鳥海山 鉾立登山口 周回コース【71座目/100名山】


- GPS
- 08:02
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,373m
- 下り
- 1,372m
コースタイム
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 8:00
天候 | 晴れ御浜以降稜線は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
キレイな水洗トイレ有り。稲倉山荘で食事・ソフトクリームが食べられる。 アクセスルートの鳥海ブルーラインはグネグネの山道だけど、全線二車線確保されており離合は問題無し。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に特筆している所以外は、急勾配・危険箇所は無く、樹林帯も無いのでずっと見晴らしが良い素晴らしい道。 ■鉾立登山口〜御浜小屋 鉾立展望台までしばらくは舗装路の登り。展望台にベンチ等があり、これから向かう鳥海山や山並みを望める。展望台より先は石敷きの登山道でとても整備されている。日本海を見ながら歩き、朝一で晴天なら影鳥海も見れる。 賽の河原と名付けられた箇所がとても広く平坦で岩も多くあるので休憩適地。賽の河原から御浜小屋まで続く緑に囲まれた登り坂が見えるので頑張って登りましょう。 御浜小屋へ登る途中から見える広場が、10/4(土)現在で紅葉が見頃になってた。素晴らしい眺めを見ながら歩く。御浜小屋はちょうど鳥海湖外輪山に建っているので鳥海湖を望むことが出来る。この日はここから風がかなり強かった。風除け出来る場所もあるので、休憩するには眺めも良いしいいと思う。 ■御浜小屋〜千蛇谷分岐 御浜小屋からしばらく登ると御田ヶ原分岐まで下る。ザレが一部と石敷きの道。ちょっとしたアップダウンがあるけど、道が全部見えて鳥海山に通じるように見えるので撮影スポットかと思う。 御田ヶ原分岐から七五三掛けまで登り、千蛇谷分岐まで木道の登り。これが結構急勾配の木道もあるので、濡れていると滑りやすいと思うので注意しましょう。千蛇谷分岐手前にベンチがあるので休憩適地。 ■千蛇谷分岐〜鳥海山山頂御室参籠所 1回千蛇谷までガッツリ下る。道幅も狭くザレ気味の急勾配なので注意しましょう。千蛇谷はゴロゴロのゴーロなので注意して渡る。10月なのにまだ残雪が少しあった。多分7月くらいにはまだ残ってるのかな? 千蛇谷からはいままでの優しい感じの山肌から、火山らしい荒涼な山肌へ変化していく。隣に見える外輪山の山肌は迫力満点。また岩々の新山が見えてくる。鳥海山山頂御室参籠所手前からは登山道の脇にも大きな岩が出てくる。 鳥海山山頂御室参籠所にはトイレマークが有るけど未確認なので不明。とても広い平坦な箇所が有るので休憩適地。皆さん結構ザックをデポして鳥海山最高峰新山にアタックしている人が多かったけど、外輪山の七高山まで行くならデポすると周回出来ないので、私は背負っていった。 ■鳥海山山頂御室参籠所〜鳥海山(最高峰新山) 鳥海山山頂御室参籠所から新山までは見ての通りって感じの超ゴロゴロのゴーロ。ここまでのゴーロ感満載な所は見たことが無い。ペンキはちゃんとあるので分かりやすい。ストックは邪魔になるので収めた方が無難。ゴーロなので段差の大きい所も多く、手をしっかり使って進みましょう。 1箇所岩のトンネルみたいな箇所を通るのでアドベンチャー感満載。新山には岩にペンキで"新山2236m"で書かれており、石碑もあって記念撮影をしている人も多い。私も撮ってもらった。 海側にもピークがあるので是非そちらにも寄り道を推奨。日本海は今までも見えていたけど、全く遮るものが無いにかほ市の街並みや、秋田特有の弓なりの海岸線を望むことが出来る。岩しか無いので大休止には不向き。 ■鳥海山(最高峰新山)〜七高山 ゴーロを下っていくと隣の外輪山稜線に向かってアップダウンを越える。ゴーロが終わるとザレザレのザレな道。鞍部にはこちらも残雪が有った。稜線への登りは結構な急登ザレ。あまり滑りやすい感じは登りだから無かったけど、何箇所か鎖が有った。登りでは不要だった。 稜線に出ると今までの眺めと異なり東側が開けてとても良い眺め。ここまで来れば七高山はすぐそこ。古いもう擦れてしまったのだろう標柱、新しめの石碑の標識と三角点がある。周辺は広くはないけど平坦なスペースは有るので、山頂大休止派には七高山を推奨。 展望は、西側には先ほどまで居た新山の岩々した山容。東側は紅葉に染まった森や前日登った月山から酒田市街方面が見渡せる。遠くには、岩手山も見えた。他は栗駒山とかかな。 ■七高山〜千蛇谷分岐 文殊岳までは急勾配も標高差も小さい下り基調の道。だけど、ずっと展望が良く大変素晴らしい稜線歩きを楽しめる。ヤマレコからはピークの名前がアナウンスされるけど、標柱が有ったのは文殊岳だけだった。 文殊岳からは千蛇谷分岐までガッツリ下る。千蛇谷コースはアップダウンが有って1回下るから標高差が増える。それを嫌うなら外輪山コースピストンが標高差は減るのかな。山頂まで行って下山に登り返しがあると個人的には辛いので、登り千蛇谷コースの方が個人的にはオススメ。 ■御田ヶ原分岐〜鳥海湖周回〜賽の河原 千蛇谷分岐から見えているので覚悟は出来るが、1回ガッツリ下って登り返しが待ち受けている。知っていれば覚悟は出来るのでまだマシだと思うw どうせピストンでも御田ヶ原分岐から御浜小屋までは登り返しなので、どっちにしろ登りは下山時に待っているから、登り脚を残しておきましょう。 御田ヶ原分岐から鳥海湖分岐までほぼ下り基調。勾配は緩やかで木道が整備されておりとても歩きやすい。ここからも眺めがずっと良い。 鳥海湖分岐から鳥海湖外輪山に登り返すと、鳥海湖が広がる。この時期は水量が一番少ないらしいけど、山の中に湖があるのが珍しい光景だと感じた。御浜小屋方面とか鳥海山と鳥海湖を写真に撮りたいところ。 ヤマレコでは、賽の河原に戻る道が破線になってたけど、何で破線になってるのか全く分からない道だった。ピンテはあるし、岩は少し多いものの普通の登山道だと感じたので、破線だからどうだろう、と気にする必要全く無い。 |
その他周辺情報 | 鳥海温泉あぽん西浜で登山後の汗を流した。400円と格安。PayPay利用可。 大きな温泉内湯、小さ目な白湯のジェットバス、露天風呂有り。舐めるとしょっぱくとても温まる良い温泉。サウナ・水風呂も完備されており、水風呂の温度が個人的に適温だった。整い・ストレッチスペースもバッチリ。 夕飯は酒田市ごはん職人六兵衛で唐揚げ定食をいただく。トラック運ちゃん御用達感があるので、とてもボリューミーでコスパもよく登山後の食事にはうってつけ。 |
写真
今回の相棒であるトヨタルーミー、車中泊するにはこのクラスにしては良いクルマ。
感想
鳥海山:100名山71座目、2025年24座目。山形県最高峰。
秋の東北遠征2日目、道の駅「庄内みかわ」で車中泊し3:00起床。本当は6:00頃出発出来れば、って思ってたけど鳥海山のヤマテン予報は午前晴れ後曇りで午後からは曇り予報。早い時間帯が勝負ってことで、少し早めに起きた。洗顔等を済ませて道の駅を出発し、酒田の松屋で朝食・コンビニで買い出して鳥海山5合目鉾立駐車場に向かう。
着いた時に、道路沿いの駐車場にも登山の準備をしている人達が居たのでもしや、と思ったけど既に駐車場は満車に近かった。舗装スペースはもう埋まっていたが、何とか登山口近くの未舗装部が1台空いていたので何とか停められた。東北だから大丈夫かと思っていたが、やっぱり人気の山は違うね。まぁ紅葉シーズンの土曜だし。
今回は予定通りなので前置きは短いが、今回の山行感想をw
鳥海山・・・凄くイイです。今のところ東北地方No.1の山かな。単独峰っぽく見えるので東北地方のどこからでも「あれは鳥海山だろうな」って推測しやすい山で目立ってたしね。
何がイイって鉾立登山口から山頂まで樹林帯0w こんな山他に殆ど無いと思います。まぁ霧ヶ峰や前日登った月山等クルマで山頂直下にまで行ける山とか、富士山とか樹林帯0の山は有るには有る。でも鳥海山は東北地方では高峰だけど所詮2,200m程度、その5合目スタート標高差1,300mで樹林帯0は中々無いのでは?と思った。
富士山は森が無いから見た目に変化が乏しいってよく言われるけど、鳥海山は変化がとても大きい。樹々や森感が無いってことも無く、序盤は紅葉に染まった広大な麓や日本海を見ながら歩き、御浜小屋では鳥海湖を眺め、千蛇谷からは火山らしい荒涼な光景、新山は超絶岩々のゴーロ地帯、七高山は東側の広大な眺めを見渡せ遠くには岩手山まで見えて、と凄く変化が楽しめた。
周回の外輪山の下山では、また違った景色を見下ろしながら稜線を歩けるし、見晴らしがいいので下山もとても楽しかった。更に急勾配や歩きづらい所も無い。標高差1,300mくらいになってくると、どこかで「キツいなぁ」「さっさと下りたいな」「しんどい」「つまらん」というネガティブな想いが少しは出てくるのだけど、鳥海山は登山開始から下山完了まで一切ネガティブな想いが出てこなかった。私も100名山71座目というそれなりのキャリアになってきたけど、最初から最後まで完全に楽しめた山は初めてかもしれない。
ただ、裏を返すと常に直射に当たり続けることになるので、真夏は中々にしんどそうw でも、高山植物もとても良いらしいので、今回は紅葉シーズンだったが、是非ともグリーンシーズンにも訪れてみたい、と強く思った。
御浜小屋以降は中々の強風で、特に新山周辺は時折ふらつくほどの風だった。ほぼ単独峰なのでそれは仕方ないかなって思うので、防風対策はしっかりして行きましょう。ヤマテン予報は外れて終始晴れが続いた。良い方向に外れるのは全く問題無いw 私の晴れ男パワーが勝ったかなww
鳥海山だけで七高山に行かないのであれば、標高差は1,200m強くらいでしょうか。岩々したところも有るので初心者にはオススメは出来ないが、しっかり整備されているのでステップアップする山としてはとても良いと思う。個人的主観も入るが、始まりから終わりまで全く飽きずに辛いと思えなかったのは、とても素晴らしい山だと思います。紅葉も素晴らしかったし。良い山行が出来ました。
温泉で登山後の汗を流し、天気予報を確認。月山のレコでも書いたが、10/5(日)は宮城県最高峰蔵王屏風岳に登る予定だった。前日くらいから怪しい感じはしてたが、10/5(日)の予報が下界でも朝から雨。そんなだから、屛風岳の予報は無いものの蔵王山も当然朝から雨予報に変わってしまった。
まぁ3日目になると予報精度が悪くなるのは仕方ないけど、じゃあどうしようか。バイクの時もそうだったけど、山もかなり天気に左右される。遠方であればガスガスくらいなら特攻しても良いけど、流石に雨は嫌なので屏風岳は諦めることにした。
じゃあ代わりに何をしようか、って考えると時間を持て余してしまうので、とりあえず折角今回車中泊キットを持参したけど、鶴岡のホテルを予約した。楽天で見ると、当日限定でアルファーワン鶴岡が5,700円とこのご時世では中々安かったので、まぁ良いでしょう。温泉も済ませてるし。
ホテルという快適空間を生かし、月山のレコを翌日完成させることが出来たw まぁどこかでやらなければならないので、山の疲れを癒すためにものんびりするにはいいでしょう。
このレコを書いてる時点で、3日目は終わってるのだけど、翌日は何をしようかな。そんなことを考えながら2日目は終了。お疲れさまでした。
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