ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 116744
全員に公開
沢登り
十和田湖・八甲田

御鼻部山、十和田湖東面直登沢

2011年06月16日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:30
距離
14.8km
登り
606m
下り
590m

コースタイム

自宅8:30→十和田湖北東岸大畳林道入り口9:50-10:00→御鼻部山東面沢河口11:00→コンタ750連瀑帯12:30→御鼻部山14:00-20→自動車道路経由で子ノ口焼山分岐付近(□669.2のあたり)15:30→沢下降して大畳石16:00→車16:30→自宅18:00
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2011年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
家から1.5時間
コース状況/
危険箇所等
林道は施錠歩いて30分で東北電力取水施設。ここからは遊歩道だが整備をやめた模様。沢のアプローチとしては問題無し。
コンタ750連瀑帯で滝三つ。いずれもノーザイルだがぎりぎり。常識的にはザイル要るでしょう。
大畳石林道入り口は施錠
2011年06月16日 16:45撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
6/16 16:45
大畳石林道入り口は施錠
東北電力取水口施設
2011年06月16日 10:40撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
6/16 10:40
東北電力取水口施設
御鼻部山東面沢の十和田湖河口
2011年06月16日 11:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
6/16 11:14
御鼻部山東面沢の十和田湖河口
御鼻部山東面沢
2011年06月16日 20:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
6/16 20:14
御鼻部山東面沢
御鼻部山東面沢
2011年06月16日 20:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
6/16 20:14
御鼻部山東面沢
小滝あり
2011年06月16日 20:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2
6/16 20:14
小滝あり
十和田湖が見えて来た
2011年06月16日 20:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
6/16 20:14
十和田湖が見えて来た
コンタ750連瀑帯始まる。F1、8m
2011年06月16日 12:42撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
6/16 12:42
コンタ750連瀑帯始まる。F1、8m
滝を登ると十和田湖が大きくなる
2011年06月16日 12:49撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2
6/16 12:49
滝を登ると十和田湖が大きくなる
F2下半分の8m部分
2011年06月16日 13:00撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
6/16 13:00
F2下半分の8m部分
F6m
2011年06月16日 20:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4
6/16 20:14
F6m
シラネアオイ群落
2011年06月16日 13:31撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
3
6/16 13:31
シラネアオイ群落
傾斜が落ちると溝状廊下が続く。雪渓も
2011年06月16日 20:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
6/16 20:14
傾斜が落ちると溝状廊下が続く。雪渓も
傾斜が落ちると溝状廊下が続く。
2011年06月16日 20:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
6/16 20:14
傾斜が落ちると溝状廊下が続く。
山頂展望台
2011年06月16日 14:06撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
6/16 14:06
山頂展望台
山頂展望台より十和田湖
2011年06月16日 14:08撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
3
6/16 14:08
山頂展望台より十和田湖
山頂展望台
2011年06月16日 14:08撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4
6/16 14:08
山頂展望台
山頂展望台より十和田湖
2011年06月16日 20:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
6/16 20:14
山頂展望台より十和田湖
山頂展望台説明図
2011年06月16日 14:18撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
6/16 14:18
山頂展望台説明図
遠くに岩手山
2011年06月16日 14:25撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2
6/16 14:25
遠くに岩手山
湖畔の巨木トチノキ
2011年06月16日 20:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
3
6/16 20:14
湖畔の巨木トチノキ
湖畔
2011年06月16日 16:48撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
6/16 16:48
湖畔

感想

御鼻部山は十和田湖火山の最高峰、1010m。湖面からは600mそそり立ち、南面は噴火口壁でガケ。弱点は東面の沢と見てここから計画した。山頂が車の通り道という気の毒な山だが、ひとかどの山頂に車で登るのはやりきれない。
きょうは仕事が突然休み。天気もここ半月で一番の澄んだ空だ。でも出発を迷って、結局朝ご飯を食べてこどもが小学校に行ってから支度して家を出る。
車での入山は久しぶり。ジュディマリのCD鳴らして行くと、すっかり90年代気分に。
取水口への林道は入り口で鍵。少し下の湖畔に車を置いてスパジカを履き、とことこ歩く。立派な道だ。途中、養蜂家の蜂箱がたくさんあってぶんぶんしているところあり。
立派な林道は取水口のところまである。電力会社の施設は凄い有刺鉄線でえげつない。この業界は刑務所みたいな警備をする。人を信用しない伝統なのだろう。
古い看板多数によると、この先は「東北自然遊歩道」のはずだが、何年も整備をしていない模様だ。イタドリが生い茂り、入り口は分からない程荒れている。枝が落ちて死んだからと行政を訴えるような人はこの先行かない方が良い。
整備はしていないが快適な湖畔の道を進むと、大きな流れが。これが御鼻部山東面沢だな!湖面に別れ、遡行する。小さい沢だから地図読みもくそも無く、二つ三つ小滝を登るとあっというまに傾斜がついて、核心部。コンタ750mのゲジゲジ帯だ。案の定、岩壁が谷を塞いでいるようだ。記録も無かった沢なので、来てみなくちゃ分からない。数十mはある岩壁を遠目に見たときはやっぱ駄目か、帰るのかと思ったが、水流の落ちる滝F1は落差8mほど。ハングしているが、左岸側の泥壁に弱点を見つける。老練な草付きクライミングをアクロバチコに決め、なんとか上に這い上がる。スパジカにしといて良かった。ザックに40mザイルがあるんでいつでも懸垂できるというのが心の支えだ。こんなところを敗退してクライムダウンしたくない。続いて8mほどのF2、右岸側の草付きからカンテに乗り、ブッシュつかんで滝上に上がると、その上にも滝が更に10mほど続いていた。でもここからは大した傾斜は無い。
続くF3は6mほどだが立っている。左岸のシャワークライムを試みるが冷たくて諦め、右岸側の階段状水流脇を攻める。ここは見た目よりホールドが無く、スパジカがつるつる滑って裏目に出る。フェルト地下足袋でくりゃ良かったと思う場面。結局、どっちもどっちなのだ。
三つの滝を超えると傾斜が落ちてシラネアオイの咲く雪渓などあり、源頭ムードに。コンタ870二股は、水流の多い右股ではなく、山頂に近い左股を選び、ばりばり進撃する。溝状の沢を進み、最後は笹薮。きょうはタケノコ採りの人が多いはずだが、僕は全然興味無し。
自動車道路にも当たらず、直接山頂展望台脇に出る。美しい。御鼻部山よ、喜んでくれ。僕だけは徒歩で登って来たよ。
展望台に登ると十和田湖と、御鼻部山から湖面までなだれ落ちる急傾斜が見下ろせる。きょうは視界がよく、岩手山が明瞭に見える。珍しいこと。
展望台ではタケノコ採りのおばさんとしばらく話すが、なんかあんまり波長が合わない。
出発時間も遅かったし、元の沢を懸垂して降りるのも嫌なので、自動車道路をてくてく下る。タケノコ採りの車だらけだったが、ヒッチする気にもなれず。
□669.2のあたりから南西斜面の沢に下り、自動車道をショートカットする。最後に巨大堰堤が出て焦るが、泥壁をごりごり降りた。湖畔の道で行きでは目に入らなかったトチノキの巨木を見つけ、車に戻る。このへんの湖畔は浅く、湖底も小砂利風で歩き易い。地下足袋のまま入って、ざばざば歩きまわって泥を洗った。人も来ないしいいところだな。遊覧船が遠くのどかに見えた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2166人

コメント

こんにちわ、yoneyama さん
十和田湖懐かしいです。

大昔、十和田湖畔のYHで夏場1シーズンバイトしたことあります。
今、地図で見るとそのYHはなくなってしまったようです。多分生出キャンプ場辺りかと思います。
毎日のように対岸の御鼻部山を眺めていました。あの切り立った崖登っちゃったんですね
すごい!

バイト中、休日を利用して徒歩で十和田湖一周を計画したのですが結局やらなかったこと思い出します。

しかし、沢ヤさんのパワーハンパないっすね。
ただただ感心するばかりです。
2011/6/27 6:45
オイデ湖畔
今回は対岸まで行けなかったもんで御鼻部山のかっこいい姿を撮れず残念でした。壁は正面から見ると突っ立て見えますもんね。御鼻部山はやはり対岸から見ないと山って感じがしないですし。
tabioさんもこのあたりの御縁ありましたか。ユースホステルも宿屋と同じで、永遠じゃないんですね。
湖岸一周、北辺は、遊歩道整備やめちゃっているみたいですが、踏み跡はありますから、かえって静かに歩けて良いと思います。数年前に奥入瀬渓流の歩道で枝が落ちて死亡事故があり、整備不行き届きを責められて県が裁判で負けちゃった事がありました。それからよけいな道を整備しない事にしたのかもしれません。

十和田関連では、冬期の西湖岸稜線のスキー縦走もやってみたいです。人がいなくてよさそう。
2011/6/27 10:58
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら