由布岳から雲海に浮かぶ九重連山を眺める
- GPS
- 03:59
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 916m
- 下り
- 910m
コースタイム
天候 | おおむね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 湯平温泉に宿泊し、下山後に夢想園の露天風呂を日帰りで利用 |
写真
感想
久しぶりに大分に行く用事ができ、その後も1泊ぐらいはできそう、ということで由布岳に登ることにした。実は、一昨年3月にも挑戦したのだが、季節外れの大雪で、8合目より上は10センチを超える積雪。アイゼンも持参しなかったので、主峰の西峰にはとても登れる状態ではなかったため、視界が全くない東峰の頂上柱にタッチしてすぐ下山することになってしまった。なので、天気がいい時にもう一度登ってみたいと思っていたのだ。
前夜は湯布院の南にある湯平温泉に1泊。夕方、江戸時代に作られた300 m以上の長さの石畳坂を散策し、夜は部屋の窓から花合川沿いのホタルの乱舞。。というほどではないものの、数十の淡い光が揺らぎながら点滅し、時にシンクロする様子に癒された。
翌朝、早く起きてしまい、ワールドカップサッカーの中継を見ながらゆっくりと準備し、他の宿泊者を起こさないように静かに宿を後にした(まるで夜逃げ)。6時前には正面登山口駐車場に到着。車は2台。周囲は霧に覆われる中、ゆっくりと樹木帯までの緩やかなアプローチを登る。予報は悪くなく、気温が上がると共に晴れてくることを願いながら、登っていく。一瞬、霧が晴れて頂上も顔を出す。緩い登りを少しオーバーペースで登って行くと、先行者が一人。すぐに追い抜かれるのは分かっているものの、ペースをキープしたいので軽く挨拶を交わして、先に行かせてもらった。屋久島の杉林のような、ジブリの森のような、静かな樹林帯をターンまでの距離が結構長いジグザグ道をバテバテになりながら登って行くと、やがて低木帯になり、時折すぐ下に雲海が開ける。中腹のミヤマキリシマの花は既に終わっており、辛うじて数輪が花の形を保っている。東西峰の鞍部が見えるようになったところで、少し休憩。雲海に浮かぶ九重連山を眺め、写真をとっていると、すぐに先ほどの登山者が追いつく。広島から来て、前日に九重の山々を縦走し、前夜は道の駅で車中泊をされたとのこと。今日はお鉢巡りをする予定と伺った。私はもうバテバテなので、ここからは先行して頂き、ゆっくり登る。鞍部で西峰の鎖場から降りてきた方と少し話をする。日田から時々登りに来られるという。今日は3時半頃に家を出て、これからすぐに下山するとのこと。まだ朝の7時半前である。
まずは西峰の鎖場にとりつく。壁下には先行者のリュックがデポしてあった。それほど難しいのかと思いつつ適当にアプローチしたら、すぐに行き詰ってしまった。結構な高度感もある。手がかり、足掛かりはそれなりにあるが、今日はそこまで頑張る覚悟はなかったので、また最初まで戻り、鎖の位置を確認しながら、鎖に頼らず登っていく。カニの縦バイ、横バイのミニチュア版のようなところもあり、適度に楽しい。頂上が近づくにつれてミヤマキリシマの花が残っているところも見える。壁をクリアしてしばらく登ると西峰頂上に到達。既に先行者はお鉢にむけて下って行ったようである。天気は最高。対岸には鋸状のギザギザのお鉢巡りコースが見える。少し休んでから鞍部に引き返し、今度は東峰に向かう。ゆっくり登って頂上に着くと、お鉢を周ってきた彼と遭遇。鋸リッジを制覇した達成感が半端ないようである。しばらく世間話をして下山開始。何となくノンストップで降りてくると、デポした荷物を取りに行った彼が追いついてきた。かなりの健脚である。時々、北アルプスなどにも出かけられるとのことで、もしかしたらどこかで再会の機会もあるかも。
少し時間があったので、夢想園の大きな露天風呂の中から勇壮な由布岳を眺めてから帰路についた。
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