仙丈ケ岳(敗退)



- GPS
- 47:55
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 1,856m
- 下り
- 1,855m
コースタイム
12日 【6時】途中の堰堤→【13時】北沢峠→【17時】5合目あたりで幕営
13日 【7時】小仙丈への途中で撤退→【10時】北沢峠→【15時】戸台
天候 | 雪、雪、快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
他の人たちはもっと手前で引き返したらしく、
このあたりになると、トレースは一切無い。
ラッセルで斜面を登るものの、ペースも落ち、太陽も沈みかけ、さらに吹雪いてきた。
雪の斜面を削ってテントを張る
感想
せっかくの3連休なので、最終日以外は雪、とわかってたけど仙丈ケ岳へ。
初日、いきなりチェーン規制の大渋滞。戸台到着は16時。
少しだけ歩いて、途中の堰堤でテント泊。
平な場所で雪も無いので、とても快適だった。
標高も低いのでそれほど寒くないし。
2日目、6時に出発の準備完了したところで、早朝出発らしい2人組に抜かれる。
(せっかく昨日出発したのに渋滞のせいで・・・)
北沢峠まで延々と歩く。ただし踏み跡はあるので、まあまあ楽。
北沢峠で雪を溶かしてお湯を作り、「行ける所まで行こう」と仙丈ケ岳を登る。
途中、連れは「降りて北沢峠でテント泊する」ということでいったんお別れ。
明日の朝10時に再会の約束をして、1人で登る。
17時30分、日が暮れて森林限界も超え、吹雪になってきたので進むのを諦める。
雪の斜面の途中をスコップで掘り、テントを張るスペースを作る。
吹雪でテント内は雪だらけだが、どうせマイナス20度以下、雪が溶けることもないので気にしない。
コンロの用意をしたが、ライターの火がつかなくて焦った。
火花さえ出れば良いのだが、テルモスに残ったお湯に浸けたりしながら30分間格闘し、ようやくコンロに点火。
1時間以上かけてテルモス2本分のお湯を沸かし、さらに袋ラーメンを2つ分作って食べ、あとは寝る。
なんか頭が痛いような気持ち悪いような気がして寝付けず、お湯をたくさん飲むようにして何時間か耐え、そのうちいつのまにか眠る。
吹雪の中、急斜面の不安定な雪の斜面で孤独にテント泊をしていると、不安や心細さもマックスになり、「無事に帰ったら人間関係を大切にしよう」なんてことを考える。
翌朝、4時に目覚めると満天の星空。
しかし風も強いので明るくなるのを待ち、6時にテントを畳む。
昨日会った二人組みが登って来て、少し話す。
「こんなところでテントですか。風がすごかったでしょう。
良かったら私たちが先行するので、一緒に山頂を目指しませんか?」
と誘っていただいたが、北沢峠で待っている友人もいるし、今日中に戸台まで帰らないといけないので丁重にお断りした。
少しだけ登り、またリベンジすることを誓って下山。
さっき出会った二人組みのテントまでは踏み跡があるので比較的楽に歩ける。
しかしそこから先、北沢峠までは完全に雪で埋まり、1人でひたすらラッセルして進む。ついに誰にも会わないまま、9時30分に北沢峠に到着。今日の仙丈ケ岳は、さっきの2名以外にいないみたいだ。
友人と再会して10時に出発。
晴天の中、甲斐駒や仙丈ケ岳を振り返りながら、来た道を引き返した。
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