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Yamareco

記録ID: 167032
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雪山ハイキング
大峰山脈

観音峰 三ツ塚 法力峠 洞川温泉

2012年02月04日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
9.5km
登り
744m
下り
679m

コースタイム

観音峰登山口10:15→10:50観音平11:00→11:20観音峰展望台11:25→12:25観音峰12:40→13:45三ツ塚→14:35法力峠14:40→15:45洞川温泉BS
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:近鉄下市口駅より奈良交通霧氷号バス。
下市口駅8:45発→観音峰登山口10:05着
*バスはイコカ、ピタパとも使用可。
**予定では9:35着でしたが、途中でチェーンを装着したため遅れました。

帰り:洞川温泉15:55発の定期バスで下市口駅まで。これが定期バス最終。
*霧氷号は洞川温泉15:30発です。
コース状況/
危険箇所等
2月1日〜2日の降雪の影響で雪は多かったです。観音峰までは深くても膝くらいで何とかなりましたが、それ以降は深いところで腰のあたりまで積もっていました。

トイレ:観音峰登山口、洞川温泉BS
その他:観音平に東屋があります。休憩に適しています。

【観音峰登山口〜観音峰】
 トレースがありルートは明瞭。観音平から観音峰展望台までは、稜線に出るまで風が強いです(いつもそう、とおっしゃっている方がいました)。観音峰展望台からは天気が良いと稲村ヶ岳がどーんと見えるようです(この日も午後からなら見えたかも)。

【観音峰〜法力峠】
 稜線歩きのルート。徐々に雪が深くなります。先行者は何名かおられましたがいずれも引き返してきました。最後のトレースは腰のあたりまで埋まるものでした。
 以降、壷足で前進。感覚的に地形の様子から雪の浅そうなところを探しましたが(外れも多かったです)、多くは膝上から太ももくらいでラッセルは困難でした。また三ツ塚より先にあるピークの中には、急斜面の雪が顔の高さぐらいに達する箇所があり上半身も使って何とか突破しました。6本爪アイゼンではいくら蹴り込んでも足がかりが得られず、前爪の有効性を知りました。
 なお、ルート上にはテープが多くあり、またポイントごとに標識もあります。視界さえ問題なければ進路はわかりやすいと思いますが、テープ(特に黄色)は雪の白さ・明るさ次第では見えにくいかもしれません。他方、今回のような積雪でトレースがない場合は困難なラッセルになるでしょう。緩やかなところはワカン、傾斜地では前爪のあるアイゼンがあると楽になると思います。

*コース上に「三ツ塚」の標識を2ケ所で見ました。他の記録をいくつか見たところ二度目の方をそれとするものが多く、この記録でも習うことにします。
観音峰登山口。2台駐車していました。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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2/5 22:02
観音峰登山口。2台駐車していました。
吊り橋を渡ります。雪の世界の入口のように見えました(駐車場も十分雪でしたが)。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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吊り橋を渡ります。雪の世界の入口のように見えました(駐車場も十分雪でしたが)。
観音の水。思ったほど冷たくはありませんでした。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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観音の水。思ったほど冷たくはありませんでした。
第一展望台にて。まだ雲が多いです。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
2/5 22:02
第一展望台にて。まだ雲が多いです。
観音平を経て、観音峰展望台への登り。雪が多くなってきましたがまだ膝下くらい。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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観音平を経て、観音峰展望台への登り。雪が多くなってきましたがまだ膝下くらい。
樹氷にあらず。着雪といった状態。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
2/5 22:02
樹氷にあらず。着雪といった状態。
観音峰展望台にて。石碑と山頂。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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観音峰展望台にて。石碑と山頂。
観音峰。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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観音峰。
空はこんな様子。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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空はこんな様子。
稲村ヶ岳は雲の向こう。残念。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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稲村ヶ岳は雲の向こう。残念。
石碑の足元に案内版あり。雪を払ってみました。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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石碑の足元に案内版あり。雪を払ってみました。
尖がっているのはバリゴヤの頭?
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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尖がっているのはバリゴヤの頭?
観音峰への登り。また雪が増えました。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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観音峰への登り。また雪が増えました。
ここでも樹氷ならず。ただ、こういう景色も美しい。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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ここでも樹氷ならず。ただ、こういう景色も美しい。
樹林帯を行きます。山頂はあと少し。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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樹林帯を行きます。山頂はあと少し。
山頂のすぐ下。木の枝がサンゴみたいに。このころには空がだいぶ晴れてきて、白が輝きを増します。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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山頂のすぐ下。木の枝がサンゴみたいに。このころには空がだいぶ晴れてきて、白が輝きを増します。
山頂。スペースがあり、風をあまり受けないので昼食、休憩に向いています。三ツ峰・法力峠へは東へ進みます。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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山頂。スペースがあり、風をあまり受けないので昼食、休憩に向いています。三ツ峰・法力峠へは東へ進みます。
雪はさらに深くなり、太もも、深いところでは腰下まで。ワカンがほしいこのごろでした。実際ワカンの方がおられ、踏み跡を見ると壷足よりも浅かったです。途中、引き返す方がおられ、都度戻ろうか迷います。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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雪はさらに深くなり、太もも、深いところでは腰下まで。ワカンがほしいこのごろでした。実際ワカンの方がおられ、踏み跡を見ると壷足よりも浅かったです。途中、引き返す方がおられ、都度戻ろうか迷います。
晴れてきました。まぶしい。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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晴れてきました。まぶしい。
最後の踏み跡の先にて。ずーっと続く白銀の世界のまだまだ先が見たくなる。
2012年02月05日 22:02撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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最後の踏み跡の先にて。ずーっと続く白銀の世界のまだまだ先が見たくなる。
迷いつつ、空を見上げたり。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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迷いつつ、空を見上げたり。
特に意味もなくストックを突き刺したり。枝がせまり頭がぶつかりそうです。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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特に意味もなくストックを突き刺したり。枝がせまり頭がぶつかりそうです。
上も白だらけ。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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上も白だらけ。
110cmくらいを指しています。ここで膝くらい。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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110cmくらいを指しています。ここで膝くらい。
樹林帯から山が見えます。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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樹林帯から山が見えます。
アップしてみました。稲村ヶ岳?白い鎧と言えばオーバーでしょうが、ここよりも雪深いのは間違いないでしょう。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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アップしてみました。稲村ヶ岳?白い鎧と言えばオーバーでしょうが、ここよりも雪深いのは間違いないでしょう。
もう一つの山。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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もう一つの山。
意を決して進むことに。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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意を決して進むことに。
向かう先。踏み跡を付けるのがもったいない気もしましたが。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
2/5 22:03
向かう先。踏み跡を付けるのがもったいない気もしましたが。
ヒトは通っていませんが、動物は雪野原を駆け巡っています。不思議なことに、この先ルート上の大半には動物の足跡が付いていました。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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ヒトは通っていませんが、動物は雪野原を駆け巡っています。不思議なことに、この先ルート上の大半には動物の足跡が付いていました。
最初の三ツ塚(と書いていると思います)。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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最初の三ツ塚(と書いていると思います)。
再び三ツ塚。唖然としました。
こちらをコースタイムの三ツ塚とします。

この先は写真を撮らず、ひたすら前進。途中で蔵王が有名なモンスターみたいになっている木がありました。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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再び三ツ塚。唖然としました。
こちらをコースタイムの三ツ塚とします。

この先は写真を撮らず、ひたすら前進。途中で蔵王が有名なモンスターみたいになっている木がありました。
様々な局面を経てようやく法力峠へ。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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様々な局面を経てようやく法力峠へ。
冬季閉鎖中の鍾乳洞。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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冬季閉鎖中の鍾乳洞。
同。
2012年02月05日 22:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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同。

感想

 展望台から見る稲村ヶ岳が素晴らしいと教えられ、観音峰へ行ってきました。お目当ての景色は雲に隠れて見えませんでしたが、雪に包まれ心行くまで(うんざりするまで?)踏みしめることができ、また何より安全に戻ることができ、経験と教訓を得られた山行でした。

 壷足でのラッセルは初めてで、太ももくらいになると一歩進むのにひと苦労してしまい、一人で延々と繰り返していると想像以上に疲れました。また、6本爪アイゼンでは急傾斜の登りでいくら蹴り込んでも入らないことがあり何度も滑りました。もし上から雪が崩れてきたら大変だったかも、と帰ってから教えられました。そんなことを全く考えておらず、今後の教訓にしたいです。ルートの高低差や勾配のレベルにもっと注意を払わなければとも思いました。

 今回は三ツ塚の手前で一人、また急勾配の先でもう一人の方がやってこられました。1人目の方はGPSで進路を調整してくださり、また残りの距離も教えてくださいました。GPSはすごいですね。現在地も行く先も教えてくれるので、高いけど欲しい気になりました。2人目の方は8本爪アイゼンを履いておられ先頭を交代してもらいました。さすが前爪があり、安定して進んで行かれます。踏み跡を付けてもらえるので体力面で助かります。一人でラッセルを続けていると心が無になったり、ふとさみしくもなりもしたのですが、お二人の同行者ができたことで精神的にも楽になりました。

 バスの時間があるので急ぎますが、最悪でも洞川温泉まで戻れたらなんとでもなるのでとにかく安全に法力峠を目指します。途中、モンスターみたいな木に遭遇したり、樹間の先に稲村・山上ヶ岳がどっしり見えましたが、写真は諦めひたすら前進。誰にも会わず、ようやくたどり着いた法力峠で三人お互いほっとしました。ここも静かで、スノーシューの2人組に出会っただけでした。バスの時間があるのでここから速足で急ぎます。3人無事に下山し、時間のめどがついていたので山の話なんかをしながらのんびりバス停に向かい、定期の最終便に間に合いました。一人ではもっと時間がかかり、今回のような結果には至らなかったでしょう。正直、突っ込みすぎたと反省もしています。同行のお二人には深く感謝いたします。

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