春岳沢〜ドラム缶尾根に合流



- GPS
- --:--
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 830m
- 下り
- 830m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
今季初の沢はやはり春岳沢になった。家から最も近い山域であることもある。蓑毛バス停からも比較的近い。沢装備や水でザックの重量は10キロを超えた。
やはり核心は髭僧の滝である。ここまでの経路でヒル野郎たちを数匹撃退した。前回、6月24日に来たときはかなり乾燥していて、ほとんど出没しなかった。今回は涼しい日だったが、湿気も残っていた。
髭僧の滝に向かって右側のルンゼではなく、前回から沢の左側の経路から滝の上に入った。左側の経路の方が早いが、こちらも野郎たちがよく出てくる。滝の巻きらしく、山の斜面を軽くトラバースするところがあり、そこで野郎たちの猛攻を受ける。バランスがとりにくい場所であるためその場で交戦するのは危険で、奴らに取り付かれているのを横目にしながら一目散に沢まで逃げ込むしかない。今回も両足に3〜4匹ずつのたくっていた。
春岳沢は順調にのぼり、東西に経路がある780m地点について昼飯を食べた。ここで沢装備を外してすぐ上の二股を右の枯れ沢に入り、大岩の右側ルンゼを越えた。大岩の上からは麓の町がよく見えたが、すぐに雲が降りてきた。沢に向かって左手に急傾斜の山の壁があり、そこから大山山頂近くまで伸びている。地図ではドラム缶尾根をつめきったところとぶつかっている。
山の斜面に人が辿ったような跡がある。急な斜面で、その角度がその先も続いている。直感的にチェーンスパイクが必要だと思いすぐに着けた。急峻であるうえ人が立ち入らない山域は土が柔らかすぎて足をとられる。木の根や枝、幹、岩などをつかみながら、姿勢を低く、枝をよけながら這い上がっていった。すると、すぐに先を行くA子が「ヒルがいる!」と声を上げた。この危険な登りの最中で出てこられたら厄介だなと思っていた。その後もA子はヒル野郎を見つける度に声を上げていたが、不思議とこちらは見かけなかった。
一心不乱に登るので荷物の重さは感じなかったが、次第に霧が濃くなるにつれて湿度が増して蒸してきた。時折吹いてくる風は冷たかった。木や岩が多いため意外と登りやすかったが、それでも斜度が高いため険しかった。この尾根には巨大な岩が多く、数カ所は回り込んで登る必要があった。谷にあった大岩もこの尾根から落下したのだと分かる。低い姿勢で這い上がるうちに汗だくになり、ヘルメットの留め紐から汗がしたたり落ちた。人がほとんど立ち入らない山域であるためか、1000mあたりまでくると地面は緑で覆われ、木の幹も苔むしてきた。「他で見ないような虫が多い」とA子がしきりに言う。棘はないけれど葉の先が尖った植物が群生し、斜度が高いので姿勢が低くなり、思い切り手のひらで突いて痛かった。
すぐ隣にドラム缶尾根が見える地点で、ようやく広くて一服できる場所にでた。もう二人とも汗だくである。A子の顔に大粒の汗が吹き出している。ザックを置いて休憩していると、「あっ!ヒルだ!」とA子が叫んだ。「ここにもいるのか!」と叫んで辺りを見回すと、ザックに取り付いている奴がいる。慌てて取り払ってザックを背負い、そそくさとその場を後にした。一瞬も気が抜けない山域である。しばらく登るとようやくドラム缶尾根と合流し、すぐにイタツミ尾根の木道に出た。最後の詰めで靴は泥まみれになっていた。
約1時間で出発地点でもある春嶽湧水に着き、沢でチェーンや靴などの汚れを落とした。その際にインナーの下着を脱ぐと、背中の腰あたりに野郎が吸い付いていた!やられた!もう野郎は真ん丸に肥大してご満悦だった。人の血ばかり吸いやがって・・。
帰宅して色々調べていたら、右足の膝の裏もやられていた。左足の脛のあたりはアブか何かに食われていた。その下もヒルにやられたような痒みが出てきた。こやつらはいつの間に他人様の足ばかり狙いやがって・・
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