ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 146892
全員に公開
ハイキング
奥秩父

梓川岩小屋 廃道の岩屋林道と梓久保林道(Vルート)

2011年11月03日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
10:55
距離
17.7km
登り
907m
下り
903m

コースタイム

行き:
町田市民休暇村先の駐車スペース6:20―ブリキ小屋(1)7:35―唐松梓久保沢7:35―ゲート7:40―倒壊した橋8:15―ブリキ小屋(2)8:20―しっかりした丸太で出来た橋8:25―ブリキ小屋(3)8:40―国師のタルへの分岐(梓川への下降地点)9:20―梓川の右(左岸側)から枝沢(1)(ここは左へ進む)9:55―梓川の左(右岸側)から枝沢(2)(右へ進む)10:28-小さい岩屋10:50―(右の小さな尾根を登りまた降る)-梓川岩小屋11:50
帰り(ほぼ同じ道):
梓川岩小屋12:35ー梓川合流12:45―小さな岩屋13:00―枝沢(2)13:40―枝沢(1)14:00―国師のタルへの分岐14:30―ブリキ小屋(3)15:10―ブリキ小屋(2)15:35―倒壊した橋15:40-唐松梓久保沢16:10―ブリキ小屋(1)16:35―町田市民休暇村先の駐車スペース17:15
天候 薄曇り(昼ごろ一時的に小雨)
過去天気図(気象庁) 2011年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場:
町田市民休暇村(常楽院平)付近の路肩に多数。休暇村から梓久保林道を先へ200m程進むと水道施設の横に約15台ありますが、そこまではかなり荒れています。
コース状況/
危険箇所等
危険箇所:
・町田市民休暇村(常楽院平)から梓久保林道を5.6kmほど歩いた広い部分が途切れて梓川の倒壊した橋を渡るところ。橋は渡れないのでその横を飛び石伝いに渡る必要があります。
・その先沢沿いの道は何回も渡渉するところがあります。

道の状況:
・梓久保林道の広い部分が終わる橋を渡ったところは迷いやすいですが左岸を目指して進みます。5分ほどでブリキ小屋(2)を発見できます。
・ブリキ小屋(2)の先はちゃんと道が確認出来るのですがこれは獣道です。しかしこれに沿って進みます。獣道はいろいろ分岐しているので見極めが必要です。
・ブリキ小屋(3)の後ろにあったS字カーブの幅広い林道付近は台風の影響で景色が変っていました。以前は木が茂り気付かったのですがその後ろに沢があり、沢が土石流を発生したようで林道は消滅しています。以前を知る者にとっては別のところの様に思えるほどの変わりようです。
・その先は殆ど獣道ですが部分的に踏み跡多数あります。濃い薮や薄い薮多数です。
・国師のタル分岐までは山側の踏み跡を進んだのですが、ところどころ濃い薮もあり歩きにくいですが、それほど苦労しないで進めます。
・梓川沿いは新旧倒木のオンパレードです。何回も渡渉します。川の倒木の多い所は高い所を進みます。
・梓川は水量が同じ程度の枝沢が多く本流の見極めが必要です。基本的に一番水量の多い梓川を遡行すればよいです。
・しかし、本命の梓川岩小屋(以下岩屋)へは本流から分かれて枝沢を40m程進むと右側にありますが、真横付近まで行かないと発見できません。

国師のタルへは?:
国師のタル分岐(多分)の少し手前から青色の荷づくり紐の目印が付き始めます。この青い目印は、多分国師のタルへ向かっていると思います。この青色の目印紐はかなり傷んでいるので、数年で全て無くなると思われます。
地図を見ると国師のタル分岐から国師のタルまで直線で約1km程の距離です。

関連記録:
同行したYamaotoko7氏の記録は下記。コースの印象は私と少し異なります。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-146772.html

私の2009年の記録(岩屋へは辿り付いていません)コメント欄にも関連情報があります。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-54118.html

川上村の町田市民休暇村付近に鉱山があったという昔の話
http://www.kawakami.ne.jp/moriben/kinzan/kinzani.htm

国師のタルへの分岐(梓川への下降地点)から国師のタルへの道
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-203111.html

2012年11月追記
2012年10月23日梓川岩小屋と国師ヶ岳間を歩きました。そのときの記録は下記。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-234141.html
Yamaotoko7さんの記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-233755.html

駐車スペースから少し戻ります。
2011年11月03日 06:19撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 6:19
駐車スペースから少し戻ります。
戻ったところの分岐ですが、梓久保林道は右へ進みます。
2011年11月03日 06:21撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 6:21
戻ったところの分岐ですが、梓久保林道は右へ進みます。
立派な橋です。
2011年11月03日 06:55撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 6:55
立派な橋です。
ここがブリキ小屋(1)ですが梓久保林道は台風の影響で深い溝が出来ています。
2011年11月03日 07:17撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 7:17
ここがブリキ小屋(1)ですが梓久保林道は台風の影響で深い溝が出来ています。
正面に白い棒の標識があり、「右 歩道国師岳に至る」と書いてあります。
2011年11月03日 07:35撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 7:35
正面に白い棒の標識があり、「右 歩道国師岳に至る」と書いてあります。
その標識から数分で唐松久保沢を横断します。
当然渡渉します。
2011年11月03日 07:37撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 7:37
その標識から数分で唐松久保沢を横断します。
当然渡渉します。
唐松久保沢渡渉地点から数分でゲートがあります。
2011年11月03日 07:40撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 7:40
唐松久保沢渡渉地点から数分でゲートがあります。
ここは東沢ですが、ここも台風の影響で道幅は1/3程消滅しています。
2011年11月03日 08:04撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 8:04
ここは東沢ですが、ここも台風の影響で道幅は1/3程消滅しています。
歩き始めて約2時間で梓川に架かる倒壊した丸太の橋に着きます。橋の上流の横を渡渉します。
渡ったところは迷いやすいですが川の左岸を進みます。
2011年11月03日 08:17撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 8:17
歩き始めて約2時間で梓川に架かる倒壊した丸太の橋に着きます。橋の上流の横を渡渉します。
渡ったところは迷いやすいですが川の左岸を進みます。
やっぱりありました。
2011年11月03日 08:21撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
1
11/3 8:21
やっぱりありました。
橋から数分でブリキ小屋(2)があります。
ここはビバークに十分使えます。綺麗な水が梓川に流れてますが湧かせば飲めるでしょう。
2011年11月03日 08:22撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 8:22
橋から数分でブリキ小屋(2)があります。
ここはビバークに十分使えます。綺麗な水が梓川に流れてますが湧かせば飲めるでしょう。
更に進むと今度はしっかりした丸太で出来た橋があります。しかし一部腐って穴が空いているので注意して渡ります。心配なら橋の横を渡渉します。
2011年11月03日 08:26撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 8:26
更に進むと今度はしっかりした丸太で出来た橋があります。しかし一部腐って穴が空いているので注意して渡ります。心配なら橋の横を渡渉します。
少々の薮がありますが進んでいくと突然こんな感じでガレキの山に遭遇します。台風の影響ですね。
2011年11月03日 08:35撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 8:35
少々の薮がありますが進んでいくと突然こんな感じでガレキの山に遭遇します。台風の影響ですね。
ブリキ小屋(3)は数年前と変化無いように見えますが、中は台風の土石流で30cmくらい埋もれていました。
2011年11月03日 08:36撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 8:36
ブリキ小屋(3)は数年前と変化無いように見えますが、中は台風の土石流で30cmくらい埋もれていました。
ブリキ小屋(3)の後ろ(前の写真の左側)はこんな状況に激変していました。ここにはS字カーブの林道が完ぺきに残っていたのですが、半分ほど消滅していました。
2011年11月03日 08:37撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 8:37
ブリキ小屋(3)の後ろ(前の写真の左側)はこんな状況に激変していました。ここにはS字カーブの林道が完ぺきに残っていたのですが、半分ほど消滅していました。
その消滅の原因はこの沢の向こうからの土石流の様です。昔の景色を知る者にとっては別の所の様に見えます。
ここは正面へ30mほど進み、右上に石楠花の薮がある所に踏み跡が続いています。一時的に薮が濃いですが直ぐに薄い薮に変わります。
2011年11月03日 08:38撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 8:38
その消滅の原因はこの沢の向こうからの土石流の様です。昔の景色を知る者にとっては別の所の様に見えます。
ここは正面へ30mほど進み、右上に石楠花の薮がある所に踏み跡が続いています。一時的に薮が濃いですが直ぐに薄い薮に変わります。
ブリキ小屋(3)からは沢沿いと少し離れた山側に踏み跡が並行して数本あります。我々は山側の方を進み40分でこんなマーキング地点に着きました。
岩屋へはここを右斜めに梓川へ向かって降りて行きます。
2012/7/1追記:
ここから国師のタルへは以下をご覧ください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-203111.html
2011年11月03日 09:22撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
2
11/3 9:22
ブリキ小屋(3)からは沢沿いと少し離れた山側に踏み跡が並行して数本あります。我々は山側の方を進み40分でこんなマーキング地点に着きました。
岩屋へはここを右斜めに梓川へ向かって降りて行きます。
2012/7/1追記:
ここから国師のタルへは以下をご覧ください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-203111.html
ここが梓川へ降り着いたところ。写真の向こう側から降りて来て渡渉しました。
岩屋までの要所にピンクテープを付けました。
2011年11月03日 09:29撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 9:29
ここが梓川へ降り着いたところ。写真の向こう側から降りて来て渡渉しました。
岩屋までの要所にピンクテープを付けました。
梓川の倒木。
この程度は歩きやすい方です。
2011年11月03日 09:36撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 9:36
梓川の倒木。
この程度は歩きやすい方です。
梓川の倒木。
ここはコースタイムに書いた「梓川の右(左岸側)から枝沢(1)(左へ進む)9:55」のところ。
梓川は左側ですが写真には写っていません。
2011年11月03日 09:54撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 9:54
梓川の倒木。
ここはコースタイムに書いた「梓川の右(左岸側)から枝沢(1)(左へ進む)9:55」のところ。
梓川は左側ですが写真には写っていません。
倒木の多い所は川から離れて高い所を進み、また川へ戻ってきたところです。
ここはコースタイムに書いた「梓川の左(右岸側)から枝沢(2)(右へ進む)10:28」のところ。
2011年11月03日 10:23撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 10:23
倒木の多い所は川から離れて高い所を進み、また川へ戻ってきたところです。
ここはコースタイムに書いた「梓川の左(右岸側)から枝沢(2)(右へ進む)10:28」のところ。
新旧倒木のオンパレード。この付近は右岸の少し高い所を進みました。
といっても倒木、踏みぬき多数です。
2011年11月03日 10:54撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
1
11/3 10:54
新旧倒木のオンパレード。この付近は右岸の少し高い所を進みました。
といっても倒木、踏みぬき多数です。
小さい岩屋に到着。
小屋の前数メートルに梓川本流があります。
2011年11月03日 11:05撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
1
11/3 11:05
小さい岩屋に到着。
小屋の前数メートルに梓川本流があります。
小さい岩屋を別の角度から。
岩屋の前はそれほど平坦ではありません。
2011年11月03日 11:13撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
1
11/3 11:13
小さい岩屋を別の角度から。
岩屋の前はそれほど平坦ではありません。
[[scissors]] ついにい”梓川岩小屋”発見 :-D :-) :lol:
外見は昔のガイドブックの写真と同じです。
小さい岩屋から約45分です。直線で130m程南西ですが、本流から枝沢(岩穴窪)を少し進んだところにあります。
この岩屋に到着するまでの様子は、本文に書きました。
2011年11月03日 11:47撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
5
11/3 11:47
[[scissors]] ついにい”梓川岩小屋”発見 :-D :-) :lol:
外見は昔のガイドブックの写真と同じです。
小さい岩屋から約45分です。直線で130m程南西ですが、本流から枝沢(岩穴窪)を少し進んだところにあります。
この岩屋に到着するまでの様子は、本文に書きました。
岩屋は中も外も全く荒れていません。
とにかく素晴らしいです。
幅約6m、奥行き約3m、高さ約2.5m。
二人用テントならこの中に3張は楽に張れます。
外側も平で良いテン場です。沢の水も飲めそうです。
2011年11月03日 11:52撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
2
11/3 11:52
岩屋は中も外も全く荒れていません。
とにかく素晴らしいです。
幅約6m、奥行き約3m、高さ約2.5m。
二人用テントならこの中に3張は楽に張れます。
外側も平で良いテン場です。沢の水も飲めそうです。
岩屋の中は平で綺麗です。
かなり古い焚火跡が中にも外にもありました。
この岩小屋でビバークされた方がいましたらレポートお願いいたします(笑)
2011年11月03日 11:54撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
3
11/3 11:54
岩屋の中は平で綺麗です。
かなり古い焚火跡が中にも外にもありました。
この岩小屋でビバークされた方がいましたらレポートお願いいたします(笑)
岩屋の中から見た右側の様子。
周囲は落葉樹が多いです。
国師岳へはここを進むのですが、さらなる激藪があるようです。
2011年11月03日 11:55撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
2
11/3 11:55
岩屋の中から見た右側の様子。
周囲は落葉樹が多いです。
国師岳へはここを進むのですが、さらなる激藪があるようです。
岩屋の正面の様子。手前に綺麗な沢(岩穴窪)が流れています。水は飲めそうです。古い地図には水マークが付いています。
岩屋の周辺は明るい感じがします。
2011年11月03日 11:55撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 11:55
岩屋の正面の様子。手前に綺麗な沢(岩穴窪)が流れています。水は飲めそうです。古い地図には水マークが付いています。
岩屋の周辺は明るい感じがします。
岩屋を別角度から。
ここは梓川本流から枝沢(岩穴窪)を進んで40m程ですが本流から岩屋は見えません。
2011年11月03日 11:59撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
3
11/3 11:59
岩屋を別角度から。
ここは梓川本流から枝沢(岩穴窪)を進んで40m程ですが本流から岩屋は見えません。
休憩後梓川本流へ向かう様子。
沢から少し離れたところが歩きやすそうでした。
歩いているのはYamaotoko7さん。
2011年11月03日 12:34撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
2
11/3 12:34
休憩後梓川本流へ向かう様子。
沢から少し離れたところが歩きやすそうでした。
歩いているのはYamaotoko7さん。
岩屋を振り返りました。
2011年11月03日 12:35撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
2
11/3 12:35
岩屋を振り返りました。
梓川本流と岩屋への分岐の連続写真-1/3。
左に流れているのが梓川本流。
赤テープ付けました。
2011年11月03日 12:44撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 12:44
梓川本流と岩屋への分岐の連続写真-1/3。
左に流れているのが梓川本流。
赤テープ付けました。
梓川本流と岩屋への分岐の連続写真-2/3。
本流と枝沢(岩穴窪)の中間。
2011年11月03日 12:44撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 12:44
梓川本流と岩屋への分岐の連続写真-2/3。
本流と枝沢(岩穴窪)の中間。
梓川本流と岩屋への分岐の連続写真-3/3。
太い木の右側にチョロチョロ流れているのが枝沢の岩穴窪。ここを40m程行けば岩屋ですがここからは見えません。
2011年11月03日 12:44撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
11/3 12:44
梓川本流と岩屋への分岐の連続写真-3/3。
太い木の右側にチョロチョロ流れているのが枝沢の岩穴窪。ここを40m程行けば岩屋ですがここからは見えません。
帰路。
倒木回避のため、川から10m程離れた所の様子。
歩いているのはYamaotoko7さん。
2011年11月03日 13:45撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
2
11/3 13:45
帰路。
倒木回避のため、川から10m程離れた所の様子。
歩いているのはYamaotoko7さん。
「山と高原地図」の1976年の案内書。
「梓川本流を離れ右手の枝沢へ入り込むとほんの一投足で、行手にひょっこり大きな岩が現る。・・・底には乾いた白砂が敷かれ、20名くらい・・・沢の名前は岩穴窪と呼ぶ。・・・」と書いてあります。
2011年10月23日 17:26撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
3
10/23 17:26
「山と高原地図」の1976年の案内書。
「梓川本流を離れ右手の枝沢へ入り込むとほんの一投足で、行手にひょっこり大きな岩が現る。・・・底には乾いた白砂が敷かれ、20名くらい・・・沢の名前は岩穴窪と呼ぶ。・・・」と書いてあります。
「山と高原地図」の1984年の案内書。
こちらもほぼ同じ文章が書かれています。更に国師岳へは「岩小屋を過ぎると道は広いうっそうとした森林の中を進む。・・・右手の尾根の背を目指すようになる」と書いてあります。
2011年10月23日 17:47撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
3
10/23 17:47
「山と高原地図」の1984年の案内書。
こちらもほぼ同じ文章が書かれています。更に国師岳へは「岩小屋を過ぎると道は広いうっそうとした森林の中を進む。・・・右手の尾根の背を目指すようになる」と書いてあります。
「山と高原地図」の1984年の地図。
岩屋林道が書かれています。
因みにこの地図には朝日峠から大雉沢を下り廻り目平へ行く道も書かれております。
2011年06月11日 09:30撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
5
6/11 9:30
「山と高原地図」の1984年の地図。
岩屋林道が書かれています。
因みにこの地図には朝日峠から大雉沢を下り廻り目平へ行く道も書かれております。

感想

はじめに:
押入の整理をしていたら「山と高原地図」の古いものが2つ出てきました。1976年と1984年のものです。これに付属している案内書には岩屋林道や川端から朝日峠へのコースが紹介されています。
今回はその案内書に載っている岩屋の写真と同じ岩屋を探すことにしました。

梓久保林道と岩屋林道との区切りはよく分かりません。
調べた範囲で梓久保林道は、町田市民休暇村付近から岩屋を経由して、西に向かい車が通れる川上林道のアキウ沢付近へ繋がっていたようです。したがって岩屋林道は岩屋から国師岳までの間の様です。
なお町田市民休暇村付近から先の梓久保林道は台風15号の為道は深くえぐれているところがあり車は通れません。

感想:
ここはバリエーションルートですので人が来ることは皆無だと思います。怪我でもして歩けなくなったら終わりです。携帯電話も通じません。
川沿いなので水は沢山あります。また焚火する場合のマキになりそうな木は100年分ありますが、山火事要注意です。
今回歩いたコースには一部の要所にピンクテープを付けました。しかし不十分な数ですので地図などでルートを確認し自己責任で入山されるようにお願いいたします。

岩屋を探した時の様子:
「山と高原地図」の地図を見たり、案内書を読むと岩屋は梓川本流から枝沢を進んだ位置にあることが分かります。
したがって小さな岩屋を過ぎたあたりから右手(左岸)の沢を注意していました。しかし地図上の沢が実際にはどの程度か分からないので、案内書にある明るく開けた様な場所を探しました。しかしそのような場所もありません。
進んでいるうちに、右手に枯れ沢の様なところがありましたがかなり急です。とはいえ本流も幅が狭まりその先岩屋がありそうな地形ではありませんでした。
相談の結果、枯れ沢と本流の間にある少し明るそうな尾根に上がることにして平坦地を探すことにしました。しかし登ってみるとそんな感じではないので、本流側へ戻る様に斜面を進むとだんだん明るい場所になってきました。その時既に本流からはかなり離れて60m程の上です。
仕方ないので自然となだらかな方(南方向)へ下りながら進み沢へ降りてからYamaotoko7さんが岩影を覗くとそこに岩屋がありました。つまり岩屋の上を一度通り越して戻る様に到着したというわけです。因みにルートの軌跡はこの状況まで詳しく記載していません。

ついに念願の梓川岩屋が発見できて嬉しかったです

帰りは岩屋の前に流れる沢(岩穴窪)に沿って本流まで下りましたが本流との合流地点(三枚の写真参照)から岩屋は見えません。
なお沢(岩穴窪)の名前は「山と高原地図」の案内書のみに書いてあります。

(後で少し修正する場合があります)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:6248人

コメント

素晴らしいですね!
念願の岩屋が見つかって、記録を拝見してるだけの私も嬉しくなってしまいました
拍手を2倍にしたいくらいです
ここまでの道も倒木だらけで、かなり大変そうですね
2011/11/6 19:14
こんばんは
masaiさん

やっと岩屋を見つけることが出来て嬉しいです
山の中でこの付近に「ある筈だ」と分かっていても探すのはかなり大変でした。

この岩屋、本当に中も外も綺麗でした。床にシートでも敷けば夏は寝袋だけで十分寝れそうです。中で焚火も出来そうで気に入りました。

気が向いたら行って見てください
2011/11/6 21:26
岩屋違い
こんにちわ。

同じところを歩いたDIYと言います。

本流沿いの岩屋が梓川岩小屋と思っていたのですが、違うのですね。そんな大きな岩屋があるとは思いませんでした。
梓久保林道も探したのですが、まったく見つけられませんでした。是非そちらも見つけてアップお願いします。
2011/11/7 18:55
Re:岩屋違い
DIYさん こんばんは

この岩屋は大きくてほんとに立派で綺麗でした。
手前の小さい岩屋は本物を見るまでガイドブックの岩屋が風化してこのようになったのではないかとも思っておりました。

岩屋付近から川上林道へ向かう梓久保林道は地図により違う位置に書かれておりますのでイマイチ場所がよくわかりません。多分かなり荒れているでしょうね。
もし行くなら川上林道側から入ると分かりやすいような気がします
2011/11/7 20:59
本物!
ご無沙汰してます。mobydick67です。

本物の岩屋発見、脱帽です。「小岩小屋」、泊まったときになんだか小さいなあと思いましたがやはり本物は別にあったんですね。本流から離れたところにあるなんて思いもつかなかったし、それを見つけるなんてすごい。私の山行記にも近々に訂正を入れさせていただきます。

ちょっと事情があって今年は全然山に登っていないのですが、また痛烈に山を歩きたくなりました。
2011/11/9 18:22
Re:本物!
mobydick67さん こんばんは

岩屋が発見出来て幸運でした。
見つけた岩屋は30年も経過しているのにガイドブックの写真と全く変わっていませんでした。
特に嬉しかったのは内部も外も荒れてなくとてもきれいなことです。
機会があったら一度行って見てください。

なお国師のタルへの道も気になっておりますが、こちらも機会があったら探索してください
2011/11/9 20:36
はじめまして
Yamaotoko7さんの記録経由で
hachiさんのところへ参りました。
パート2を見たら先の記録も見たくなりまして。
岩屋、興味深いですね。
こう言った宝探しのような山行が好きです。
私が実際に行くのは難しいでしょうが、
読んでいてワクワクしました
2012/10/21 20:27
Re:はじめまして
xmizutamaxさん こんばんは

岩屋の記録をご覧いただきありがとうございます

どういう訳か、この岩屋に行ってみたくて昨年やっと辿り着いたわけです。およそ30数年ぶりでしたが昔は普通に歩けた道でした。
それで、今度は岩屋から国師までの間が気になって今年歩きました。

”宝探”という表現は今まで考えていませんでしたが、確かに言われてみればそうなのかもしれません。
普通の登山もよいですが、こんな登山も面白いですよ
2012/10/22 20:43
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら