北岳
コースタイム
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 8:44
天候 | 晴〜豪雨〜曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
飛行機
|
写真
感想
北岳の登山口である広河原へのアクセスは、甲府駅前からバスを使用しました。
登山前日に甲府駅前のバスターミナル窓口で確認したところ、広河原行きのバスは予約制ではなく先着順なので早めに並んでおいた方が良いとのことだったので、念のため早起きしてバス停で待っていることにしました。
翌日の午前2時、セットしていたホテルの目覚まし時計のアラーム音で起こされ、部屋の明かりを点けてTVのスイッチを入れるとロンドンオリンピックのサッカー男子の日本戦がライブで放映されていました。
登山用の身支度を終えて、ホテルから外に出て腕時計を見るとちょうど午前3時でした。外は真っ暗でしたが、初めての南アルプス挑戦を意識して興奮していたせいか、眠気はあまり感じませんでした。
生温い空気の中を歩いて約2分で甲府駅前のバスターミナルへと到着。バスターミナル周辺では、点在するベンチの上ですでに数人のベテラン登山者らしき人たちが横になって休んでいました。
バスの発車時刻は甲府駅前を午前4時となっていましたが、なかなかやって来ず、発車時刻の5分前になってようやくバスが到着しました。早速、バス停に並んでいた約20名ほどの明らかに登山客と思われる乗客たちが順番に乗り込んで座席に座った後、ベテランの女性車掌の声掛けに従って、それぞれの座席近くの床にリュックを置きました。
甲府駅前を発車したバスは、市街地を抜けて山道へと入って行き、午前5時10分過ぎに夜叉神峠登山口に到着しましたが、空は晴れ渡り、辺りはもうすっかりと明るくなっていました。
ここの林道に設置された車両用のゲートが5時30分にならないと開かないそうで、しばらく休憩タイムとなってバスの乗客たちも一旦車外に出て、近くに設置されているトイレや飲料水の自動販売機で飲み物を買ったり、周辺でしばしの時を過ごしてました。
5時30分近くになってバスへ再乗車し、全員が乗車した後、バスはゲート方向に進み、他の十台ほどの乗用車と一緒に車列に並びました。
やがて、バスはゲートを通り過ぎ、曲がりくねった上り坂の山道をおよそ30分ほど走り、午前6時過ぎにやっと登山口となる広河原の停留場に到着です。
バスを降りて、すぐそばにある比較的新しい木造の大きな建物である広河原インフォメーションセンターへと向かいました。建物の中に入って飲料水を確保し、登山の装備を確認してから外に出て、改めて遠くを見上げると、建物の向こうにうっすらと高い山の頂上が見えました。
あれが北岳だろうか?結構、遠いなぁ…。果たして、最終バスの出発時刻までにここに戻って来れるかなぁ?
少し不安を感じつつもいよいよ登山口へと向かいました。
歩き出して数分で広河原山荘へ到着。登山届を記入してから、いざ本格的な登山道へ。
往路は雪渓のある大樺沢ルートと決めていたのですが、白根御池分岐点で間違って白根御池小屋方面への登山道を進んでしまい、少し進んだ辺りで気が付き分岐点まで引き返したのですが、10分ほど時間をロスしてしまいました。
その後は大樺沢沿いの登山道を順調に登り、白根御池分岐からおよそ1時間ほどで雪渓の下部に到着しました。そこからおよそ30分ちょっとで二俣に到着。ここで、登山靴にアイゼンを取り付けている人もいましたが、休憩がてら周囲の登山者たちの様子をみていると、そのままつぼ足で登っている人が結構多いような印象だったので、結局自分もアイゼンは付けずにそのまま雪渓をつぼ足で登ることにしました。
気温は結構高かったのですが、雪渓上を吹いてくる風がひんやりとして心地良く、傾斜はそこそこありましたが雪渓登りは思ったほど苦にはなりませんでした。
およそ1時間あまりを登り続け、雪渓が終わって上部二俣へ到着。ここから先はさらに斜度が高くなってきて木製のはしご道(?)が幾つもあり、さらに登り続けること1時間ほどで八本歯のコルへ到着しましたが、高度の関係で空気が薄いせいもあるのか体力的にはかなりしんどい感じでした。
八本歯のコルからは登山道はさらに急傾斜感が増した感じで、吊尾根分岐にたどり着いた時には結構バテバテでした。少し前からピークが見えていたのですが、いつの間にか山頂付近に薄いガスがかかり始めていたのが気がかりでした。
さらに黙々と登り続け、11時32分、やっと北岳山頂に到着です。山頂周辺は残念ながら雲の中のようで、下界を見渡すことはできませんでした。
帰りのバスの時刻も気になったので、小休憩後、直ちに広河原を目指して下り始めました。
下りは登りの時に使った大樺沢沿いのコースではなく、肩の小屋から草すべりを経由して白根御池小屋を目指して下ったのですが、途中から雨が降り始め、最初のうちはそのうち止むかも?と期待しつつ傘をさしていたものの、草すべりの辺りからはバケツをひっくり返したような豪雨となり、たまらず木の下でリュックから取り出したカッパを着て下り続けたのですが、急傾斜の登山道はたちまち沢と化して、まるで沢下りをしているかのようでした。
やっと白根御池小屋にたどり着いた時には、雨は豪雨から普通の降り方になってはいましたが、少し様子を見るため小屋の前で雨宿りをしていたものの、一向に雨が止む気配はなかったので諦めてまた雨の中を下り始めました。
白根御池小屋からおよそ1時間半ほどで広河原山荘へ到着。あれほど降っていた雨も広河原山荘近くへ来るとすっかり上がっていました。
山荘から広河原へはもう数分の距離。なんとか無事に北岳日帰り登山を終えることができました。
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