は朽ち果て、沢を渡りながら、崖の上り下りでくたくたになる。攻めてヤマレコで危険な道として波線扱いにして欲しい。何とか命からがら抜け出す。温泉に向かう車道の真ん中を歩いていたおばあちゃんから何処に行っていたのと聞かれ、近ヶ坂往還と言ったら、驚かれた。地元の人からして近寄らない道とのこと。これでは都留市として整備予算を捻出することはないだろう。攻めて都留市として危険な場所に指定して欲しいものだ。何のために13年前整備したのか、無責任行政の極みにも思える。
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コメント
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そのとき既に荒れ気味で、廃れていく予感がしていましたが、やはりそうでしたか。
ともあれ、無事下山出来て何よりです。
平日の帰宅ラッシュ時間避けたかったので途中撤退しました。
レポ見させてもらいましたが都留市方面に向かう道は凄い酷道ですね。
無事下山出来て何よりです。
お疲れ様でした。
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