2012-03-25 美濃戸から暴風霧の硫黄岳
- GPS
- 07:46
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,101m
- 下り
- 1,101m
コースタイム
8:03 赤岳鉱泉 8:26
10:53 硫黄岳山頂 11:01
12:15 赤岳鉱泉 12:57
14:07 赤岳山荘
天候 | 雪、曇り、赤岩の頭から硫黄岳は暴風霧 気温:赤岳鉱泉-6℃、稜線-12℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
交通費合計12000円程度 美濃戸口〜美濃戸の赤岳山荘 スタッドレスでノーチェーンでしたが、スタックしまくり。 私とヨットマンさんがアイゼンつけて後ろから押し、たけさんが前で誘導。 厚手の布が有ったので動輪に敷いて凍結部分から脱出。これは歩いたほうが楽だったかも。 帰りは凍結無いと思ったら、最後美濃戸口直前ののぼりでスタック。押しても駄目で、砂利を凍結部分の上に捲いて脱出。思わず「止まるなーーー、そのまま上までノボレーーー」と叫んでおりました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸〜赤岳鉱泉〜赤岩の頭 樹林帯で踏み後明瞭で特に問題なし。軽アイゼンでも可。 北沢で地図と橋を照合していたのですが、山側巻き道分岐を右に分けた後、地図より一度左岸に渡って右岸に戻るのが多いです。GPSデータとも照合して記載して有ります。 赤岩の頭〜硫黄岳 暴風霧であり特に岩の最初と最後は急登で10歯アイゼン必須。踏み後すぐ消える。目出し帽が有り難い。今回は、視界10m無く地形図で等高線は等間隔でコースは尾根上直線、距離約300m、途中馬の背が有ることを確認。コンパスのブレード(ダイヤル)を磁北線から50度にセットし尾根をはずさない様、北側のふかふか雪のセッピに近づかないよう慎重に登る。基本尾根の上だけど最後の黒岩は左に道が付いておりそちらに巻く。丹沢の見通せない樹林帯でのバリの技術が役に立った。 |
写真
感想
今回は、赤岩の頭で稜線に出てからがハイライト。
■ドキュメント「ホワイトアウト」
明るい稜線に出るとそこは樹林帯とは別世界。暴風霧で目だし帽モード。ここはそれでも視界20〜30m程。
暴風霧の赤岩の頭で皆に、「ここで引き返しますか?」と聞いた。たけさん、まっちさん、ヨットマンさん皆動かず沈黙。この無言にメンバー達の”是非とも冬の硫黄岳に登頂したい”、との強い思いを痛いほど感じた。私だって同じだ。この瞬間4人の気持ちは一つになった。私は再度地形図を見て、硫黄の山頂まで400m程、岩尾根の部分は300mで直線、等高線から傾斜も一定な素直な尾根だと確認した。地形図の尾根の方向に合わせ私とたけさんのコンパスのブレードを磁北から50°にセットした。今回1/25000の地形図持ってきて本当に良かった。念のため硫黄岳南西尾根の取り付きから私は左側、まっちさんが右側に道を探す。やはり左右には道はなく尾根を直登する様だ。少し悩んでいると朝抜かしていった健脚女性二人組みが霧の中尾根上を下降してきた。我々も暴風霧視界10m無い中の岩尾根を直登開始。後はコンパスを信じ尾根を確認しながら一歩一歩上る。中ほどで両側崖を通過し大男の下の歯の様な黒い岩へ出た。ここは直登出来ないので左に巻き、10本歯アイゼン必須な急な崖を登るといきなり山頂に出て人工構造物、2011/07に見覚えの有る避難石室が見えたときには心底安堵した。普段ならなんでもない尾根だが、ホワイトアウトの中ではタフな尾根だった。しかし我々のホワイトアウトの雪山経験値も上がったに違いない有意義な登山だった。但し、濃霧の岩尾根登りでのコンパスワークは、普段丹沢の見通しの効かない樹林帯バリルートでのコンパスワークと基本は同じなことを実感した。
悪天候の登山者はかわいそうと思っておりましたが、踏破した時の達成感は好天時とは比べられないほど有ります。あえて難問の悪天候に山に行く人の気持ちが少し分かった気がした。
八ヶ岳は意外に天気悪かったんですね
お疲れ様でした
次回はご一緒させてください
下山したら下界は雲有るも、天気予報どおり晴れ。
中央高速からは富士山 奇麗。しかし赤岳の上は雲に入っておりました。今回は雪山ホワイトアウトルーファイ訓練登山でした。
コンディションの悪い中、お疲れ様でした。
私なんて早々に計画を中止にしちゃったけれど、「訓練」のつもりでこういう中を歩くのも良いかもしれませんね。
あ、ワタシがやったら遭難しちゃうか
やっぱりあえて行くのはやめよっと♪
私も、怪しい天気には登山中止する派だったのですが、
茅野晴れの天気予報にだまされ?、決行しました。結果、茅野は晴れてましたが山頂は強風霧でした。
しかし、好天で北アも見えた二年前の硫黄岳より遥かに達成感が得られました。これは、難しいバリルートで読図通りの場所に出た時の快感と同じです。
巨大迷路、幾ら早く抜けても人に連れて行ってもらったのでは面白くないですよね。
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