西熊山、天狗塚、牛ノ背

2025年08月31日(日) [日帰り]

• GPS: 05:40
• 距離: 13.7km
• 登り: 1,274m
• 下り: 1,277m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:53
• 休憩: 1:04
• 合計: 6:57

距離 13.7km 登り 1,274m 下り 1,277m

7:31 天狗塚登山口
8:03 8:08 1,476mピーク
8:51 8:52 天狗峠
9:01 9:05 地蔵ノ頭
9:27 お亀岩避難小屋
9:46 10:05 西熊山
10:25 10:26 お亀岩避難小屋
10:49 地蔵ノ頭
11:00 11:01 天狗峠
11:17 11:42 天狗塚
11:51 天狗の池
12:12 12:18 牛ノ背三等三角点古味1757,13m
12:18 12:19 ミツコバ
13:51 13:56 砂防堰堤
14:30 天狗塚登山口

天候

晴れ。陽が高くなると雲が出てくる。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

大豊ICで高速を降り、大歩危、祖谷まわりで東進。登山口西側の谷が通行止めのため、いやしの温泉郷側へ遠回りをしてから上がる。

コース状況／危険箇所等

●登山口から躄峠（天狗峠）までは、綺麗な登山道で林相の変化も楽しい。標高が上がると笹が出るが、道は明瞭だし深くはない。
●地蔵ノ頭から西熊山までは、躄峠近くで急坂や急傾斜沿いの道があり、ちょっと注意。
●天狗塚の登り下りは急。下りは慎重に。
●牛ノ背は丈の低い笹のスロープで、日当たりを好む花が多く見られる道。
●ミツコバから下って分岐までは、始め笹原を行き途中から林に入る。歩きやすい道でピンクテープが密にある。
●砂防の牛ノ背登山口まで下る道は廃林道と歩行道が入り混じり、ちょっと迷う。先駆植物の生じた廃林道は、石がゴロゴロしていて歩きにくい。
●砂防から天狗塚登山口までの道路は、通行止めの区間がある。地すべり調査をしているとのこと。歩いて渡れた。

その他周辺情報

登山口から45分ぐらい離れた「祖谷渓温泉ホテル秘境の湯」に寄る。日帰り入浴1100円。

写真

8/31 7:33

登りはじめの道。スギやヒノキの林。

8/31 7:40

アカヤマドリ。

8/31 7:43

歩きやすい道が続く。クリやミズナラの林。時々イガ栗が落ちていた。

8/31 7:53

キソウメンタケ？

8/31 8:03

1476mピークに到着。登りは早いが下りは苦手。

8/31 8:13

ピークを過ぎてからブナ、ダケカンバの林。

8/31 8:19

笹が出始める。

8/31 8:29

綺麗に整備されている。

8/31 8:36

林を抜けると天狗塚と牛ノ背が右側に現れる。

8/31 8:45

朝露に濡れる笹の道を進むと分岐の標識が見えた。猛禽類が吹き上がる風を受け空中を揺蕩している。

8/31 8:46

猛禽類のズーム。普通に鳶っぽい。

8/31 8:52

分岐から天狗塚の方を見る。南から吹き上がる風が強い。

8/31 9:00

折角来たので地蔵ノ頭に寄る。道には鹿のふんが落ちている。分岐の峠を父は「躄（イザリ）峠」と呼んでいたが、地図は「天狗峠」になっている。

8/31 9:14

西熊へと向かう尾根道。少し進むと左へグッと下る。右側は急傾斜。

8/31 9:25

お亀岩避難小屋を見下ろす。立派な小屋だ。こちらの道はカンカケ谷ルートと呼ぶのか。

8/31 9:26

ウマノアシガタ。

8/31 9:34

シュロソウ？

8/31 9:47

西熊山に到着。標識を入れて西、天狗塚方面を見る。

8/31 9:47

標識を入れて東、三嶺方面を見る。

8/31 9:49

何とも美しい山容の三嶺。

8/31 9:58

三嶺の山頂をズーム。人影ふたつ。

8/31 9:59

リンドウ。

8/31 10:00

タカネオトギリ。

8/31 10:23

来た道を戻る。

8/31 10:35

ここが急な箇所。登りも下りも大変。

8/31 10:40

トモエソウ。花が終わったもの。

8/31 10:58

イヨフウロ。今日よく見た花。

8/31 11:03

アキノキリンソウ。

8/31 11:04

天狗塚と牛ノ背。併せて捉えると塔のある聖堂のように、調和した全体として感じられる。

8/31 11:18

天狗塚の頂に青年が寝ていた。物音で起こしてしまい申し訳なく思う。彼は牛ノ背の先端まで歩いて引き返すのだそう。

8/31 11:18

地蔵ノ頭の方を振り返る。この時間になると雲が三嶺を隠してしまっている。

8/31 11:48

天狗塚の急坂を下り、ミツコバへ向かって歩く。緩やかな笹のスロープ。

8/31 11:53

ツリガネニンジンの類。本日最もよく見た花。

8/31 11:56

天狗塚を振り返る。ピラミダルな形状、尖峰。

8/31 12:12

ミツコバに着く。笹にコメツツジが混じる。

8/31 12:13

名残惜しく、ちょっと戻って歩いて来た道を眺める。地蔵ノ頭や天狗塚は陰っている。

8/31 12:20

後ろ髪を引かれつつ下山ルート。がくんと右へ。

8/31 12:27

夏の終わりは何とは無しに物哀しい気持ちになる。

8/31 12:32

下りて来た笹原の道。下るにつれススキが混じる。

8/31 12:36

行く先に林が待っている。ウラジロモミか。林縁の雰囲気がよい。

8/31 12:42

オオツルタケ？

8/31 12:50

左が下りて来た林の道。クリやミズナラの林。

8/31 13:02

ミヤマウズラ。葉に模様がある。ピントを合わすのが下手でやんなっちゃう。

8/31 13:10

右の亀尻峠へは行かず、ここから写真背後の方へ下る。

8/31 13:20

スギ、ヒノキの林を通る使われなくなった林道。石がゴロゴロしていてちょっと歩きにくい。

8/31 13:24

マツカゼソウかな。廃林道に蔓延る。

8/31 13:25

タケニグサも沢山。先駆植物のひとつらしい。

8/31 13:33

道の様子。廃林道と歩行道が入り混じり、ちょっと迷う。方向音痴の僕なればだとは思う。

8/31 13:39

ツユクサ。

8/31 13:41

何だろう。キノコは調べても判別が難しい。

8/31 13:50

道路まで下りて来た。緑色岩類で全体的に青い。直前の森で猿に遭遇した。

8/31 14:00

舗装道を歩く。打ち棄てられた車輌。駐車場までの間、路面にはドングリやイガ栗が落ちていた。

8/31 14:10

エゴノキが実になっている。雫のようで面白い。

8/31 14:14

ここに停めて登ってもよかったかも。通行止めの始まりはもう少し先。

8/31 14:17

来る前に通れるか心配していた砂防。歩いて渡る。

8/31 14:20

ここまでが通行止め。

8/31 14:21

メタカラコウ。咲く前。

8/31 14:30

帰って来た。車2台が減り、2台が増えている。少し下りた処にももう1台停まっている。朝に見た自転車1台は帰路バイクで追い越した。

撮影機器：

DMC-TZ85 Panasonic

iPhone 12 Pro Apple

装備

個人装備

登山靴 ストック 手袋 雨具 水1400ml 食べ物色々

感想

hrmy

剣山系は石鎚山系ほど馴染み無く、三嶺や西熊山、天狗塚、牛ノ背といった名はその昔に父から、京柱峠や西熊渓谷の展望所に立って教えられた。そんな時は決まって「こっちの山には熊が居るのだ」と脅すものだから、臆病な僕はビビりながらも、でも一度は登ってみたいと思っていた。

平日に天気予報を見ていて、どうもこの週末は西側より東側の方が良さそうだとなり、牛ノ背を歩いてみようという気になったのが今回の山行。前日に熊鈴を買ってはみたが、すれ違う人の中でカランコロン良い音を響かせているのは極少数派のようで、ちょっと恥ずかしかった。

高知からは大豊ICで高速を降り、他の人の記録から通行止めがあると知ったため「いやしの温泉郷」まわりで天狗塚登山口まで来た。少し落石や雑草の繁茂があったが、ちゃんと舗装された道だった。7:30時点で車2台と自転車1台が停まっていた。

前回、手箱山で肩の高さまである笹を掻き分け歩いたというのもあって、今回の道は心安く、林相の変化もあり色々な動植物にも会い、とても楽しい山行だった。下山の廃林道はあまり宜しくなかったけれど、亀尻峠まで行けば良かったのかも。

道中に単独行4名と3人組の計7名に会うだけあって、山頂や縦走路の眺めは殊更に良かった。美しい山容をした三嶺への眺めもそうだし、尖った天狗塚となだらかな牛ノ背の調和、笹原を羊のように群れなすコメツツジ、曲がりながらウラジロモミの林へ消えていく笹の道、もう何というか小さな感動が随所にあった。多くの人に愛される道なのだなぁ。