にわか四国遍路(9)―西条市小松町新屋敷〜新居浜市坂井町


- GPS
- --:--
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 51m
- 下り
- 46m
過去天気図(気象庁) | 2009年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
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もはや歩き遍路という存在すら忘れかけていた晩秋のある日。私生活でも思いもよらぬ出来事があり、憂鬱になり、多少の人間不信に陥りかけていた。(゜o゜)
だからというわけではないが、もともと遍路に行こうとはしていた。この巡り合わせはいったい何なのだろう。季節は春から夏へ、そして秋も暮れようとしていた。
何度も降り立った小松駅から、いよいよ東へ讃岐街道を上る。駅から1.3キロほどで吉祥寺が見えてくる。密教山という名前が凄い。門の額縁も印象的だ。吉祥寺を出てさらに3キロほど歩くと前神寺に着く。
前神寺は桓武天皇の勅願で建立され、明治までは石鎚神社の敷地内にあったが、廃仏毀釈で一度廃され、1889年に再興を許された。現在は石鎚修験道の本山として30万人の信徒を抱える大寺である。境内は広く、奥に構える本堂はがっしりとした佇まいで神々しさを放っていた。
前神寺を出ると、次の札所・三角寺までは距離がある。少しでも歩きを稼がねばならない。道中に見える高峠山にはかつて石川氏の館があった。さらに土居構はその平時の館としての役割を果たし、四国征伐で焼失した後も石垣が残り、江戸期には庄屋の居宅となった。車なら一瞬の景色も、歩けば昔の人の営みが垣間見える。
やがて加茂川を渡る。石鎚山系を源流とし瀬戸内へ注ぐ清流である。川を越えた途端に猛烈な空腹に襲われ、ピーチネクターを買ってしのいだ。王至森寺に立ち寄ると、国の天然記念物に指定されたキンモクセイの巨木が香っていた。西条祭りの季節には、この香りとともに勇壮な祭りが訪れるという。
旧街道に入り、六地蔵を過ぎる頃には空腹が限界となり、国道11号沿いのラーメンショップへ。500円のラーメンで腹を満たし、先を急ぐ。
やがて新居浜市に入った。黒岩橋付近は越智氏の居城・黒岩城があった地と伝わるが、調査が必要だ。さらに進むと喜光地商店街に至る。昔ながらのアーケード街で、足もすでに悲鳴を上げていた。今日はここで区切ることにした。
次回はこの商店街から再開する。新居浜駅に出る頃には足が完全に死んでおり、体力の衰えを痛感した。
●本日の歩行距離・・・20キロ
●総歩行距離・・・140キロ(四国遍路全行程の約10%)
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