目黒散策:西郷山公園~菅刈公園~旧前田家本邸~日本民藝館~駒馬野公園


- GPS
- 06:36
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 60m
- 下り
- 39m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
江戸時代には豊後の岡藩の屋敷があり、回遊式の大名庭園であった。その後、明治7年に西郷従道(じゅうどう)がこの土地を購入し、和館・洋館を建て、庭園も大改修が行われ、「東都一の名園」と言われた。
蹄鉄と人参が供えられている。
駒場野の辺りには、古来より馬の放牧場があり、ここで産出された良馬は軍馬として重用された。
現在の石碑は、陸軍騎兵第一聯隊の隊員たちが昭和5年(1930)に、戦没軍馬の供養のために建てたもの。
感想
東京には歴史ある邸宅が多い。
目黒の「旧前田家本邸」もその一つ。
▶︎旧前田家本邸
旧加賀藩主16代当主の侯爵「前田利為(としなり)」の邸宅。
和館と洋館の2つがあるが、竣工は洋館の方が先で、なんと昭和恐慌の年(昭和4年)に竣工された。
気になる費用を尋ねたところ、当時のお金で150万円くらいだったとか。
現在のお金に換算すると75~150億円に相当するらしい。前田家の財力には恐れ入った。
建物は、イギリスの貴族の館に多いカントリーハウス風。
石は蛇紋石、壁は金唐革紙が使われている。
部屋は、煌びやかというより、格調高く、気品に溢れた感じ。
設計は、高橋貞太郎。
明治神宮外苑にある「聖徳記念絵画館」も高橋氏による設計である。
洋館というと、旧岩崎邸を思い出すが、あちらはジョサイア・コンドルによる設計。
岩崎邸の洋館は、豪奢でとてつもなく大きいが、岩崎家が日常的に暮らしていたのは和館の方である。
これに対し、前田家では、もっぱら洋館の2階で暮らし、和館は、外国からの賓客に日本文化を伝えるためのものだった。
前田家の人々は、外交官としてロンドンで暮らしていたため、洋室に慣れていたようだ。
▶︎旧前田家本邸和館
設計は、佐々木岩次郎。
平安神宮や東本願寺の建築を手掛けた建築家。
一階の大広間には、横山大観の師であった橋本雅邦の襖絵がある。
通常、二階へは入れないが、ガイドが付くと見学することができる。
二階に上がるとまず驚くのは、御居間の美しい窓とそこから見える日本庭園。
窓からの風景を絵画のように切り取り、一つの名画を見ているような気分になる。
しかし、この素晴らしい和館と土地は、昭和17年(1942)、太平洋戦争に出征していた利為が戦死(58歳没)したため、中島飛行機製作所に買収され、戦後は、アメリカ極東軍空軍司令官の住居となった。
現在は、目黒区に移管。
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