Ultra trail Campanaria (43km) 2016


- GPS
- 10:35
- 距離
- 41.9km
- 登り
- 2,265m
- 下り
- 2,124m
コースタイム
- 山行
- 0:240
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
天候 | 曇り時々雨、のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は少ないものの、道標不明瞭。大会委員も不足。下りのトレイルは整備不足。エイドも不適切で不足気味。 所要時間:8時間50分 参加者20名というこれまでに無い小規模大会で、ゼッケン43、44のainu、Nさんがブービー賞とビレを独占。しかし、部門別1位でそれぞれ表彰メダルと賞金1,000ペソ(6,000円)をゲット! 大会要綱:https://www.facebook.com/events/173614029704659/ |
その他周辺情報 | アヒヒック村が面するチャパラ湖はメキシコ最大の湖です。このエリアはアメリカ・カナダからの退役者が多く住んでます。 |
写真
感想
印象深い大会です。メキシコに来てから、これまで日本で経験したレベルのトレラン大会に参加するのはこれが初めてでした。これまで、仕事の忙しさ、メキシコ特有の高度や安全面の問題からロングのトレランに参加する機会は全くありませんでしたがが、数々の練習を経る中、たまたま目にしたのがこの「Ultra Trail Campanaria 2016」でした。
メキシコの大会関係者はオープンでメールアドレス経由で連絡を取り合います。支払いが銀行振り込みなのもメキシコらしいですが、コースマップが大会2週間前に掲示されたのもメキシコらしいです。コースは最初一気に1,000mを一気に駆け上がり、そこから1,000m下ります。
大会開催地はグアダラ州アヒヒック村でここはメキシコ最大のチャパラ湖沿いに位置してます。事前のゼッケンピックアップ含め前泊します。ゼッケンをピックアップする時に43kmについては20名の選手しか予定されていないという事で、トレイルのハードさやルートに不慣れだった為、心配になりました。
8/7(日)6時出走開始。会場に行ってみるとゴールゲートがなく唖然。聞くともうすぐ来るという事。出走10分前なので、再び不安がよぎります。幸い出走5分前にはゴールゲートが準備できましたが、やはりゲートに集まってきたのが20名と非常に頼りなかったです。
やがてスタートがアナウンスがありみんな一気に走り出します。20人なのであっという間にバラけてしまい、まだ暗い中みんな暗闇に消えていってしましました。
とにかく、ロングなので無茶をしないこと、後半に余力を残して置き事を念頭に行動しましたが、このコースは予想以上に厳しかったです。一番、大変だったのは1,000m上りを一気に上り切った後の下り。余りに急すぎて走れるようなシロモノではなかったです。大会運営者も急坂エリアには待機しておらず、本当に「ここがルート?」と思わせるような場所もありました。Run仲間のNさんはトレイルには不慣れなため、正しいルートでしたが不安になり何度も後戻りしたようです。
下りを抜けると関係者が待っていてようやくエイドに到着。しかし、参加人数を見越してエイドもかなりシンプル。しかも、集落のオジチャンが何言っているのかも非常に聞き取りにくく、ハポン(日本)のハチマキをしていても全く通用せず、なんてアジア人が走っているのかと怪訝なまなざしで見られることも。恐らく、日本人がここに来るのも初めてなのでしょう。
ひたすら単独行が続きます。山岳コースを抜け安心はしましたが、ランナーに出くわすこともなく時に雨もポツリポツリ。。。正しいコースを走っているかすらかわからなかった事と、予定を大幅に遅れる時間配分だった為、とにかく先を急ぎました。
コース2/3あたりの集落に到着したところで、後ろからNさんが現れた。
Nさんによれば、後ろには女性1名しかいないと言います。Nさん自身も本当に正しいコースを進んでいるのかわからずとりあえずainuを見つけひと安心しているようでした。それにして、日本でフルで3時間5分のべストタイムを持っているNさんにしてこの順位状況。レベルが高いのか我々の実力がひどすぎるのかまったく合点がいきませんでした。いづれにしても、コース設定が想像以上に厳しいかったのと、天候も優れず係員もおらずリタイヤすらできない状況だった為、一緒に行動し先を目指しました。
公式情報と異なるようなルート状況、いつになれば終わるか分からない不安に駆られながら先を進んでいくとかなりきつい上りになり、上り返しを200-300mも進むと朝通過した分岐点に到着しました。それまで天気もパッとしせず体も冷えていたので、気持ちも折れかけてましたが、その時ばかりはやっと元気が沸いてきました。というか安心しました。
そして残された最後の下り。
ここは気持ちを込めて一気に下った。下り始めはNさんと一緒だったが最後は自分の持っている技術と体力を一気に使った。やがて、朝出発したアヒヒックの集落が現れて、気温の上昇も手伝って体が火照り始めた。アヒヒックのゴールが近くなると「ランナーが来たぞぉ〜っ!」と大声を上げて係員が伴走してくれた。伴走はありがたかったが、最後は一緒に付いて来てくれた係員を振り切ってゴール!
ゴールには思った以上のランナーが待っていてくれて、自分のゴールのアナウンスと共にランナーから喝采を受けました。
その後、ランナー全員でみんなで思い出の写真撮影をしてこの大会は終わりを告げました。
実は、この大会にはもうひとつ素晴らしい顛末が待ってました。
43kmは30代までがひとつの年代部門になっていて、そこから40代の部門、50代の部門、60代の部門となってますが、40代と60代の部門で参加したのはainuとRun仲間のNさんだけでした。よって、タイムこそブービーとビリを争う形になりましたが、年代別では共に1位表彰となり、完走メダルに加え表彰メダルもゲットして、挙句の果てにそれぞれ1,000ペソ(6,000円)の賞金すら付いてきました。
全く、コース設定と言い、大会運営と言いトンデモナ大会でしたが、メキシコのトレラン大会として決して忘れることはないでしょう。
恐るべし、メヒコ!
コメント
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なかなかお目にかかれないレコ!
楽しませていただきました。
まあ、日本じゃありえないですよね
メキシコにも緑豊かな森があることも勉強になりました。
で、集合写真。
見た感じは皆さん、体格が良さそうで速そうには見えないのですが。。。
やはり地元民というのは慣れているのでしょうかねえ?
yamayoさん、こんにちは。
かなりバタバタと記録を書いてしまいましたが、こんな大会は初めてです。他の人からメキシコのこの手の「異常な大会」の話は聞いてましたが、まさか自分が遭遇するとは思いませんでした。完走率10%以下で2度と開催されなかった大会もあります。えてして、こういう大会は主催者側の管理がずさんさによっておきます。選手も危ない目にあうでしょうし、日本だったら大問題になっているでしょう。
今回の大会は10月に控えている100kmのトレイルに向けた前哨戦でしたが、試走ができなかったのがやはり痛かったです。(実際にはあっけなかったのですが)コースマップだけでは最後の上り返しまでどれだけ残されているのかわからずかなり不安でした。
集合写真ですが、大半は主催者です(緑色のシャツの人達)。一部、選手もいますが43kmに参加した選手ではない人もいます。ただ、メキシコで走っていて思うのは、思ったよりずんぐりしている人が結構早かったりします。日本のランナーのイメージとメキシコとでは大きく違うように思います。
いずれにしても近場でお気に入りの大会を見つけていければと思ってます。
レコは続きます。
ainu
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