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記録ID: 114569
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無雪期ピークハント/縦走
丹沢

丹沢縦走(鳥ノ胸山ー畦ヶ丸ー権現山ー大野山)

2011年06月04日(土) [日帰り]
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GPS
10:10
距離
30.8km
登り
2,136m
下り
2,722m

コースタイム

唐沢(8:25)-秋葉山(8:50)-鳥ノ胸山(9:30)-浦安峠(10:00)-大界木山(10:20)-畦ヶ丸(10:50)-屏風岩山(11:50-12:10)-二本杉峠(12:35)-権現山(13:10)-浅瀬入口(14:10)-湯本平(14:45)-大野山(15:50-16:15)-登山口(17:00)-さくらの湯(17:30-18:30)-山北駅(18:35)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:JR橋本駅〜三ヶ木(みかげ)、三ヶ木〜月夜野(つきよの)(神奈中バス)
   月夜野〜唐沢(富士急山梨バス) ※休日は運行していないので注意
帰り:JR山北駅

感想

神奈川に住んでいるのに、最近は他県の山にばかり登って、丹沢を疎かにしているような気がする。

丹沢の地図を眺めると、まだ登ったことの無い山がちらほらと残っているし、歩いたことのないルートは無数にある。
今回は、鳥ノ胸(とんのむね)山、屏風岩山、権現山をまとめて登ることにした。
このルートは登山地図で確認すると、破線部を8kmほど含んでいるので、気を引き締めて行くことにする。

バスを3本乗り継いで、唐沢に到着。
キャンプ場の脇の道から登山道に入る。階段が整備されているが、荒廃気味だ。

秋葉山は山頂の木が伐られていて、富士山の眺めがよい。富士の雪もだいぶ溶けてきた。

この先、鳥ノ胸山までは破線ルートで、地形図には道が記載されていない。しかし、地形を確認すると、南に尾根を登り詰めるだけで、迷いようがない地形だ。踏み跡が薄いが、道が分からなくなっても、強引に尾根に乗るように進めば、再び踏み跡が見つかる。

急な坂を登り続けると、鳥ノ胸山の山頂に着いた。広葉樹の木々に囲まれ、眺望はあまりきかない。こじんまりとしたスペースがあり、明るく、落ち着く雰囲気だ。

ここから浦安峠までの道はとても快適だ。涼風に吹かれ、ブナやカエデを眺めながら、整備された道をなだらかに下っていくのは、気分がいい。ビー玉同士をぶつけ合うような音で鳴く鳥がいる。名前はわからない。

浦安峠で一度林道に下りる。下りた先が、すぐに登り口となっている。登山地図では、この先が破線でヤブと書かれているが、しっかりした道で、ヤブもなかった。

急坂を登ると、菰釣山と畦ヶ丸をつなぐ道に飛び出す。ここから畦ヶ丸までは、歩いたことがある。畦ヶ丸の手前で、初めて登山者に出会った。畦ヶ丸頂上で昼食の予定にしていたが、時間が早いので先に進む。

大滝峠上まで、ぐんぐんと高度を下げていく。道の左右から笹がはみ出してきて、ヤブっぽい道だ。
大滝峠上から屏風岩山、二本杉峠までは、再び破線コースとなっている。大滝峠上分岐にも、屏風岩山に向かう方向には、「屏風岩山→」という道標がないことから、道が悪いことが想像される。

しかし、実際はとても整備された道だった。地図では、ヤブと書かれているが、ヤブっぽい所は全くない。登山道の整備をしてくださっている方々には頭が下がる。

屏風岩山に到着。予定よりかなり早い到着なので、ゆっくり昼食休憩をとることにする。山頂は樹林帯で展望はない。ウグイスの鳴き声と風の音だけが聞こえる。
標高1051mの低山は、6月では暑すぎるのではと思っていたが、風は涼しく、まだ快適に登ることができる。

ここから二本杉峠までも整備された道だ。赤テープや道標も所々にあって、迷うことはなかった。念のため、地形図で位置を確認しながら進む。

権現山までは、300mほど急坂を登り返す。日差しが木々で遮られるのと、風があるおかげで、疲れはあまりない。

権現山(1018m)の山頂も眺めはない。ベンチで少し休憩してから、これからどうするか考える。ミツバ岳に向かうか、丹沢湖に直接下りるか。

結局、ミツバ岳には行かず、直接下りることにする。
この道は登山地図では破線になっていて「初心者通行不可」と書かれている。この道が、3年前に登山地図「丹沢」を買った頃から、ずっと前から気になっていて、いつか歩いてみたいと思っていた道だ。

地形図でコースを確認する。頂上から南東側に少し下りると、尾根が3つに分岐している。そのうちの真ん中の尾根に乗らなければならない。実際に地形を確認すると、地形図通りの方向に延びる3本の尾根がそれぞれ確認できた。

地形図で先読みをすると、真ん中の尾根を南に250mほど下りると、小ピークに到達し、そこで左に派生する尾根に乗って下るようになっている。
実際に歩くと、まさしくその通りになる。先読みした通りの地形が出てくると嬉しくなる。
この辺りの確認をするには、登山地図(5万分の1)よりも、やはり2万5000分の1地形図が適している。

といっても、実際は踏み跡が薄い所もあるものの、白テープや道標が所々あって、地形図無しでも迷うことはないような道だった。

丹沢湖に降りてみると、まだ時刻は14時だ。落合館という宿で、温泉に入って帰る予定だったのだが、もうすこし歩きたい気がする。

丹沢湖にまたがる橋を歩いていると、前方に、大野山の山頂が見える。大野山は、山頂が草地になっていて牛が放牧されているというユニークな山だ。

久しぶりに山頂の牛も見たくなったので、大野山に登って山北駅に下りることにした。山北駅前には、リーズナブルな温泉施設もある。

大野山へは、湯本平から取り付く。くねくねと延びる林道を進み、山道に入る。
山道をしばらく進んだところで、アライグマに遭遇。目が合って、お互いしばし固まる。捨てられたペットが野生化したのだろうか。

大野山に到着し、すぐに牛を探すが見つからず。16時なので、放牧の時間が終わってしまったのかもしれない。山頂のベンチで横になって、20分ほど風に吹かれる。

そろそろ下山しようと起き上がり、山肌に目をやると、いつの間にか牛が沢山いる。
山の斜面の草原で草を食む牛の群れ。この牧歌的な光景は、何度見ても気持ちがなごむ。

今日も、充実した山歩きができたことに満足して、山北駅に向かう長い階段を下った。

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