船形山ひとりぼっち
- GPS
- 21:41
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,122m
- 下り
- 1,100m
コースタイム
- 山行
- 3:13
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:13
天候 | 9日はほぼ雨、10日は7:30頃から青空が広がる |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
升沢小屋からの沢登り箇所は増水していたが、登るには問題なし(雨降りなのでいずれにせよビショビショになる) |
写真
感想
しばらく山に行く時間がなかったので、この週末は是非とも行きたかった。土曜日の天気予報は良くない。一方、日曜は良くなりそう。でも山に泊まりたい。いろいろ思案しつつ、土曜の朝。やはり、前夜は一晩中雨音アリ。本当は焼石岳に行きたかったのだが、あちらの天気もかわりばえしないようだし、こちらの午後の天気は回復しそうな感じ(予報では15:00以降は雨あがる?)。
では、少し待って船形山頂上小屋泊まりにしよう。ということで、ゆっくり支度をし、10:30頃にタイヤを回す。旗坂キャンプ場に11:30前に到着したが、他の車はない。雨は微妙に降っているが、これなら問題なく登れる感じである。誰もいないだろうから、クマさんに注意してゆっくり登ることにして、出発。
しかし、旗坂平を過ぎたあたりからまた本降りになる。木々の間を抜けていく登山道なので、雨が直接当たることはないが、キープしきれなくなった大粒の水滴が落ちてきて、体全体を濡らす。レインウェアを出すのは億劫だし、それを着ても、結局大汗のため、内側から服はぐちゅぐちゅになる。よって、「このまま行くべし。どうせもうすぐ雨はあがるし」。でも、これは大きな間違いだった。
雨は、頂上小屋に到着するまで降り続き、しかも、時々風が強く吹いて、それまでうまいバランスで葉にキープされていた貯水が、小滝のように盛大に落ちてくる。整備された登山道ではあるが、たまに伸びた笹や樹木の枝葉が両肩、脚に触れて、多量の水分を供給する。からだ中、水分満杯で升沢小屋前に到着。ここで衣服の脱水と休憩をしようと思っていたのだが、近づいてみると、中では話し声がしている。せっかくの楽しい雰囲気を、私のみじめな姿でお邪魔して着替えるなど、誰にとっても誠に迷惑な話であるはず。よって、休憩なしで沢登りに突入する決定をしてしまった。
その後の苦闘はご推察のとおり。増水した沢で足を置く石選びに苦労し、えぐれて滑るし潜る粘土路面とも格闘し、タイムとしては遅めながらも本人としては十分に頑張って、船形頂上小屋に到着した。運よく、滑ってころぶことはなかったので、ドロドロの姿にはならなかった。が、水分飽和の状況は升沢小屋前の状況をさらにバージョンアップしたものである。
もしかしたら、誰か小屋にいるかも。この姿で乱入するのは申し訳ないな〜 と思いながらドアを開けると、誰もいない。ホッとする暇もなく、着替えと脱水・乾燥作業に集中した。その後も来客はなく、結局、独りぼっちの小屋泊まりとなった。
室温は16℃。わりと暖かい。静かな夜を期待したが、濃いガスの中、夜中じゅう強風が吹きまくり、引っ切り無しに風切音がする。読書に集中するためには理想的環境?である。「脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち」を持ってきており。ついつい24:00過ぎまで読みふけった(一行は、危険なソビエト領内をうまく抜け、モンゴルに入ったあたりまで。。ワクワク。。)。
翌朝もガスガスだったが、降りるにつれて天気は回復し、駐車場に置いた車の中はサウナ状態だった。下山中に8人の方とすれ違った。頂上、稜線では、みんな素晴らしい景色を堪能できたはず。日頃の行いの差が表れた山行ではあった (^ ^;
コメント
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KaSさん。こんにちは🎵
しかし、雨と汗で、びちょびちょとは、最悪でしたね。😭⤵💣
それよりも驚きは、小屋に一人で?しかも風切音がする?・・・・考えただけでも、背筋が寒くなりますよ。(>_<)
そんな中で、読書に集中できるなんて、KaSさんって、本当にきもが座った方なんですね。😲‼
尊敬します。(^-^)
脱出記、面白そうですね。
実は、汗かきなのに雨に濡れるのは結構苦手な人種なのです(もしかしてFUKUSIMAさんも同じじゃなーい?)。今回は駐車場到着時にちょうど雨が小休止していたのが運のつき。15分くらいルンルン歩いたら、その後は梅雨らしい雨が降り続きました。
しかも、山頂到着少し前から強風となり、夜中じゅう霧風(そんな言葉あるのか)が吹きすさぶという状況でしたが、小屋の中はすこぶる快適で、ゆっくり過ごせましたよ。
ところで、ガスガスの高湿度雰囲気では、コンロの熱気を少しぐらいあてても、濡れた服は乾かないことを知りました。寒い冬の方が全然早く乾きます。温度が低いので水蒸気の絶対量がずっと少ないからですかね。夏でも乾いた着替えの有難さが身に沁みました。
次は飯豊連峰を目指したいですが、どうなることやら。。
そして羨ましい!小屋泊はあれです。荒天を押して行った山行ほど思い出深く胸に刻まれます。大眺望は案外心には残らず忘れやすい!自分はですが(笑)
お疲れ様でした!
そして道ですれ違ったかもしれませんねー。今日、写真倶楽部で10時過ぎには旗坂についていました。
コメントありがとうございます。今日は天気よくて良かったですね。
はい、きっと、吉岡からの道のどこかですれちがってってますね。
kumapuuさんの写真を見てると、船形山の奥深い感じがよく伝わってきます。私は12番の写真が好きです(和庭のコアのような感じがしました:私自身はセンスなしなので気にしないで下さい)。そうそう、6/30の三居沢、大変でしたね。そんなことがあるんですね。私も気を付けなければ。。 では、また。
約一年前の自分の初山小屋泊を思い出しました。
雨が上がってから歩きのお泊り。
しかも強風の夜。あ〜〜懐かしい。
やはり土曜日でも天候次第で賑わう日もあれば寂しい日もあるのが山小屋なんですね。
Juanさん。おばんです。
鬼ヶ城コース含みの岩手山1泊周回の時のことですね。
私の小屋迫デビューは、年の暮れの升沢小屋でやはり独りぼっちでした、チラチラしていた雪が夜には本降りとなり、翌朝は40センチぐらい積もっていて、ラッセルに苦労してくだった思い出です。
その時は風はなく、全く音のない夜だったのですが、夜中に1回だけ、外の鐘が大きく鳴ったのです。本当にびっくりして、とても外に確認に行く気にはなりませんでした。降雪のため、朝に何の痕跡も見つけられませんでしたが、今でも結構なトラウマです (^ ^; それに比べたら、にぎやかな音のする強風時はまだましかな?
また、楽しいレコを楽しみにしていますよ〜。
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