道志村トレイルレース2011 ロング:諦めないでよかった8時間40分
- GPS
- --:--
- 距離
- 40.7km
- 登り
- 2,908m
- 下り
- 2,915m
コースタイム
7:00 道志中出発 → 8:15 菜畑山 → 10:26 御正体山 → 11:22 第一関門(山伏峠) 12:03 → 13:11 菰釣山
→ 13:47 第二関門(道志道の駅) → 14:34 鳥ノ胸山 → 15:41 道志中帰着
備考:第一関門(山伏峠)で40分のハンガーノック大休憩。実際のコースは41.3kmあります。また、累積標高差(上り)も3,400m程あります。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所特になし。 トレイルランニングレースですので、終盤まで大勢が列を成してのレースでした。 菰釣山以降ようやく散らばり始めます。 それにしても、この大会キツいですね!前回もロングの完走率は60%程度でした。 優勝は、昨年北丹沢を制した静岡県掛川の近藤さんの様です。 <大会条件> ・ロングコース:総距離41.3km、制限時間10時間、午前7時スタート 〈第1関門〉山伏峠(制限時間:5時間)、〈第2関門〉道志村道の駅(制限時間:7時間30分) ・ハーフコース:総距離20.2km、制限時間6時間、午前7時スタート <大会結果> ・ロングコース(41.3km):出走者708名 完走者434名 完走率61.3% ・ハーフコース(20.2km):出走者257名 完走者169名 完走率65.8% 大会要項(外部リンク):http://www.k-y-trail.com/doushi/index.html 大会前試走:http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-109007.html |
写真
感想
もともと、第一関門で棄権(リタイヤ)する予定でした。
道志村トレイルレースは楽しみにしていた反面、心の準備ができていなかったり、また当日の長蛇の列などで気乗りしない部分が多かったです。
第一関門のターゲットは4時間30分に対し4時間22分弱で到着しました(門限は五時間)。
予定より早かったです。しかし、第一関門到着時には既に脚が終わっており、またハンガーノック気味で辛かったです。
それで棄権を考えました。
しかし、話が一変します。
関門制限時間が5時間でしたが、ちょうどその瞬間を目の当たりにした時、
給水所のオネエ(名物女将さん)が足切りを受けた選手に「この悔しさを忘れるなぁ〜!」と叫び声を上げました。
(この女将さん、関門では終始大きな声で選手にカツを入れてくれてました。ゴール数十m手前でも元気一杯の声援をいただきました。)
元々、棄権する予定だったので第一関門に入り浸ってましたが、これが自分の心に火をつけるキッカケになりました。
制限時間越えで引き続き多くのランナーがその後も足切りを受けてます。
仕切り棒の反対側ではリタイヤ、かたやもう反対側では補給受けながら次を目指そうと休憩する選手。
それは、天国と地獄を表している様でした。
その瞬間、自分は何をやっているだろうと思いました。自分にはチャンスが与えられている。自分はやれる限りは走らなければならないのだと。
ふっ切れました。
折りしも、第一関門で水、チョコレートやバナナをたくさん戴き、少しずつですが冷静に考えられる様になってました。
結果的に気持ちに火がついた時にはエネルギー満タンで復活していた訳です。
(自分の暴飲暴食もあったのか、第一関門はその後水不足に陥った様でした)
第一関門を出発したのは昼過ぎ。それから怒濤の追い上げが始まりました。
エネルギー充電満タンのおかげで、これでもかと言うほどたくさんの人を追い抜かせていただきました。
(実際には人を抜き順位を意識したり、タイムに縛られのではなく、ただ自分の持てるチカラの中でひたすら走ることだけ考えてました。
あわよくば、一旦は挫折した気持ちに打ち勝ってゴールにたどり着く事だけ考えました。この姿勢で臨んだのが良かったです。)
何にもとらわれず、快晴の中を駆け抜けた道の駅までの道のりはこれまでに味わったことが無いくらい楽しかったです。
不純物なく、ただ遊び心に満たされながら心おきなく山ランを楽しみました。
下りでは勢い良く雄たけびを上げたり、並走した女性ランナーと話したり、沿道の声援に大きな声で応えてみたりと。
第二関門から鳥ノ胸山はヤマバです。これでもかという程詰め込まれてお腹一杯になった後の最後のデザート。
これ抜きに道志村トレイルレースは語れません。
幸い、第二関門に到着した時点では自分の脚はまだ少し残ってました。
しかし、山本健一選手さへ「ヤバイ!」というだけあって、その後の鳥ノ胸山山頂への道のりは過酷でした。山頂直下の上りは非常に急でした。
大会序盤のブドウ岩の頭への上りよりも急だと思います。
何とか山を下り、林道そして舗装道にたどり着いた時は、もうアップアップで再びシャリバテ気味でした。
しかし、ゴールにたどり着いた瞬間、走り終えたぞという気持ちから「ヤッタぞ!」と思わず声を大にして叫んでしまいました。
(ゴールした際に、ゼッケン番号・名前・タイムをアナウンスしてもらったのも心に響きました)
折れた心を克服して成し遂げた瞬間でした。
第一関門で40分も時間をロスしましたが、実はあれがあったから今回完走できたと思ってます。
目標9時間で結果的には予定通りでしたが、自分の心の中では山アリ谷アリの長い長い旅でした。
先週の左肩の脱臼でブルーでしたが、今日は何だか心が救われた一日でした。
コメント
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ainuさん、今晩は。
僕もその前日に今月の山に登っていましたが、ainuさんのこのレコを読むと、凄いな〜と感心するばかりです。
でもainuさんの様な人が大勢いっしょに走っている姿って圧巻でしょうね
ところで優勝した近藤さんって、このコースをどれ位で走ったのですか?
昨日は疲れました。腹筋から脚がスゴい筋肉痛です。
昨日は何とかやり遂げましたが、あのコースをまたやれと言われたらやっぱりスゴみます。
優勝した近藤さんは、このコースを五時間切りで走破してます。
五時間ですと恐らく前半の山伏峠まで3時間弱で、後半が2時間程度だろうと思います。
どうやったらそれが可能なのか、正直想像もつきません。
こちらは前半4時間でさへシャリバテを起こしているのに、トップはその時点でゴール寸前です。
とんでもない速さです。
(ところで写真最後の間瀬さんも過去2回の大会を優勝してますが、この方も6時間少々で走ってしまいます。見かけからは想像もできないです)
http://www.trailrunning-ohkoku.jp/face/2010/07/9.html
ainuさん、こんにちは。
正に間瀬さんファミリーて理想的ですね 僕もファンになりました。
無事、完走おめでとうございます。
いや〜毎週山走っている感じでしたので、楽々完走とおもいきや、山伏峠で棄権も考えていたとは、意外でした!また、後半のスピードアップは、やっぱり日頃の練習の成果がでたのではないでしょうか!
いえいえ、最初と終盤は結構アップアップでしたよ。
正直、御正体山から第一関門までは、恥ずかしい気持ちで一杯になりながら、どうやって棄権を切り出せば良いか考えながら走ってました。
結果的に、その後に目にした他の選手たちを見て、その後ようやく「自分だけじゃなかったんだ」という事を初めて知りました。
(第一関門先の鉄塔周辺ではカナリの数の選手が横になってました。嫌だったんでしょうね、目につくところで倒れている姿を見せるのが。。。)
個人的には、第一関門で40分も道草食っていたことが、その後の気持ちの切り替え、原動力になったと思います。
このレースは、過酷すぎるので、最初の関門までは足切りされないようガンバって
その後は、制限時間と様子を見ながら走るほうがよいのかなぁと思いました。
ありがとうございます。
間瀬さんとは、話をしてみたかったのですが、ちょっと気恥ずかしくて声もかけないまま帰ってしまいました。
(周りの方も気が付かないのか、声をかける人もなかったです。いつも深めに帽子をかぶる方ですのでこちらはすぐ分かりました)
少しでも早くゴールすれば「ゆっくり家族と過ごせるから」や「ゆっくりお風呂に入れるかなぁ」
なんて考えながら走ってブッチ切りで優勝するスーパーウーマンです。スゴイですね。
ゴール後こそエネルギー補給してもう少し冷静に考えられてれば。。。
道志、完走おめでとうございます!
私も来年こそは〜!!
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