あれが安多多羅山 あの光るのが阿武隈川 *樹下の二人を詠んだ鞍石山*
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 127m
- 下り
- 125m
コースタイム
智恵子純愛通り11:13
智恵子生家資料館11:18
神社入口11:19
詩碑の丘11:36〜11:40
展望台11:44
ほんとうの空広場11:46〜11:48
二本松駅12:28
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
行き) 安達駅 帰り) 二本松駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
舗装路歩きで標識などありません。 ナビなど用意して歩きましょう。 |
その他周辺情報 | ■コンビニ・飲食店情報 安達駅前は店舗少ないです。 二本松駅前は多数店舗あります。(飲み屋さんも多いですよ♪) ■二本松駅近くの通り沿いに、愚州(ぐしゅう)という日本酒を扱ってる酒店があります。濃いお酒が好みの方はおすすめですよ♪ ■公園内にはトイレ・水場は随所にあります。 ■入浴施設は岳温泉・塩沢温泉などあります。 http://www.dakeonsen.or.jp/higaeri.stm http://shiozawa-k.jp/ |
写真
感想
高村光太郎智恵子夫妻が結婚十年目に訪れた鞍石山から詠んだ詞『樹下の二人』の詩碑がある地にやって参りました。
当時は安達太良山・阿武隈川の両方が見えたようですが・・・
現在阿武隈川は高速道に隠れて見えません。
智恵子生家の造り酒屋の白壁が点々と見えたであろうる安達ヶ原を見下ろし、
この幸せがいつまでも続くと信じた事でしょう。
その一方で、明日から混沌とした東京の生活に戻る愁いを嘆きながら、
この先智恵子が患う病を予期していたような詩になっているのは感慨深いですね。
『樹下の二人』全文
あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。
かうやって言葉すくなに坐っていると、
うっとりねむるような頭の中に、
ただ遠い世の松風ばかりが薄みどりに吹き渡ります。
この大きな冬のはじめの野山の中に、
あなたと二人静かに燃えて手を組んでゐるよろこびを、
下を見てゐるあの白い雲にかくすのは止しましょう。
あなたは不思議な仙丹を魂の壺にくゆらせて、
ああ、何という幽妙な愛の海ぞこに人を誘ふことか、
ふたり一緒に歩いた十年の季節の展望は、
ただあなたの中に女人の無限を見せるばかり。
無限の境に烟るものこそ、
こんなにも情意に悩む私を清めてくれ、
こんなにも苦渋を身に負ふ私に爽かな若さの泉を注いでくれる。
むしろ魔もののやうに捉へがたい。
妙に変幻するものですね。
あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。
ここはあなたの生まれたふるさと、
あの小さな白壁の点点があなたのうちの酒庫。
それでは足をのびのびと投げ出して、
このがらんと晴れ渡つた北国の木の香に満ちた空気を吸はう。
あなたそのもののやうなこのひいやりと快い、
すんなりと弾力のある雰囲気に肌を洗はう。
私は又あした遠く去る。
あの無頼の都、混沌たる愛憎の渦の中へ、
私の恐れる、しかも執着深いあの人間喜劇のただ中へ。
ここはあなたの生まれたふるさと、
この不思議な別個の肉身を生んだ天地。
まだ松風が吹いてゐます。
もう一度この冬のはじめの物寂しいパノラマの地理を教へて下さい。
あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。
「 高村光太郎::“智恵子抄”」より引用
コメント
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あらあらビックリ😱
また福島に来てたんですね。
体調大丈夫なんですね?
連休の件まだ調整不足ですみません。
また連絡します。
trooperさん お晩です
またまたお邪魔してました
今日は天気がいまいちなので、山歩きではなくてお散歩でした
今月あと2回くらい行くかもしれません
幾つか行きたい山があるのです
niiniさん、こんばんは。
二本松近辺山行お疲れ様です。
露伴亭のスリランカカレー、食べてみたいですね。随分前から気になってました。
そういえば、このあたり智恵子抄の聖地なんですね。文学よりも食い気優先ですね。
kuboyanさん こんばんは
露伴亭ご存じとは
流石は食べログの神様(ゴッド)ですね
二本松のあちこちに智恵子ゆかりの場所があります
その割にはあまり宣伝してないのです
東北人の奥ゆかさでしょうか
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