【ソロ/雪山ハイキング】金時山〜明神ヶ岳【撤退。。(T_T)】


- GPS
- --:--
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 833m
- 下り
- 835m
コースタイム
【公時神社〜金時山〜明神ヶ岳〜金時登山口/縦走】
8:00 公時神社(入)
10:00 金時山頂上
11:00 山頂出発
12:00 矢倉沢峠分岐
13:30 矢倉沢分岐から明神ヶ岳頂上の中間地点
※タイムオーバーにより撤退。
14:30 矢倉沢分岐・うぐいす小屋東屋にて休憩
14:50 出発
15:10 金時登山口
15:30 公時神社
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
冬用スタッドレスタイヤ必須です。 神社入口のゴルフ場前駐車場は1日500円。 もう少し奥に行ったトイレ前は無料ですが8台くらいが限界そうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
第二回ソロツアー。 冬季山行の練習及びトレーニング。 【目的】 ・新しいザックに体を慣らす。 ・ウエイトの限界に挑む。(最大15キロ) ********************************************* 登山ポスト:見当たりませんでした。 公時神社駐車場トイレ:無料・水洗・ペーパーあり。 金時山頂上トイレ:100円・綺麗・ペーパーあり。 au電波:どこでもバッチリ 14日、横浜でも積雪するほどの大雪が降ったので、喜び勇んで行って参りました。 2日経っていたので雪はもうないかと思っていましたが、沢山残っていました。 軽装にノーアイゼンで登っている方も多く見られましたが、やはり下りはアイゼンがある方が良い様子。 私は最初ノーアイゼンで登り始めましたが、荷物も重かったのですぐにアイゼン履きました。(6本軽アイゼン) とっても快適でした。 が、それは金時山まで。 明神ヶ岳方面は何倍も雪が深く、膝上くらいまで足が沈みます。 トレースもスノーシューが多かったです。 アイゼンだけで歩くのは骨が折れました。 笹が凄くて、笹が登山道を塞いでいて、荷物が大きいと悲惨な目に遭います。 歩くのに時間がかかるのでそこだけ注意。 危険箇所はとくになし? 雪解けのぬかるみ時は滑るので注意。 |
写真
感想
去年末からすっかりご無沙汰になってしまったお山。
目に見えて増えてゆく体重。
緩んできたボディ。。。
冬山行きたいな。
でも装備ないしな。
お金もないしな。。。
なーんて思ってたけど、別に、山は八ヶ岳じゃなくてもいーんじゃん!!
と思い立ち、唐突に雪が降った後に挑みました。金時山。
頂上までも電波入るし、一人で行く初めての雪山にはちょうどいいな〜なんて。
日帰りお手軽プランのつもりが…
せっかく行くんだから明神ヶ岳にも行ってみよう!
となり… 笹雪地獄に行き逢うハメになったのでした。
【公時神社〜金時山頂上】
車で山まで向かう際、雪の後だしスタッドレスが必要か悩みました。
んー…雪から2日経ってるし、箱根だし大丈夫でしょ!!
↓
夏タイヤ、ダメ、絶対。(´▽`)
山行く前に事故るかも知れないところでした…反省。
しかも、神社の駐車場は坂の上にあって、その坂はスケートリンクみたいになってて、登る自信がなく下のゴルフ場の駐車場で500円払う。
まず人間が登れるか不安。
今回はトレーニングで15kgの荷物を担ぐ予定だったのですが、アイスバーンにびびってしまい13kgに減。(^_^;)
途中アイゼンを履いて順調に登りました。
今回初めてミレーの60Lを背負いましたが、流石、13kgも全然重く感じません。
夏にはテン泊の夢が実現できそうです。(?!)
この山の特徴として、非常に多くの地元の方々から愛されている、というのが感じられました。
とにかく、毎日登っていると言う人が凄く多いのです!
私が道中出会った75歳の男性(本当に見た目60歳くらいにしか見えない!)は
その日でなんと2517回目の登頂!!!!
しかし頂上の茶屋で登山者記録ノートを見ると、2000回なんて序の口なんです。(笑)
私が確認できた最高の記録は4100回。。。。。。。
驚きというか、それだけ愛されている山なんだなとしみじみ思えました。
そしてそのノートのあった金時茶屋の女将さんが通称『金時娘』(現在70代)
昭和天皇にその名を頂いたというのだから驚き。
そしてさらにお父様は新田次郎の著作「強力伝」のモデルですから話題盛りだくさん。
山頂にはもう一つ、お茶屋さんがありますが、私は新田次郎氏の大ファンでありますので金時茶屋で食事を頂きました。
名物?のお味噌汁。きのこたっぷりで温まりました。
ちなみに金時娘は芸能人ではないので、写真やサインはNGだそうです。(笑)
ご注意下さい。
後から聞いた話ですが、実は私の母も30年前に学校の行事で金時山を登っており、その際に金時娘に会っていたとのこと!!
当時から三つ編みのお下げがトレードマークだったようで、今も変わらぬスタイルでした。
んー。なんだか感慨深い。
お味噌汁を頂いているともう11時、急いで明神ヶ岳に向かわねばなりません。
【金時山〜明神岳〜撤退。】
金時山から明神岳の道のりは、本にも夏ならお花畑ハイキングと書かれていて、
高低差もそんなにないし、さくさく進むだろうと思っていたのが悲劇の始まり…
金時山から分岐して明神岳のコースに入ると、さっきとは打って変わって雪が深くなってきた。
ずぼずぼ沈む足場、狭い通路、アイゼンにつく雪だんご…
雪の中歩くのってこんな大変だったんだ…(´Д`;)
そして3m〜4mはあろうかという笹に覆われた尾根道に出ると、恐ろしい光景が出現した。
尾根道の両側に壁のようにそそり立っている笹の林が、雪の重みで倒れこんで道を塞いでいる…
ていうかトンネルになってる。
みんなこのトンネルをくぐってる模様。
でもすごく低い。
身長170cmに場違いな60Lザックを背負ってる私は、屈んでくぐることがどうしてもできない!
仕方ないからハイハイして進んだ。
びしょびしょになった。(T_T)
幸い風はないし、とにかく暑かったからびしょぬれになっても平気だったけど
1度やったらもう二度とハイハイしたくなくなった。
ならばどうするか…?
このトンネルを壊して進む!!!!
決意した私は笹のトンネルに飛びついて雪を振り落とし、少しでも高さを作りながら進んだ。
帰りが楽になると思ったから。
しかし笹はずっとずっとずっとずっと行く道を阻んでいる。
雪をかぶった固い笹藪の中をひたすら泳いだ。
全身びしょ濡れになった。
笹の下を潜ろうとすればザックが引っ掛かり引き戻され
笹の上を歩こうとすればアイゼンが絡まって足がもつれた。
あしがもつれてバランスを崩すと50センチくらいの雪に埋まる。
もう…かんべんしてください…
矢倉沢峠から1時間が過ぎた頃、道標が出てきた。
【←矢倉沢峠20分】
?
20分ーーーーーーー?!!!!!!
コースタイム20分の道のりを1時間かけて歩いてきたというのか私は(笑)
夏時間の3倍…
これは…
無理!!!
とりあえず、もう明神岳には辿り着けないだろうけど、タイムアップの13:30までは前進を続けることにした。
しばらくすると笹薮が切れていくつかのピークに出た。
見上げた視界には、真っ青な空、真っ白な山。
だーれもいない。
なんでこんなに綺麗なんだろう…
なんだかこの世のものとは思えない。
結局13:30に撤退を決めて引き返したけれど、初めての一人雪山としてはまぁまぁの体験ではなかったでしょうか。
13kgはちゃんと担げたし。
帰りは行きの努力の甲斐ありサクサク戻り、うぐいす小屋の東屋で休憩。
正直ひとりで明神ヶ岳に向かってた時は心細かったけど、ここまできたらもう安心。
東屋にタバコの吸殻とビールの空き缶が捨ててあったので、回収する。
もう、どんな嫌な事があったらこんなゴミを捨てて行けるのか、信じられない。
テルモスに入れたはちみつしょうが紅茶で一息入れて一気に下る。
そこから先は夏のコースタイムより10分早く車道に出れた。
神社の車まで戻って、帰りはすぐ近くの「富士八景の湯」で一風呂です。
【富士八景の湯】
平日:3時間1000円
休日:3時間1500円
加水なしの源泉100%(しかし循環はあり)が売りの温泉だけど…
高い!!!!!
おしゃれなスパ並みのお値段です。
確かに御殿場ICからの通り道でアクセスは抜群ですが…
とりあえずHPに200円引き券があったので800円で入浴しました。
施設は新しくて綺麗です。
お湯も塩素臭くないしまぁまぁ。
でも設備はそんなに充実してません。
800円ならいいかな…とそんな気持ちでお風呂を出た後、酷いショックを受けました。
ドライヤーがないよ。
いや、正確にはあるんですが、あれはドライヤーじゃない。
なんか、こんな弱いドライヤー今時どこから探してきたの?みたいな。
風が、出てるかどうかよく分からない。
しかも、温風なのか冷風なのかわからないぬるい風。
ヤケになって2個のドライヤーを使って髪に当てましたが、10分経っても少しも乾かない。
諦めて冬なのに頭濡れたまま帰りました。
ドライヤー持参しない限りもう行かない。
車の暖房を最強にして乾かして帰りました。(T_T)
夏場や髪の短い方や男性はいいかもしれません。
髪の長い女性はご注意下さい。
楽しかったけど…
やっぱり私は森林限界超えた山がいいな〜〜〜〜〜〜!!!
来月はやっぱり北横に行こうと思ったのでした。
今回も長い感想になってしまいました。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました!
はじめまして!山行計画から来ました。
雪の金時山、明神ヶ岳、登ってみたくなりました。
明神ヶ岳は5,6回くらいは登りましたが、いずれも無雪期。
あ、一度だけ降雪後に登りましたが、5cmも積もっていなかったくらい。
文章が素敵で引き込まれます。今後も楽しみにしています。
機会があれば一緒にどこか登りましょう。
よろしくお願いいたします。
kkyyuuさんこんにちは。
お返事が遅くなってしまいごめんなさい。m(u_u)m
金時山は近場の低山ということで、夏にはあまり興味がなかったのですが、冬季で高い山に行けないならば丁度いいじゃないか!
と思い立って突然登りに行きました。
本当に行ってよかったです!
雪山初心者でもこんなに雪で楽しめましたからね!
それぞれの山に色んな魅力があるんだと思えました(^^)
だらだらと長い感想も楽しんで頂けたなら幸いです。(笑)
いつもマイペースなので登るときは一人なのですが
頂上で会いましょう!
みたいなのにはちょっと憧れます。
機会があればどこかの山でお会いできたらいいですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する