愛媛県立歴博と須崎海岸地層見学（西予ジオパーク）
hirokok510
- GPS
- --:--
- 距離
- 72.1km
- 登り
- 1,147m
- 下り
- 1,337m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2016年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 タクシー
|
写真
養殖場―地図にはハマチとあるが、ガイドさんは現在は「タイ・ヒラメ」の養殖が多く、築地ではブランド品になっているという。変わったのかな？？
ツルボという花らしいー北海道から琉球までぃろく分布し、とくに海岸分布というわけではないかもーー母によれば昔東京でも見られたというが−−ホントかなー？？
ハマナタマメは千葉以南、四国・九州・琉球・中国・台湾などに自生し、砂浜から這い上がるように育ち、花は夏に咲く。ここは南国なので10月初めでも咲いているのだろうーー。
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4億年の間の起こったことすべてがわかるわけではないがーーこの地層が形成されて列島までプレートに乗ってやってきて地殻変動で90度回転し、隆起してきたものは、最初はすべて地面の下にあった
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皆同じ方向の地層ということは、もともとこの辺り一帯は一体であり、海底の地層が隆起し、その後、河川や海により削られて現在のような地形になったということらしい
松山に戻り愛媛大学ミュージアムで、最初に大学構内から出土して愛媛大学が発掘・調査研究・保存・展示を行っている文京遺跡の展示を見る
小照遺跡は、昭和47年の松山市内の下水道処理場の建設中に発見された。その後の調査の結果、古墳時代前期の灌漑用の堰（せき）であることが明らかになった。この遺跡は、2本の川が合流する地点に三つの堰が構築され、水田に水を引く為の農業用の灌漑施設であろうと考えられる。堰の構造は、縦・横・斜めに複雑に木材を組み合わせた合掌堰と呼ばれるもので、当時の土木技術の高いレベルを窺わせる。堰の上流側には水が流れないように、オギを敷いたり粘土を詰めたりした跡も見られる。
この遺跡の保存には、出土した木材にPEG（ポリエチレングリコール）液保存処理法を施すことによって、木製品の半永久的な保存が可能になり、この考古館に常設展示されている。
中国東北部を起源とし、朝鮮半島を経て日本に渡来した銅剣は、当初は武器形であったが、次第に武器としての形から祭祀用の銅器に変わっていった。
感想
松山から始発の特急で卯之町駅に出て、愛媛県立博物館に向かう前に、西予ジオパークの笠置峠古墳を見学、西予ジオパークは2013年に認定され、13のジオサイト、63のジオポイントが指定されている。今回見学する笠置峠古墳、卯之町の街並み、さざえが岳、須崎海岸はいずれもジオポイント、ジオサイトとなっている。タクシーの運転手は、まだジオポイントに習熟していないケースがあるらしく、笠置峠古墳に向かうも、なかなか道の確信が持てず、険しいダートの林道を進んでようやくたどり着いた。まだまだ道標も十分整備されていない様子。自然地形を利用したこの古墳からは宇和盆地など、被葬者の首長が治める地域を見下ろすことができる。ピークの墳頂まで登ると、主体部にはガラスケースで中が見えるように整備してあった。再びタクシーで卯之町まで戻り、同じくジオポイントである古い蔵の多い街並みを撮影し、県立博物館に向かう。県立博物館では連託していた兵頭学芸員に収蔵庫の上黒岩遺跡の土器片や石器などの遺物を見せていただく。昨日、遺跡の考古館で見た草創期や早期などの土器片だが、専門家のように土器片を見てすぐ、何期の何式というわけにはいかないーー。しかし収蔵庫の資料を見せていただき、感動。兵頭学芸員にお礼を言って別れ、常設展の考古部門を見て、ここでも上黒岩の展示やこの地域の弥生時代の土器や鉄器・銅器などを見る。
県立博物館を後にして、タクシーでさざえヶ岳に立ち寄る。展望台に登り、宇和海や三瓶町など四方を見下ろすことのできる展望台だが、この展望台のピークはさざえ岳そのものではない。北東方面に見える岩壁からさらに奥にさざえヶ岳のピークはあるようだが、登るにはここからではいけず、北側からアプローチするようだーもしかしたら、南側の集落からもルートがあるかもしれないーー。タクシーですぐ下のトンネルまで戻り、トンネル内のチャートの岩を観察する。さざえヶ岳は全山チャートの山らしい。トンネルはチャートがむき出しになっているのだという。11時までに須崎海岸の駐車場まで行く。ここでガイドさんと待ち合わせ。2013年に認定された西予ジオパークの四国カルストと並ぶ見どころの一つ、須崎海岸の地質、地形を観察しに歩く。駐車場付近から遊歩道を使って海岸まで下る。下からグループが上がってきた。博物館などのグループだった。階段を下ると海に出る。海側を見ると養殖場のいけすがたくさん見える。地図にはハマチと書いてあるが、現在ではタイやヒラメが多く、築地でも知られているそうだ。ひじきなどの階層が岩場に見える。崖側を見ると、ハマナデシコやハマナタマメなどの海浜植物の花が咲いている。10月に入ったのに、まだ夏の花が咲いているのは、残暑の厳しさと南国ならではか？このあたりは火山灰が固まってできた凝灰岩で、その中に含まれる石灰岩鬲からは4億年前のサンゴの化石なども見つかっている−―4億年前の地層が露出している場所だ。その後の地殻変動で地層が縦になっている姿はすばらしい。岬の突端までいって、しばしの措置層を堪能ーー大小さまざまな岩山や磯の岩床の地層をよく見ると、皆同じ方向を向いている。−−ということはこの周辺の地形はもともと一体で大昔は平らだった台地が隆起や地殻変動で地層が縦になり、さらに地上に露出して川や海に洗われて、こうした景観になったらしい。岬の向こう側の崖や岩を眺めても、地層は皆同じような方向を向いているーーなるほどーー30分くらい弁当昼食をはさんで須崎海岸の地層や景観、貝などを眺め、ゆっくり駐車場にも踊る。ガイドさんに謝礼を払い、バスを待とうとしたが、八幡浜まで送ってくださった。ガイドはこの西予ジオパークのガイドの会社を設立した方で、地質の専門家ではないという。八幡浜の駅から松山に戻り、愛媛大学ミュージアムで古代鉄研究センターなどの展示、構内遺跡の弥生の出土品などを見る。その後、県の埋蔵文化財センターに行くが、お休み、最後に松山市考古館を見学、旧石器から古墳時代までの市内の遺跡出土品などを見学した。建物は大変重厚、立派なもので、中には市内の古照（こでら）遺跡の大溝の巨大な堰の一部の復元模型や復元した絵が目をひいた。縄文晩期のイネ圧痕土器や松山平野を舞台に繰り広げられた弥生時代の人々の活動の痕跡、半島からやってきた人々や文化の遺物（朝鮮式磨製石斧や石器や突帯文土器・彩文土器・青銅器など）を見学、5時前に考古館を後にして、まず松山城に向かう。行った宿に荷物を置いたので、カメラを忘れ、写真は取れず。間もなく暗くなり、天守付近まで行って、下から天守を眺め（時間的にすでに閉鎖されている）、門まで戻って、道後温泉に向かう。松山も道後温泉も初めてー松山中心街から近いのがうれしいー道後温泉本館に到着して、420円の温泉に入る。この値段はうれしい。温泉を堪能してから夕食処を探して道後の町を散策、須崎のタイの養殖を思い出しタイめしを食べればよかったがーー少し戻って大街道の近くのおでん屋に入って一杯やり、ホテルに戻る手前でうどん屋に入って、明日のしまなみ海道の旅に備えた。
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