記録ID: 85363
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ハイキング
日光・那須・筑波
備前楯山
2010年11月04日(木) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 1.7km
- 登り
- 261m
- 下り
- 18m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
仮設トイレ1基あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
昨年だったか、庚申山を登りに来た時に銀山平から分かれる林道に「備前楯山登山口」の案内板があった。「こっちに行くと備前楯山なんだねぇ、今度行きますか!」と相方の原くんと話した事が有る。機会は幾度か有ったけれど結局は別の山への浮気心が働いてついに行けないままでいた。このまま埋もれさせてはもったいないので単独登山の候補地として記憶に留めておいた山である。 今日も良いのか悪いのか平日の単独登山。11月初旬、昨日の文化の日は日光も紅葉狩りの観光客で超満員だったという。一日づれたところで行楽シーズン真っただ中の日光。私は静かな山歩きがしたいので中禅寺湖には上がらずに候補地リストから選び出したのがこの山だ。もう一つの理由に「男体山」がある。「男体山が見たいなぁ・・・」という単純なものだ。今日は天気が抜群に良いからきっと良い景色が楽しめる事だろう。 さて、なぜ備前楯山??ここは下野國である。(笑) 備前楯山(1273m)は、足尾町の中央に位置する山で、かつての足尾銅山採鉱の主要地域だったそうだ。慶長15年(1610年)、備前国出身の農民の治部(じふ)と内蔵(くら)がこの山で銅鉱石を発見し日光座禅院座主に報告したそうで二人の功績を記念してこの山を農民の生れた国の名前をとって『備前楯(びぜんたて)』と名付けたそうだ。「楯」とは銅鉱脈の露頭のこと、と環境庁の案内板に書いてあった。 勉強はこれくらいにして登山道を歩き出す。 朝陽を浴びながら登山道を登る。いつもの事だがすぐに息が切れ足が重くなるが、これを無視して歩き続けるといつの間にか身体が楽になっている。今日もそれを期待して笹原に付けられた登山道を登り始める。この登山道は関東ふれあい道「銅の道」として整備されているので歩きやすい。樹林越しに備前楯山の山容を左に見ながら笹原とカラマツの尾根筋をのんびりと登る。時折ある丸太で支えた階段で標高を稼ぐ。 登山道に露岩が目立つようになると山頂も近い。急登を乗り切ると平坦になり開けた山頂に辿り着く。 山頂には小さなケルンが二つ。大きめのケルンの裾に三角点がある。 山頂からの眺めは前日光方面から中禅寺湖周辺の山々、そして庚申・皇海・袈裟丸と群馬県境の山々が見える。 今日は雲一つない青空。 本当に雲が無い空の下、左右に社山・半月山を従えて男体山が聳えている。期待した通りの展望に「やっぱり山はお天気が一番!」と一人頷いた私。 暫くの間、最高の天気と最高の展望を一人占めしていた私だが、携帯を取り出して写真を撮り仕事をしている仲間たちにメールを飛ばした。やっぱりお裾分けはしなくちゃ!(笑) 帰路は久しぶりに銅親水公園まで足を延ばして解体されつつある足尾製錬所でも眺めてから帰ろう。 |
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こんばんわ。oginchanさん。
私も1・2年ほど前に私も舟石峠に駐車して登りました。頂上が開けていて好きな山です。
備前楯山の名前の由来はそんなところから来ていたんですね。勉強になりました。私が登山した時は、舟石峠から登り始めるとすぐに山肌があらわになっていて鉱山の影響が気になりましたが、同時にぽつぽつとボランティアの方々が植林された木々も見ることができました。感謝です。
今回登山道を歩きながら「スノーシューに向いてるなぁ・・・」と思いました。
グラフ見て分かる通り勾配が緩い歩きですね。
足尾の山はどうしても鉱毒・煙害の話題から抜け切れません。それほど被害が大きかったと言う事ですね。
松木沢を歩いたり社山から見下ろしたりとその異様な
山容は忘れる事が出来ない風景です。
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