玄倉／山神径路

2017年12月23日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 16.9km
• 登り: 913m
• 下り: 901m

天候

晴れ時々曇り（暖か）

アクセス

利用交通機関：

自家用車

玄倉駐車場
・紅葉シーズンも終わり駐車場は8時過ぎでも数台しか停まっていなかった。
・トイレ、登山届ポストあり
（最近も登山届を提出されていない方が玄倉方面で行方不明になっています。
　捜索救助したくてもルートの絞り込みができず関係者の皆さんはご苦労
　されています。計画書提出は最低限の自己責任ですので必ず提出を！）

コース状況／危険箇所等

◆山神径路
　　玄倉林道／境隧道東脇から隧道上の尾根を登り山神峠に至るルートと
　　秦野峠林道／蕗平橋から山神峠に至るアプローチがありますが
　　前者は尾根通しに大垣（954m）から山神峠に下りる方がよいでしょう。
　　後者も踏み跡は以前よりも消失気味だそうです。

　　山神峠にはベンチと標識があり、ここからユーシン方面に山腹をひたすら
　　トラバースするのですが、板小屋沢徒渉点手前から第八隧道間はまずます
　　崩壊が進んでおり、特に数ヶ所ある砂ザレ崩壊地は一般登山者には
　　通過困難というより無理でしょう。
　　
　　エスケープとして使えるのは蛇小屋沢左岸尾根と同右岸尾根なら
　　植林作業径路がある程度付いていますので玄倉林道へ下りることは可能ですが
　　小沢左岸尾根と右岸尾根はやせていたり、尾根末端が脆いガケなので
　　ロープ50m・スリング・下降器などを適宜使わない限り使用は難しいです。

　　総じて一般登山（読図を要するバリエーション尾根含む）しかしない方には
　　通過困難または無理と判断した方がよいと思います。
　　下降やビレイなどのクライミング技術、沢登りにおける悪く脆い急峻な悪場を
　　こなせる技術を持っている方向けのルートです。

写真

12/23 8:15

ようやく喧噪が落ち着いた玄倉をあとにする

12/23 8:37

12/23 8:47

一昨年までのゲートと駐車スペース
あれだけユーシンに向かう人やデイキャンパーが増えてしまった現状では玄倉林道を再び開くことは難しい

12/23 9:04

境隧道

12/23 9:15

境隧道を潜ってすぐに山神峠への径路取り付き口

12/23 9:18

出だしから足元が不安定
もし足を滑らせれば玄倉川へ真っ逆さまだ

12/23 9:23

12/23 9:23

隧道上部の尾根に乗る

12/23 9:30

玄倉林道が眼下に

12/23 9:30

この辺りは作業径路が付いている

12/23 9:46

12/23 10:05

12/23 10:08

12/23 10:14

12/23 10:20

12/23 10:23

ネット柵沿いに登る

12/23 10:29

12/23 10:31

12/23 11:10

以前付いていた大垣（954m）東側山腹の径路は踏み跡ほとんど消失している

12/23 11:13

仕方がないので大垣に登り尾根通しに登る

12/23 11:17

大垣954m

12/23 11:20

山神峠に向け下降する

12/23 11:23

いつもの鉄塔

12/23 11:25

12/23 11:26

山神様と水神宮様

12/23 11:26

12/23 11:27

12/23 11:28

12/23 11:28

標識は相変わらず立派なのだが

12/23 11:28

12/23 11:43

12/23 11:44

12/23 11:45

12/23 11:46

石垣を下りて径路を進む

12/23 11:47

前半は植林作業径路として明瞭だ

12/23 11:47

12/23 11:52

12/23 11:53

崩壊地は巻くこともできる

12/23 11:55

12/23 11:58

アッチ沢徒渉点

12/23 11:59

12/23 12:03

蛇小屋沢左岸尾根上のコル
ここからこの尾根の植林モノレール沿いに玄倉林道の蛇小屋沢出合までエスケープもできる

12/23 12:08

さらに進む

12/23 12:10

12/23 12:11

この崩壊地は上部を高巻くことが可能
以前はなかったので急峻なザレをクライムダウンしたものだが

12/23 12:12

12/23 12:12

12/23 12:13

12/23 12:16

植林作業者さんたちと挨拶を交わした
こんな悪いエリアなのに本当にお疲れ様です

12/23 12:19

12/23 12:20

湧き水で凍結したハシゴ

12/23 12:21

蛇小屋沢徒渉点

12/23 12:21

12/23 12:33

蛇小屋沢右岸尾根上のコル

12/23 12:35

12/23 12:51

板小屋沢徒渉点

12/23 12:52

板小屋沢

12/23 12:52

12/23 12:56

なぜここの標識が直角に曲がっているかというと・・・

12/23 12:57

12/23 12:57

この大崩壊地を高巻くようにしているから

12/23 13:02

脆い砂ザレだねぇ

12/23 13:06

12/23 13:07

12/23 13:12

ここのハシゴは朽ちているし傾いているのでほとんど使えない

12/23 13:13

微妙なザレのトラバース

12/23 13:16

このハシゴも使えないので

12/23 13:20

12/23 13:21

12/23 13:23

12/23 13:24

12/23 13:24

12/23 13:28

モチゴヤ沢徒渡点

12/23 13:29

12/23 13:29

12/23 13:36

12/23 13:37

このハシゴも使えないので脆いザレにステミング

12/23 13:43

象の木（以前から勝手に命名）

12/23 13:57

12/23 13:58

この白ザレはますます崩壊激しくなってきた。
通過困難につき山側を大きく巻く。

12/23 14:03

12/23 14:09

12/23 14:47

巻いたザレの先の尾根も急峻でロープ使う

12/23 14:54

12/23 14:55

12/23 14:58

ここも悪い

12/23 14:58

12/23 15:01

このザレに至っては極めて通過困難

12/23 15:13

仕方なく小沢右岸尾根を使う

12/23 15:19

12/23 15:24

12/23 15:24

地形図通りあまりに急峻

12/23 15:32

12/23 15:34

12/23 16:45

ロープ懸垂下降など計3回こなし何とか玄倉林道へ出た

撮影機器：

FinePix XP90 富士フイルム

感想

kamog

単なる尾根や沢を辿る地図読みよりも、人の造った古い道を辿り
現在位置を探ったり通過することは俄然難しくなるものです。
ジオグラフィカのような地図アプリですらトラックを取ってさえも
位置によってその精度は微妙に精度を欠いていました。
このルートのように山腹をトラバースする場合は尚更難易度がアップします。
尾根を乗り越える時、沢を横断する時、周囲の地形の特長を見極め
現在位置を推定し、さらに崩壊地をどのように対応できるか。
単なる読図だけでは駄目で、エスケープ含めてエリア全体を見渡せる地形図と
弱点を地形図から選択すること、その手助けになるコンパスワークが絶対必要で
さらに悪場を乗り切るロープ、ギア、そして技術を身に付けなければ
バリエーションルートをこなすことは難しいでしょう。