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Yamareco

記録ID: 1586271
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無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

神威岳 沢靴がよい 熊と見つめ合う

2018年09月15日(土) [日帰り]
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コースタイム

小屋から本流渡渉を経て、しばらくは古い林道。
中ノ岳からの支沢の合流点までは良路。ここまで30min。
そこから尾根取付まで沢を1h45m。
尾根登り2h15m。往路計4h30m。
復路は計3h50m。
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2018年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
元浦川林道は終点まで通行可能。2WD普通車ではやや厳しめ。
コース状況/
危険箇所等
GPSの使用は要所のみでしたので、赤線なしです。
前半の沢筋は、しっかりした沢靴がよいです。晴天続きでしたが、飛び石で歩くには、相当優れた跳躍力や平衡感覚が必要な状況でした。所々に巻き道、赤テープやケルンもかなりあり。
標高800mあたりの尾根取付点には、巨石に大きく赤ペンキで左矢印。
後半の尾根の急登は、笹かぶりは激しいものの踏み跡からは生えておらず、藪漕ぎというほどではありません。ラバーソールの沢靴のままで問題なく歩けました。この日は笹はほぼ乾いていました。
その他周辺情報 三石昆布温泉「蔵三」は食事も充実。HPに詳細。
神威山荘に前泊、車中泊より快適でした。地震がありましたが健在です。ただトイレは満タン近し。
神威山荘に前泊、車中泊より快適でした。地震がありましたが健在です。ただトイレは満タン近し。
前半の沢は、2万5千図ではほぼ右岸通しの記載ですが、実際は渡渉多数、しばしば沢の中を歩きます。断然沢靴です。
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前半の沢は、2万5千図ではほぼ右岸通しの記載ですが、実際は渡渉多数、しばしば沢の中を歩きます。断然沢靴です。
尾根取付点には赤ペンキの大きな矢印。取付直後、右に進む誤った踏み跡があるので、注意してください。そこを含め要所には赤テープあり。全体に踏み跡は明瞭です。
尾根取付点には赤ペンキの大きな矢印。取付直後、右に進む誤った踏み跡があるので、注意してください。そこを含め要所には赤テープあり。全体に踏み跡は明瞭です。
この写真では伝わりませんが、山頂は神々しいまでの展望。昔初めて槍に登ったときの衝撃を思い起こしました。さほど高い山脈ではないのですが、これは一体何なのでしょうか。
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この写真では伝わりませんが、山頂は神々しいまでの展望。昔初めて槍に登ったときの衝撃を思い起こしました。さほど高い山脈ではないのですが、これは一体何なのでしょうか。

感想

初めてヒグマと見つめ合いました。ご参考まで、状況報告です。
標高1180mだと思います。熊を警戒して「ホーウホーウ」と大声を出したりしながら、腹までの笹を分けて進んでいました。ちょっと尾根が平らになる所に横に生えた木があったので、座って軽く食っていました。(鈴が鳴らない)
5分ほどすると、下から登山道をゆっくり登ってくる、笹を分ける音が近づいてきます。「尾根取付で会った人が追い付いてきたな、このまま道を譲ろう」と待っていました。が、20m程まで近づいても、鈴の音がせず、何より上半身が見えない。「これはもしや...」と、座ったまま軽く「ホーウ」と声をかけると、熊がザッと立ち上がり、手を前に出してこちらを凝視しています。笹は彼?の腹まで、身長は私と同じ1.7m程のようです。表情は「キョトン」、「何でまだいるの?」という風情で、「獲物発見!」という感じではありません。
彼から目を離さず、「ホーウホーウ」と話しかけてみると、穏やかな雰囲気ではあるものの、戸惑い、行動を決めかねている様子。こちらに来られては大変ですので、更に「ゴーウゴーウ」と威嚇の意をこめ声を出してみると、スッと4つ足に戻り、引返していきました。ここまで約30秒ぐらいだったと思います。

熊の本に書いてあった通りなのだな、と感じました。
 ・多くの場合、熊は積極的に攻撃はしてこない。
 ・熊が立ち上がるのは、攻撃態勢ではなく、視野を広げ周囲をよく見るため。
 ・熊から目を離してはいけない。(撮影も頭をよぎったが、やめて正解)

何というのでしょうか、大きく強く柔らかな、何の恐れも怒りもない生き物、という感覚を受けました(ちょっと可愛らしさも)。また、彼の挙動は、こちらの心理を反映する、という印象も。人は人の鏡と言います。キムンカムイと崇められてきたのは、そういうところにも由来するのかな、などと感じた次第です。

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