かぐら ラッセルテレマーク
- GPS
- 03:36
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 232m
- 下り
- 1,444m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前の一週間は晴れの日が続いたようです。 前日(3月4日)の夜から3月5日の朝にかけて麓で約15cmの積雪あり。 ものすごい重さの雪が降りました。 一見パウダースノーのように見えますが、湿雪でとても重たいため斜面でもスキーが止まってしまうほどです。 はまったら最後脱出できません。 |
写真
感想
『第1部』
今回は単独だったのでガイドツアーに参加しました。ガイドクラブは「筋斗雲」です。
本当はいけないのでしょうが、後日の単独BC用にガイドツアーのルートとチェックポイントをコピーさせてもらおうという魂胆があるため、技術・体力的にはOKだけど、単独では危険というツアーはあえて避け、へなちょこツアーへの参加でした。
前日の夜土樽PAで車中泊しましたが、朝起きたら車の上に15センチくらい雪が積もっていました。
「こりゃ、期待できるゾ!」と思い、ワクワクしながらみつまたステーションへ
今回のツアーはガイド含めて6人、男×5(山スキー×4・テレ×1)、女(スノーボード)×1、BCははじめてという方も若干。
というわけで、BCに行く前にゲレンデ脇のサイドカントリーで足慣らし・・・、とこの時点で遭難者発生。板を外すと腰まで埋まるような雪量で、頭を下にしてコケたらそりゃいくら深雪用のファットスキーだって自力で脱出できないですよね、とりあえず私が救助に向かう。
(このあと2回くらい脱出援護活動をすることになった。当事者にとってはBCの洗礼ですね)
結局、当初の予定コースであったであろう中尾根ではなく、その手前のトラバース途中のポイントから滑降に入る、私としては若干期待外れでしたが、私もはじめてのBCツアーのときこけまくって、同行者をさんざん待たせてしまった経験があるので、特に気にせず脱出の手伝いなどガイドさんのお手伝いをしつつツアーを楽しみました。
脱出時は当人の焦りが伝わってくるだけに、「落ち着きましょう」とか声かけしたりするけど、当人はかなりテンパッてます。まるで昔の私みたい。
倒れると体力消耗するんですよね。
ツアー終盤の様子です
しかし、みんなで死線をくぐり抜けたおかげで、最後の頃はみんな仲良くなり、メアドなども交換しました。
ヤマレコの宣伝ももちろんしました。
今シーズン山で初めて女の子と仲良しになりました。我が人生で最高頻度です。モテキでしょうか(古っ!)
やっぱり山ってイイなあ、と年甲斐もなくにやけるおっさんでした。
『第2部』
弁護するわけじゃないけど、今回の雪は本当に重かった。
まあ、がんばれば滑れたけど、それではたぶん同行の初心者の方は本物の遭難者になっていたと思います。
コースなどについては特筆すべきことは何もありませんが今回のツアーで勉強になったことは別にありました。
【雪崩に関する最新技術について】
これまで、ツアーなどで雪崩講習を受けると、基本は科学的なアプローチが多かったですが、最新の雪崩対処法は、まさに雪崩を科学するのではなく、雪崩とうまく付き合うことだそうです。
【雪崩との付き合い方】
第1:まずは見た目。ポイントにつく前に山の全体を見て、雪庇の崩れ具合などの見た目の印象はけっこう大事
第2:天候の変わった直後は雪の接着力が低下する
第3:雪崩が発生するとしたらどの種類か?全層か表層か。全層だと速度が10km/hくらいの雪崩もある。
※ここまでは科学的ですね
でも、実際に重要なのはむしろこっちのほう
第4:自分はイケイケ派か臆病者か。これによって同じデータでも受ける印象が違い、その後の行動に差がでる。臆病すぎては山を楽しめないです。極点な話、風が吹いただけで撤退、雲が出ただけで撤退では家でテレビでも見てろ、ってこと。
第5:メンバーの力量。要は埋まっても助けられる技術があるのか、ということ。
山岳会では当たり前でも寄せ集めのメンバーだとヤバイ場合もある。ガイドツアーや実地講習会とかに参加するくらいのメンバーが安心。
※第4と第5は心理的な要素を含みますので、異論各論様々あるけど、とのことでした。文章力の低さのため、正確に表現できてません。こんなニュアンスじゃなかったのですが・・・。
ホントはもっとたくさんの技術的な話や、山での心理的な状態の話(極限状態でテンパらないための心得)なども話をしました。
そういう意味では有意義なツアーでした。
【今回つかんだこと】
人間は必ずミスを犯す。ミスをなくす技術のみを目指すのではなく(軽減するための努力は必要だが)、そのミスも含めたリスクマネジメントが重要だ
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