ここまで作成してきた地図は、白地図で地名は全く入っていない。さみしい。地名を表示する、POI(Points of Interest)を導入する。
準備編
POIデータ: 公開されているデータとして、カシミールの「日本山名データ25000」を利用する。カシミールを使用している方なら、カシミールのフォルダーにある、「YAMADB25000.NDB」である。
また、DLは、http://www.kashmir3d.com/kash/kashget.html
ソフト: POI Loader Excelのcsvファイルから、GPSで利用できるgpiファイルに変換する。 http://www8.garmin.com/support/download_details.jsp?id=927
Editor(サクラエディタ)、かなをローマ字に変換ソフト(Kanji2na)、アイコン作成ソフト(Pixelformer)、バイナリーエディタ(bz162) (カッコ内は私の使用ソフト)
行程1:Excel で、POI Loader が読めるファイルを作る
1.YAMADB25000.NDBをExcelで開く
2.Excel固有のファイルではないので、データの扱い方を指示する(コメントない項目はデフォルトのままです)。
ウィザード1:[データのファイル形式]は、「カンマやタブなどの区切り文字....」
[取り込み開始行]は、こだわるなら先頭「;」がない行を指定
ウィザード2:[区切り文字]は、「スペース」選択、デフォルトでタブにチェックが入っているのをはずす
ウィザード3:[列のデータ形式]は、左から4列を文字列にする。
[完了]
注:NDBファイルの緯度経度は、DMS形式(度分秒)であり、POI用のCSVファイルの緯度経度はDEGREE形式(度)なので、その変換のために文字列にしておく。
3.上部最初のコメント行を削除。
4.島、都市のデータが入っているので削除。
データの並び替えを、H列で行い、島、都市に当たる、H列の値が60と80を削除
5.F列からJ列を削除(日本語表示可能なら、E列も削除)。
6.緯度経度をDMS形式からDEGREE形式に変換
a.作業のために、B,C列をコピー、新しいシートA,B列にベースト
b. 緯度経度の文字列の長さを揃える:C1を選択、数式バーに[=TEXT(A1,"000.000000")]を入力
b. C1をD1にコピー
c. DMS形式からDEGREEを計算:E1を選択、数式バーに[=TEXT(LEFT(C1,3)+MID(C1,5,2)/60+RIGHT(C1,4)/360000, "###.000000")]を入力
d. E1をF1にコピー
e. C1:F1を選択しコピー、2行目以下にペースト
f. E,F列を選択しコピー、最初のシートに戻り、形式を選択して貼り付けるから、「値」を選択し、ペースト
(7は、英語版用):英語版を日本語表示可能にしたら、不必要かもしれないが、未確認
7.表示されるラベルをローマ字にする。
a. E列をコピーし、適当なエディターにペースト。
b. すべての文字を全角にする
c. ひらがな以外の文字を削除 (括弧、三角点表示を除いた)
注:除かなくても最終的に1バイト文字にすれば可
d. かなローマ字変換ソフトで、かなをローマ字に変換
e. 数字は全角のままなので、半角に変換(Kanji2naは可能)
f. テキストをコピーして、エクセルシートにペースト、漢字、ひらがなの列は削除
注:Kanji2naは、漢字をふりながに変換後、ローマ字に変換できるが、地名の漢字の読みを正確にできないと考えひらがなデータを使用した。
8.POI用のcsvファイルは、「経度, 緯度, 地名, コメント」の順に並んでいなければならないので、並び替える。
9.csvファイルで保存
10.カスタムアイコンを準備
注:アイコンの大きさは32×32ピクセル以下、ファイル形式は24-bit Windows-style bitmapファイル(拡張子 bmp)、ピクセルを透明にするには、そのピクセルの色をマゼンタ (RGB = 255, 0, 255) に指定する。
11.データファイル(***.csv)とアイコンファイル(***.bmp)を同じフォルダーに置く。ファイル名 *** は、同一文字であること。
行程2 POI Loaderで、gpiファイルを作成。
1.POI Loaderを起動、csvファイルが入っているフォルダーを指定し、gpiファイルを作成
注:保存場所は、コンピュータでOK
2.バイナリーエディタにgpiファイルを読み込み以下のように変更、保存(英語版だけに必要と思う)。
アドレス0000002Eを A4 -> E4
アドレス0000002Fを 03 -> 04
注: バイナリーデータの変更であることに、留意して下さい、つまり如何なる結果になろうとも知らない。
3.microSDカードの「Garmin\POI」フォルダにコピ。
4.GPS機を起動し、メニューから、[Where To?] -> [Extras] を開けると、近隣のPOIデータが表示される。
5.デフォルトの設定では、地図上にはPOIは表示されない。表示するためには、[Setup] -> [Map] -> [Advanced Map Set up...] -> [Zoom Levels ...] -> [User Waypoints] の値を、表示させたいスケールに設定。選択したスケール以下で表示となる。
Gentianaさん
始めまして。
ベクトルデーターの詳細な作成方法の紹介ありがとうございます。
私もeTrex20ユーザーなので、ぜひ参考にさせてください。
POIについてですが、下記のサイトで英語版eTrexで日本語POIを表示させるソフトを公開している方がいます。
http://www.biwa.ne.jp/~takumi-k/
私も実際にYAMADB25000.NDBから変換した日本語のPOIデーターを作成してeTrex20で使用しています。
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