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ハイキング
赤城・榛名・荒船

ひっそり西上州。物語山で2011登り納め

2011年12月29日(木) [日帰り]
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GPS
03:25
距離
5.5km
登り
653m
下り
634m

コースタイム

登山口駐車場10:45ー11:50物語山山頂12:00ー12:10物語山西峰13:20ー14:10登山口駐車場
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2011年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口隣接のサンスポーツランド駐車場(無料。7台くらい)
コース状況/
危険箇所等
雪はまばらに残っているだけで、積雪や凍結はありませんでした。
テープや指導標が適宜あるので迷いやすい箇所もないと思います。
登山ポストはありません。
特段の危険箇所もありません。強いて言えば、山頂コル手前の急斜面およびガレ場の落石くらいです。
冬の樹林は気持ちいいね
2011年12月29日 11:44撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
12/29 11:44
冬の樹林は気持ちいいね
完全にひとりぼっちの山歩きだったよ
2011年12月29日 11:55撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
12/29 11:55
完全にひとりぼっちの山歩きだったよ
西峰から。気持ちいい眺め
2011年12月29日 13:16撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
12/29 13:16
西峰から。気持ちいい眺め
物語山。右のメンベ岩の下に財宝が埋まってるのだという
2011年12月29日 14:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
12/29 14:14
物語山。右のメンベ岩の下に財宝が埋まってるのだという
撮影機器:

感想

「登山とは、物語である。」


いまだかつて、そんな格言を残した登山家はいない。
もしも自分が著名な登山家なら、そんな言葉を残したいものだと夢想する。
物語山。そんな素敵な名前の山が西上州にひっそりとあることを知ったのはもう何年前だろう。
由来は平家の落ち武者が財宝を埋めたとかそんな伝説があるからみたいだけど、
そういったものとは無関係に、この山名にはとてもロマンティックな感じを受ける。
アクセスが楽で、険しさはなく、静けさに満ち、地味ながら展望もある。
私はこの山が好きだ。

ひとつの別れをきっかけにして、山にcome backした2011年。
そんな今年の最初に登ったのは4月のこの山だった。それははじめての単独行でもあった。
今年は登り納めも物語山。
いつしか自然とそう決めていた。


駐車場に着くと車は自分だけ。
決して早い時間ではないので、これはたぶん独り占めかなと思う。

しばらくの林道歩きはちょっとつまらないけど、4月は林道で心臓がバクバクいってたっけなとか、もっと昔に高校山岳部の友人と登ったときにはここで沢に下りて顔をあらったっけな、とか思い出しながら歩いた。

ようやく登山道に入る。
ジグザグの急登をひといきで登る。
途中振り返れば、落葉した樹林のむこうにわたしのおさびし山である荒船山がよくみえる。
胸が苦しい気がするのは、登りのせいではないだろう。
道がガレ場になればやがて山頂と西峰のコルに出る。
まずは展望に劣る山頂へ。
だあれもいない物語山山頂。妙義と浅間が大きい。遠方には谷川も白く聳えている。
一息ついてコルへと下り、今度は展望のよい西峰へ。
もちろんこちらも貸し切りだ。
西峰のひらけた部分にはうっすらと雪が残っていた。
枯れ木の股がちょうどよい一人掛けのベンチになっている。
西峰でゆっくりと時間を過ごした。
今年登った山々のこと。
とても近くてとても遠い人のこと。
登った山々はすべて、その人に捧げたい。
どれだけ登ってもたどり着けない山なんてあるだろうか。
そんなことを考えながら、ただただ妙義の稜線を見つめるのみ。

どうも西上州の山ではセンチメンタルになりすぎるようだ。
人影がないのと、冬の日差しと、妙義がみえるせいかな。
1時間ちょっとそんな時間を過ごして、下り始めた。

下りはあっというまだ。
とうとう誰にも会わないまま駐車場に着いた。

物語山に始まり、物語山に終わった今年の山のぼり。
振り返ればその間には、八ヶ岳、北アルプス、奥秩父、尾瀬、そして上越の山々。
素晴らしい山にたくさん登れた。

やはり、登山とは物語なのだと思う。

そしてその第二幕はまだはじまったところだ。



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