岡山県西粟倉村 駒の尾山〜ダルガ峰 木枯らし1号&紅葉
- GPS
- 03:16
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 450m
- 下り
- 445m
コースタイム
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 3:13
歩行距離9km、歩行時間2時間50分、歩行数14,700歩
天候 | 強風&小雨一時あられ、のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
兵庫県からは、ちくさ高原から岡山県に入り、すぐ左折し、林道ダルガ峰(なる)線沿いに進めば駐車場に着きます。 周辺のアスファルト道には自動車の通行の妨げになる倒木や落石はありませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日と一週間前の台風の影響か、倒木や大量の落ち葉がありました。ぬかるみや水たまりはよけて歩けます。倒木もすぐにまたいだりくぐったりできました。登山道は全体的に緩やかで気を付ければ下りでも滑りにくく、落葉樹林帯でも強風はある程度しのげます。 ダルガ峰(なる)登山口<写真21>から黒岩峠駐車場<写真01>までの林道ダルガ峰(なる)線はアスファルト道で、自動車の通行の妨げになる倒木や落石はありませんでした。 紅葉は標高900〜1000m辺りが色づき始めから見頃のようでした。 黒岩峠駐車場<写真01>から駒の尾山頂上<写真07>までは丸太と土の階段状の道が多く、歩きやすいです。 登山口に入ってすぐの木製のデッキには少し水たまりがありましたが、すぐになくなりそうでした。最初から大量の落ち葉に加えてところどころ小枝や倒木がありましたが、脇を通れるようになっていました。 サラサドウダン紅葉<写真05>撮影地点周辺は少しぬかるみかけており、そこを少し過ぎて丸太と土の階段の手前からしばらくはたまに小さな水たまりやぬかるみがありました。上に落ち葉が積もっていることが多く、踏むと少し沈むのでやっと気づくレベルです。 駒の尾山頂上<写真07>からダルガ峰(なる)頂上<写真16>までは大半が緩やかな道で、落ち葉の量は減ってきます。今回はロープのある岩場を避けて大海里山の西の巻道を歩きました。ダルガ峰(なる)頂上<写真16>の南側は、頂上直下に少し急で濡れていると滑りやすい所がありますが、上りは大丈夫です。 駒の尾山頂上<写真07>からしばらくして丸太と土の階段状の道になると、倒木が数本ありました。足元に気を付けてくぐったりまたいだりしてよけて歩きました。 大海里峠<写真12>からしばらくは平坦な水たまり道ですが、端を歩けば問題ありません。 大海里山の西の巻道にも倒木が数本ありますが、その脇を通れます。平坦ですが砂利が多いためか、水たまりやぬかるみはありませんでした。巻道が終わると倒木をまたぐ所が3か所ほどあります。 ダルガ峰(なる)頂上<写真16>からダルガ峰(なる)登山口<写真21>までは緩やかな道です。落ち葉はさらに減り、わかりやすい道が続きます。 ちくさ高原スキー場&ダルガ峰(なる)登山口分岐から杉の植林帯に入ります。1本大きな倒木があり、道をふさいでいますが、左側をまたぐとまたすぐ道に戻れました。植林帯を抜けるとわかりやすい細道です。 ダルガ峰(なる)頂上&大茅スキー場方面分岐<写真17>で未舗装の作業道に出合いました。作業道を横切ってダルガ峰(なる)登山口<写真21>まではススキロードです。水たまり道が続きますが、端を通ればよけられます。 |
その他周辺情報 | 今回の駐車場を数km程下った後山の麓に「愛の村パーク」があり、1Fで食事(ランチバイキング1,080円)、2Fで温泉(展望露天風呂や月替わりのハーブ風呂、土日祝日はサウナもあり)をアフター登山で利用できます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
この日は台風22号の翌日で、近畿地方に「木枯らし1号」が吹きました。これは晩秋から初冬にかけて吹く、初めての北寄りのやや強い風のことを指します。西高東低の冬型の気圧配置となり、最大風速8メートル以上の北よりの強い風が吹きます。なぜか、東京地方と近畿地方でのみ発表されるのが慣例です。実際には北海道、東北、北陸地方では瞬間最大風速が30m前後に達した所も多く、全国的な規模で強風&寒冷の日となりました。日本付近で吹く冬の強い季節風である「冬将軍」とは異なるようです。ちなみに、「木枯らし2号」以降は発表がないそうです。
ちなみに、山行直後、駒の尾山登山口<写真01>での気温は4度でした。道理で手がかじかんで靴ひもがなかなかほどけなかったわけです。100m高度が上がるたびに約0.6度ずつ気温が下がり、さらに、風速1m毎に体感気温が1度ずつ下がると言われています。まさにこの日は零度を下回る極寒での山行となりました。
冬装備をしていなかったため、ヤッケ代わりにカッパを防寒&防水着として着用し、軍手を手袋代わりに用いました。強風が吹き、途中であられが降ってきました。秋山は時に冬山に転じることを改めて知らされました。以後の山行は低体温症にならないレベルの冬装備が必需品となりそうです。
まだ10月下旬ということもあり紅葉を期待していました。登山道には大量の落ち葉が積もっていましたが、台風直後でしたので、この状況は想定済みでした。ただし、茶色や淡い黄色がほとんどでした。「今年は紅葉はだめかも…」と思いながら進んでいくと、サラサドウダンやカエデの仲間など紅葉している木が、気分を高揚(^^♪ させ、寒さを忘れさせてくれました。ダルガ峰頂上周辺のカエデはほとんど落葉しており、紅葉のカエデロードは来年以降にお預けとなりましたが、林道ダルガ峰線に向かう登山道周辺には秋の七草の一つススキがまだ大量に群生していました。林道沿いには色づき始めた木々も見られ、結果的には秋の風物詩を十分楽しむことができました。
一方、動物たちは2日間続く異常気象でパニックに陥ったのか、緊急冬眠体制に入ったのか、ほとんど存在している気配すら感じませんでした。最後に林道ダルガ峰線を歩いていると、今まで実際に見たことがなかったヒミズ(モグラ科の動物)<写真25>が仰向けになって死んでいるのを目撃しました。棲み処にしていた穴が洪水になったのか、餌にしていた小動物が絶えたのか、通常は考えられないアスファルト道上での死でした。我々人間以上に異常気象は動物にとって厳しそうですが、たくましく生き抜いてほしいものです。
自動車で林道ダルガ峰線を下っていると、目の前を茶色っぽい鳥が横切りました。首を思いっきり前に伸ばし、必死で早歩きしていました。自動車に驚き、慌てて逃げようと気ばかりが前へ前へ行き、体がついていかないようでした。コジュケイは初めて見ました。山行中は野鳥の声すら聞こえなかったのでうれしかったです。
今週もしばらく晴天が続き明け方は冷え込むため、紅葉はさらに進むでしょう。今週末は標高700〜900mくらいが見頃かもしれません。天気予報や山行記録などを参考にどこで何を楽しむかじっくり考えたいと思います。
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