梓川岩小屋 廃道の岩屋林道と梓久保林道(Vルート)
- GPS
- 10:55
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 907m
- 下り
- 903m
コースタイム
町田市民休暇村先の駐車スペース6:20―ブリキ小屋(1)7:35―唐松梓久保沢7:35―ゲート7:40―倒壊した橋8:15―ブリキ小屋(2)8:20―しっかりした丸太で出来た橋8:25―ブリキ小屋(3)8:40―国師のタルへの分岐(梓川への下降地点)9:20―梓川の右(左岸側)から枝沢(1)(ここは左へ進む)9:55―梓川の左(右岸側)から枝沢(2)(右へ進む)10:28-小さい岩屋10:50―(右の小さな尾根を登りまた降る)-梓川岩小屋11:50
帰り(ほぼ同じ道):
梓川岩小屋12:35ー梓川合流12:45―小さな岩屋13:00―枝沢(2)13:40―枝沢(1)14:00―国師のタルへの分岐14:30―ブリキ小屋(3)15:10―ブリキ小屋(2)15:35―倒壊した橋15:40-唐松梓久保沢16:10―ブリキ小屋(1)16:35―町田市民休暇村先の駐車スペース17:15
天候 | 薄曇り(昼ごろ一時的に小雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
町田市民休暇村(常楽院平)付近の路肩に多数。休暇村から梓久保林道を先へ200m程進むと水道施設の横に約15台ありますが、そこまではかなり荒れています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所: ・町田市民休暇村(常楽院平)から梓久保林道を5.6kmほど歩いた広い部分が途切れて梓川の倒壊した橋を渡るところ。橋は渡れないのでその横を飛び石伝いに渡る必要があります。 ・その先沢沿いの道は何回も渡渉するところがあります。 道の状況: ・梓久保林道の広い部分が終わる橋を渡ったところは迷いやすいですが左岸を目指して進みます。5分ほどでブリキ小屋(2)を発見できます。 ・ブリキ小屋(2)の先はちゃんと道が確認出来るのですがこれは獣道です。しかしこれに沿って進みます。獣道はいろいろ分岐しているので見極めが必要です。 ・ブリキ小屋(3)の後ろにあったS字カーブの幅広い林道付近は台風の影響で景色が変っていました。以前は木が茂り気付かったのですがその後ろに沢があり、沢が土石流を発生したようで林道は消滅しています。以前を知る者にとっては別のところの様に思えるほどの変わりようです。 ・その先は殆ど獣道ですが部分的に踏み跡多数あります。濃い薮や薄い薮多数です。 ・国師のタル分岐までは山側の踏み跡を進んだのですが、ところどころ濃い薮もあり歩きにくいですが、それほど苦労しないで進めます。 ・梓川沿いは新旧倒木のオンパレードです。何回も渡渉します。川の倒木の多い所は高い所を進みます。 ・梓川は水量が同じ程度の枝沢が多く本流の見極めが必要です。基本的に一番水量の多い梓川を遡行すればよいです。 ・しかし、本命の梓川岩小屋(以下岩屋)へは本流から分かれて枝沢を40m程進むと右側にありますが、真横付近まで行かないと発見できません。 国師のタルへは?: 国師のタル分岐(多分)の少し手前から青色の荷づくり紐の目印が付き始めます。この青い目印は、多分国師のタルへ向かっていると思います。この青色の目印紐はかなり傷んでいるので、数年で全て無くなると思われます。 地図を見ると国師のタル分岐から国師のタルまで直線で約1km程の距離です。 関連記録: 同行したYamaotoko7氏の記録は下記。コースの印象は私と少し異なります。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-146772.html 私の2009年の記録(岩屋へは辿り付いていません)コメント欄にも関連情報があります。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-54118.html 川上村の町田市民休暇村付近に鉱山があったという昔の話 http://www.kawakami.ne.jp/moriben/kinzan/kinzani.htm 国師のタルへの分岐(梓川への下降地点)から国師のタルへの道 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-203111.html 2012年11月追記 2012年10月23日梓川岩小屋と国師ヶ岳間を歩きました。そのときの記録は下記。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-234141.html Yamaotoko7さんの記録 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-233755.html |
写真
感想
はじめに:
押入の整理をしていたら「山と高原地図」の古いものが2つ出てきました。1976年と1984年のものです。これに付属している案内書には岩屋林道や川端から朝日峠へのコースが紹介されています。
今回はその案内書に載っている岩屋の写真と同じ岩屋を探すことにしました。
梓久保林道と岩屋林道との区切りはよく分かりません。
調べた範囲で梓久保林道は、町田市民休暇村付近から岩屋を経由して、西に向かい車が通れる川上林道のアキウ沢付近へ繋がっていたようです。したがって岩屋林道は岩屋から国師岳までの間の様です。
なお町田市民休暇村付近から先の梓久保林道は台風15号の為道は深くえぐれているところがあり車は通れません。
感想:
ここはバリエーションルートですので人が来ることは皆無だと思います。怪我でもして歩けなくなったら終わりです。携帯電話も通じません。
川沿いなので水は沢山あります。また焚火する場合のマキになりそうな木は100年分ありますが、山火事要注意です。
今回歩いたコースには一部の要所にピンクテープを付けました。しかし不十分な数ですので地図などでルートを確認し自己責任で入山されるようにお願いいたします。
岩屋を探した時の様子:
「山と高原地図」の地図を見たり、案内書を読むと岩屋は梓川本流から枝沢を進んだ位置にあることが分かります。
したがって小さな岩屋を過ぎたあたりから右手(左岸)の沢を注意していました。しかし地図上の沢が実際にはどの程度か分からないので、案内書にある明るく開けた様な場所を探しました。しかしそのような場所もありません。
進んでいるうちに、右手に枯れ沢の様なところがありましたがかなり急です。とはいえ本流も幅が狭まりその先岩屋がありそうな地形ではありませんでした。
相談の結果、枯れ沢と本流の間にある少し明るそうな尾根に上がることにして平坦地を探すことにしました。しかし登ってみるとそんな感じではないので、本流側へ戻る様に斜面を進むとだんだん明るい場所になってきました。その時既に本流からはかなり離れて60m程の上です。
仕方ないので自然となだらかな方(南方向)へ下りながら進み沢へ降りてからYamaotoko7さんが岩影を覗くとそこに岩屋がありました。つまり岩屋の上を一度通り越して戻る様に到着したというわけです。因みにルートの軌跡はこの状況まで詳しく記載していません。
ついに念願の梓川岩屋が発見できて嬉しかったです
帰りは岩屋の前に流れる沢(岩穴窪)に沿って本流まで下りましたが本流との合流地点(三枚の写真参照)から岩屋は見えません。
なお沢(岩穴窪)の名前は「山と高原地図」の案内書のみに書いてあります。
(後で少し修正する場合があります)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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念願の岩屋が見つかって、記録を拝見してるだけの私も嬉しくなってしまいました
拍手を2倍にしたいくらいです
ここまでの道も倒木だらけで、かなり大変そうですね
masaiさん
やっと岩屋を見つけることが出来て嬉しいです
山の中でこの付近に「ある筈だ」と分かっていても探すのはかなり大変でした。
この岩屋、本当に中も外も綺麗でした。床にシートでも敷けば夏は寝袋だけで十分寝れそうです。中で焚火も出来そうで気に入りました。
気が向いたら行って見てください
こんにちわ。
同じところを歩いたDIYと言います。
本流沿いの岩屋が梓川岩小屋と思っていたのですが、違うのですね。そんな大きな岩屋があるとは思いませんでした。
梓久保林道も探したのですが、まったく見つけられませんでした。是非そちらも見つけてアップお願いします。
DIYさん こんばんは
この岩屋は大きくてほんとに立派で綺麗でした。
手前の小さい岩屋は本物を見るまでガイドブックの岩屋が風化してこのようになったのではないかとも思っておりました。
岩屋付近から川上林道へ向かう梓久保林道は地図により違う位置に書かれておりますのでイマイチ場所がよくわかりません。多分かなり荒れているでしょうね。
もし行くなら川上林道側から入ると分かりやすいような気がします
ご無沙汰してます。mobydick67です。
本物の岩屋発見、脱帽です。「小岩小屋」、泊まったときになんだか小さいなあと思いましたがやはり本物は別にあったんですね。本流から離れたところにあるなんて思いもつかなかったし、それを見つけるなんてすごい。私の山行記にも近々に訂正を入れさせていただきます。
ちょっと事情があって今年は全然山に登っていないのですが、また痛烈に山を歩きたくなりました。
mobydick67さん こんばんは
岩屋が発見出来て幸運でした。
見つけた岩屋は30年も経過しているのにガイドブックの写真と全く変わっていませんでした。
特に嬉しかったのは内部も外も荒れてなくとてもきれいなことです。
機会があったら一度行って見てください。
なお国師のタルへの道も気になっておりますが、こちらも機会があったら探索してください
Yamaotoko7さんの記録経由で
hachiさんのところへ参りました。
パート2を見たら先の記録も見たくなりまして。
岩屋、興味深いですね。
こう言った宝探しのような山行が好きです。
私が実際に行くのは難しいでしょうが、
読んでいてワクワクしました
xmizutamaxさん こんばんは
岩屋の記録をご覧いただきありがとうございます
どういう訳か、この岩屋に行ってみたくて昨年やっと辿り着いたわけです。およそ30数年ぶりでしたが昔は普通に歩けた道でした。
それで、今度は岩屋から国師までの間が気になって今年歩きました。
”宝探”という表現は今まで考えていませんでしたが、確かに言われてみればそうなのかもしれません。
普通の登山もよいですが、こんな登山も面白いですよ
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