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Yamareco

記録ID: 82805
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ハイキング
磐梯・吾妻・安達太良

磐梯山

2010年10月16日(土) [日帰り]
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oginchan その他4人
GPS
--:--
距離
10.4km
登り
913m
下り
909m
天候 曇り・雨
過去天気図(気象庁) 2010年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
裏磐梯スキー場駐車場
コース状況/
危険箇所等
今回の登山は福島県の磐梯山。磐梯山周辺は猪苗代湖・五色沼・桧原湖、その他の湖沼が点在しスキー場も数多くオールシーズン楽しめるリゾート地。そのシンボル的な存在が磐梯山である。数ある登山口の中で我々が選んだのは裏磐梯スキー場。このコースは振り向けば桧原湖を望み、爆裂火口を巡りながら山頂では猪苗代湖を見下ろせるという豪華なコース。さて、どんな登山となったであろうか・・・。

磐越道磐梯高原ICを降りコンビニの駐車場から見上げる磐梯山は青空を流れる雲を山頂付近に引っ掛けて雄大に聳えていた。このリゾート地に足を踏み込むのは高校1年生の夏以来。傍らに中学2年生の息子を従えて長い歴史を経て再訪した私の心は一気にその時代に遡り躍る様に高揚していた。
「五色沼でねぇ、クラスメイトの娘とボートに乗ったんだよ。それがさぁ、良いチャンスなのに好きって言えなくてさぁ!」
私のこんな思い出話に爆笑する仲間とニヤニヤ聞いている息子に囲まれた今回の登山である。

磐梯山を回り込み桧原湖方面へと向かい裏磐梯スキー場の駐車場に滑り込む。登山口が分かるか不安だった我々だが駐車場には既に10台くらいのクルマが停まっている。登山の身支度を整えている人や、もうゲレンデを歩き始めているグループなどがいて不安一掃。最近流行りの山ガールっぽいウエアもチラホラ・・・
*注・・・ウエアだけの話で着ている方の年齢は知りませんが。(爆)

気温14℃、ちょっと肌寒い気もするが歩き出せばすぐに汗をかくに違いない。シーズンオフの青々としたスキーゲレンデを歩き始める。前方には爆裂火口の荒々しい山肌を見上げ、振り返れば桧原湖の銀盤の湖面を見下ろす気持ちの良い登山が始まった。
やがて火口経由と中の湯経由の分岐にかかる。景色は大体が見下ろす方が綺麗なので火口ルートは帰り歩く事にして中の湯経由の登山道を選ぶ。リフトの終点からいよいよ本格的な登山道へと入って行く。

銅沼到着。小さく波立たせた水面に周囲の木々を写り込ませ静かな佇まい。一人のカメラマンが三脚を立てて山頂に掛かる雲が切れるのを辛抱強く待っている。軽く声を掛けて登山道へと戻る。黄葉の木々に囲まれた登山道は次第に傾斜を増し始める。登山道を登る我々の息が荒くなる速度に合わせるように雲が低くなり始める。中の湯分岐を過ぎ弘法清水に着いた頃にはすっかり雲の中にいた。

勉強不足だったが弘法清水には売店が二つ在って驚いた。値段も値段だがアルコール大好物の私が500円のビールより300円のナメコ汁や豚汁に心惹かれたのは強風に小雨模様の天候が大きく影響していたに違いない。しかし、この天候にも関わらず沢山の登山者が小屋の周囲にたむろしていたのにも驚いた。まあ、今日の天気予報は「秋晴れの一日」だったのだから登山日和と判断した我々と同じ方々であろう。(笑)

ルート地図によると距離500mとなっている弘法清水から山頂までの所要時間が30分弱、これは単純に急登を示すものである。覚悟はして登り始めたものの空腹と悪天候と登山渋滞で山頂に到着した頃にはバテバテ。
目の前の祠も霞み気味で周囲の展望など一切無い山頂。寒さに凍え、指がかじかむ手で握り飯を頬張る。強風と小雨の中の滞在は春の安達太良山以上の寒さだ。
山頂の一角では三角点の修復をしているらしく大勢の人々が一か所に集中している。こんな天候の中での作業は大変であろう。
寒さに追い立てられるように下り始めると霞みの向こうに「磐梯山山頂」の山頂表示板が立っていて皆が記念撮影をしていた。「何〜んだ、こっちが山頂なんだ!」と言う女の人の声が聞こえたが私も確かに同じ事を考えていた。(笑)
ここにもやはり売店が有り、ちょっとだけ驚いた私である。しかし寒さに追い立てられながらもこの小屋でもビールを売っているかの確認をしていた私はアルコール馬鹿か?・・・ちなみに売っていました。(笑)

弘法清水まで下り爆裂火口経由での下山ルートに入る。調子良く下って行くと分岐に辿り着き「裏磐梯登山口」方面を選択して歩く。周囲は一切が霞みの中である。

暫く進むと「???」

往路に通過した弘法清水に至る経路上の「お花畑」の分岐に辿り着きルートミスに気が付く。今歩いて来た道は「お花畑」だったのである。爆裂火口経由は先程の分岐をそのまま更に下ってから一つ先の分岐を左に取らなければならなかったと気が付いた。この時点でこれが青空の下だったらルート修正をしていただろうが周囲一帯が雲に覆われ展望全く無しの状態である事からこのまま往路を下っての下山に決めて歩き始める。

木々の間を通して降る小雨にしっとりと濡れながらの下山。我々の下るペースは相変わらず早く「下山のぺんぎん隊」の面目躍如である。銅沼到着12:30。日の長い季節ならまだしもこの時間でこの場所辺りでもまだ登って行く登山者とすれ違うのにはビックリさせられた。

再びゲレンデの広場に出て懐かしい桧原湖を見下ろすと何やら薄日が射している。こんな気配に一同顔を見合わせ苦笑。「いつものパターンですな!」と全員の顔が言っている。(笑)
ゲレンデを一気に下り駐車場に到着。
久しぶりに息子を伴った登山を無事に終了した。

アフター登山はクルマを喜多方方面へ向けて出発しラビスパ裏磐梯で立ち寄り入浴。更に喜多方経由でラーメンを味わい帰路に着いた。
裏磐梯スキー場のゲレンデを登る
2010年10月16日 08:04撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
10/16 8:04
裏磐梯スキー場のゲレンデを登る
銅沼
2010年10月16日 08:38撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
10/16 8:38
銅沼
中の湯下の登山道
2010年10月16日 08:58撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
10/16 8:58
中の湯下の登山道
弘法清水
2010年10月16日 10:14撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
10/16 10:14
弘法清水
山頂
2010年10月16日 10:41撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
10/16 10:41
山頂
山頂表示の前にて
2010年10月16日 11:06撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
10/16 11:06
山頂表示の前にて
雲の中のお花畑
2010年10月16日 11:31撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
10/16 11:31
雲の中のお花畑
懐かしい桧原湖に向かって下山
2010年10月16日 12:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
10/16 12:52
懐かしい桧原湖に向かって下山
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コメント

16日は
平野部は予報どおりだったようですが、山間部は予報どおりにはいかなかったようで、栃木の山も午前10時前までは快晴でしたが、その後は雲が多かったです。雨は降らなかったようですが、結構寒かったです。

息子さんと一緒に登山とは羨ましいです。
※6枚目の写真の様子では、山頂はかなり寒かったようですね。
2010/10/17 10:51
寒かった〜!
風だけなら春の安達太良山の方が強かったのですが、

強風+小雨模様+展望ナシ

これは一番骨身に沁みますね。(笑)


息子とは半年ぶりの登山でした。
2010/10/17 16:13
当方も昨日登りました。
当方は八方台から登りました。
山頂に着いたのは11時前後でした。
しかし、雨と風とで山頂30分で昼食もそこそこに退散しました。

朝、磐梯山か至仏山かで悩んで天気予報で磐梯山を選択したのですが…。
なんと、至仏山は快晴ですごい景色。

ほんまに悔しい限りですね。(笑)
次回ははずさないようにしたいです。
2010/10/17 20:00
すれ違いでしたか
我々とはすれ違いくらいの時間差でしょうか?
実際に途中ですれ違ってるのでは…

山の天気はわかりませんねぇ。
2010/10/18 0:52
本当ですね。
山の正確な天気予報を出しているHPとかあったら良いのですが…。
無いようですね。
有料でも結構利用すると思うのですが…。

今週は、山は休んで、来週金峰山に行く予定です。
過去3回天気で延期してます。
今回どうなるか…。
2010/10/24 0:49
ゲスト
磐梯山は急坂ですから・・・
磐梯山は他の山と違って距離は短いのですが急坂が続くので楽しいです(笑)
今回も隊長さんは元気に登られたようですネ。
2010/10/25 8:38
次が楽しみ
imanariさん・officedaiさん

天気が悪かった山は心に残ります。
「また行こう!」ってね。(笑)
2010/10/25 15:27
プロフィール画像
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