青海黒姫山《日本三百名山》


- GPS
- 02:46
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,284m
- 下り
- 1,286m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
今年3回目の急行“きたぐに”に乗り糸魚川に着いた。北陸線上りで一駅折り返し青海駅で降りた。まだ完全に明るくなりきらない駅を後にし、青海川の両岸に構える電気化学工業(デンカ)の広大な工場の横を通り南へと進んだ。左岸に渡るとデンカの事務所があり、登山届けを出すようになっているようだ。隣には登山者用の駐車場も設置されていると車で来た小父さんに教えられた。
今通ってきた道路と青海川を跨ぎ越してデンカの石灰石採掘場へと続く作業道路に入って行った。早朝のため車はまだ通らない。作業道で高度400mを稼ぐと、採掘場上部の広場に達した。この先も車道であった形跡はあるが草が生い茂り登山道と化した道となった。尾根通しに進むと徐々に勾配がきつくなってきた。一ノ峰北尾根に入ると急登となり粘土質の道が泥濘み歩き難い。長い急登の末、道がなだらかになり一ノ峰(999m)山頂に達した。藪を5m程分け入ったところがピークだが山頂を示すものは何もなかった。おまけに展望もなく8:14登頂したという記録だけを残した。
暫くなだらかな稜線を進むと再び急登となり100m余りを登った。平坦になると二ノ峰(1,133m’)で前方に青海黒姫山が見えてきた。清水倉への分岐を過ぎると黒姫の前衛峰に達すると紅葉の最盛期の本峰が間近かに望めた。その右には北信黒姫山の山影も現れ期待が膨らんだ。岩稜帯を登り詰めると青海黒姫山(1,222m)山頂に到った。1,000m余りの山だが独立峰で姿も良く、山頂からは360°の展望が得られ雨飾山を前面に、北信の火打山、黒姫山、高妻山、戸隠山などが上空の雲とは裏腹に、明るい空を前にシルエットになっていた。北アルプス朝日岳は雲に覆われその山容を望むことはできなかったが、その先日本海へと続く栂海新道の山々は望むことができた。海の方へ目を転じると糸魚川の海岸線が縦に見えて良い眺めだ。山頂には1等三角点「黒姫山」の点標と立派な黒姫権現の祠があり昔から信仰登山の対象であったようだ。
元来た道を清水倉分岐まで引き返し分岐の左の道を下った。途中展望はなく、ポイントとなるものもなく急斜面を下るだけだ。余り歩かれていないようだが地元で整備されたのか赤テープが随所に垂れ下がっている。道を間違う心配はないと安心して下り、傾斜がゆるくなり出した頃突然赤テープが途切れてしまった。何処からか間違ったテープを辿ってしまったようだ。標高300m、戻るのも面倒なので谷筋の獣道を辿ると沢となり時々大きな段差はあるものの心配になりながらも下り続けた。藪の薄い歩き易いところを選んで進んだため本来のルートの方向とは大分ずれて真西に進んでいるようだ。青海川一つ上流の橋立の集落を目指しているようだ。標高200m位のところで突然林道が現れたが地形図には記載がなく何処に通じているのか分からないまま林道を下り青海川の河畔に達したので一安心することができた。
地図にある右岸を通る道だと思い下流に進むとあるはずのない橋が出てきて左岸に渡ってしまった。軈て車道が途切れ河原を歩くと砂防ダムで行き止まりとなってしまった。戻るのはいやなので高巻きで越える。ヤブを漕ぎ高度を上げると幅2mほどの道が現れさらに上の方に道路のガードレールが見え、漸く所定のコースにリカバリーすることができた。
再びパラパラしだし雨具の上だけ着て一路青海駅を目指すが20分もすると止んでしまった。デンカ事務所脇の登山者駐車場は随分車が増えていたが山中では登山口であった小父さん以外は誰とも会わなかった。デンカの工場横を通り11:56青海駅に帰着し山行を終えた。富山方面の列車は13:09までなく、駅周辺にはお店はおろか、自動販売機すらなかった。
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