奥津軽徒歩旅(竜飛崎~小泊~三厩)


- GPS
- 11:38
- 距離
- 48.0km
- 登り
- 1,269m
- 下り
- 1,348m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目: ・竜泊ライン:よく整備された道なのと交通量もまばらなので歩道はなくてもスムーズに歩ける。 2日目: ・ひば狭道前半:砂利道で幅がやや狭い。傾斜もややある。ピークが2つ並んだ区間があり、1つ目のピークから2つ目のピークまでは標高差100mの下り→登りがある。 ・ひば狭道後半:砂利道であるが、傾斜は緩く道幅も広がるが落枝が多い。 |
その他周辺情報 | ◾️1日目: ・眺望台:竜飛から竜泊ラインで登った先にあるピークにある。トイレやベンチがあるので休憩可能。風が強いので冷えに注意。 ・道の駅こどまり:昼食やトイレ休憩が取れる。売店や食事処が併設。ラーメンが美味い。 ・民宿:宿泊場所はいくつかあるが民宿メインなように思う。基本は電話での予約となる。 ※道の駅はオートキャンプ場が併設されているのでそこでテント泊も手。 ◾️2日目: ・小泊ダム:ひば狭道の入口となる小泊ダムでは公園が併設されているのでベンチ休憩や狭道を通る準備がとれるだろう。 ・みんまや運動公園:ひば狭道を降りた三厩側では公園がありトイレ休憩がとれる。 ・三厩駅:電車は通っていないが待合室で休憩がとれ、トイレや自販機もある。乗合タクシー(わんタク)の待合としても利用可能。 |
写真
感想
◾️1日目
竜飛岬から竜泊ラインをひたすら南下する。
車通りもまちまちあるが念のため定期的に笛を鳴らして人間の存在を周囲の自然にアピールしつつ歩いた。どうせ車やバイクも一瞬で通り過ぎるし気にせんでいいだろということでハミングや一人カラオケをたまに楽しむ。手も叩いてみたりする。眺めの良いところがあればマメに写真を撮る。全体的にはその繰り返しである。
竜泊ラインの標高的ピークにある眺望台からの景色の眺めは、竜飛側、小泊側双方ともに良し。
風が強いので薄手のアウターを羽織って下る。しかし100mくらい下ったところで陽射しも強くなり汗ばんできたため結局脱いだ。ここで本トレイルのアウターの出番終了。
眺望台から一気に海沿いまで下ったのちは、潮風と岩礁の波飛沫の音に肌と耳を晒しつつ海沿いの名所を辿る。
途中、みちのく松蔭道の入口から山側に分け入る道も当初トレイルの候補として挙げていたものの、数年前に崩落があったらしく途中で通行止めとなっている上、専用のガイド付きでないと入れないらしいので断念した。
七つ滝では実際に水を手に浸すくらいに近づくことが可能。手のひらを冷やして心機一転。
海に面する小さな岩山の青岩という所では、後ろから自転車旅の人に声をかけられた。まさか人力で竜飛から下る人が自分以外にいると思わなかったのでびっくりした。その後は道の駅でも再会しちょっと話したりした。ぼっちな自分には無縁だと思っていたが、よく他の人の旅ログであるような旅の醍醐味(軌を一にする人との交流譚)と遭遇できて良かった。
道の駅こどまりでは海鮮トマトラーメンを食した。具はチャーシューではなく魚の挽肉などがふんだんに入っている。ここで塩分やカロリーさらにはタンパク質も補給し味覚も気分も身体も満たされる。
ここで得たエネルギーを使い小泊までの大きな巻道(海沿いではなく内陸寄りに山を迂回するルートなので割と距離があったり登り下りも地味にあり疲れた身体には悪い意味で利く)を抜け、1日目の宿泊地である小泊へ到着。民宿もけっこう奥の方にあってさらに1~2kmくらい歩いた。15:30ほどに到着したがその後散策したり塀の上で座って景色を眺め、16時ごろ漸くチェックイン。電話予約の弊害で自分の名前が正確に伝わってなかったがなんとかなった。
民宿では海鮮尽くしの夕飯に舌鼓を打ち、和室でくつろぎ22時には就寝。
◾️2日目
小泊の宿から出発。
やや汚い話だが、荷物を減らすべくトレイル用の服は一式しか持ってきていないため、なるべく抗臭性の高く汗の蒸散も早いものをチョイスしている。1日目の宿泊時は早い段階からそれらを干して2日目に着回すという算段だった。
ちなみにこれは、登山ショップの人に聞いた複数日の山行の衣服事情をもとにしている。
朝出発前に来てみると、着心地としてはややがさがさしているが臭いで不快になることはなく一安心。
概して1日目と比較すると風光明媚な展望はなく、マクロな視点での名勝を巡る形となった。
奥津軽におけるトレイル整備の一環か、ひば狭道の道中では滝の看板やいくつかの名物(?)に対する看板が点在している。
「見返りの滝」のような眼前を下る飛瀑を愉しめるところがあれば、「森の泉」といったそれは名所なのかよくわからないところもあり、「不忍の滝」のような眺める道の脇から遠すぎて凄さが実感できないところもある。せめて「森の泉」の方は飲料として使えるのかは明記してほしいと思う。(パイプからちょろちょろ出ている湧き出し水が安全なら飲みたかった)
ひば狭道においてはその他、無名の滝や沢をいくつも横切る。山からの水の滲み出る様や湧き出し、沢の小さな流れ、岩盤を下る滝を経て合流し川の支流や本流が出来ていく過程を間近で見ることができる。
そのため、小泊から三厩へいく方向のひば狭道の後半部では増川川の沢から本流までを追体験できる。
山中とはいえ虫はほぼメマトイかトンボくらいで蜂や蚊と出くわさなかったのは良かった。足元の道脇から伸びる植物で、棘付きの種子を引っ掛けてくる輩がやたらいるのでそこは途中から嫌気が差した。
動物で言えば、たまに鳥が道をトコトコと横切るのをよく見た。蛇にも一度だけ遭遇。落枝もそれなりにあって車や人はほぼ通らないのに動物もそんなにいなくてやや寂しい(クマはやめて欲しいけど)。
ルートはひたすら砂利道を登り下りするので1日目よりはペースが落ち脚への負荷も大きくなるが、なんとか乗合タクシーの予約時間までには40分早く着いた。砂利道と言っても脇には排水のために掘られた溝がしっかりとあって、そこにちゃんと水が綺麗に流れていたからよく管理されている方かなとは思う。
後半部では落枝がやたら多い一方で、小泊側(前半部)ではそこまででもなく山菜取りの人も一回だけ見かけた。三厩側から車で来る人が小泊側と比べて居ないのかもしれない。
トレイル終盤はなだらかな道をひたすら下り続ける。沢の合流が多いので、沢の上流を眺めて様子を見て楽しんだ。そこかしこに渡る橋も基本は沢の名前に因んでいるらしかった。
ゴールの三厩に着く頃には足が痛みを訴えだす。負荷的にはちょうどよい塩梅のトレイルだった。
電車で青森着後はラーメンとビールで〆た。
今回で津軽半島はかなり楽しめた。今度は対岸の下北に挑戦したい。(大きいしバスが不通のところも多そうだ)
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