網掛山(1,132.7m)…中央アルプス前衛
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- GPS
- 02:29
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 442m
- 下り
- 440m
コースタイム
●大平神社(頭権現様)駐車場<EL.742m>7:55 ---- 「古代東山道祭祀遺跡」碑<EL.744m>7:58 ---- 林道終点<EL.863m>8:15 ---- 登り開始口<EL.884m>8:17 ---- 網掛峠<EL.980m>8:27/8:36 ---- 赤松の大木<EL.1,112m>8:51 ---- 山頂・東峰展望台分岐<EL.1,127m>8:53 ---- 網掛山<EL.1,133m>8:54/9:03 ---- 西峰<EL.1,125m>9:09
●西峰<EL.1,125m>9:09 ---- 網掛山<EL.1,133m>9:13 ---- 東峰展望台<EL.1,071m>9:24/9:41 ---- 泥なめ場<EL.837m>9:56 ---- 林道終点<EL.781m>10:00 ---- 大平神社(頭権現様)駐車場<EL.1,577m>10:08 ---- 大平神社(頭権現様)10:12/10:16 ----大平神社(頭権現様)駐車場<EL.1,577m>10:18
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央自動車道 園原ICより 約8.2km 約12分(名古屋方面より) 駐車場: 大平神社(頭権現様)駐車場に4〜5台、「古代東山道祭祀遺跡」碑の近くの空き地に3台程度。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●飯田山本ICからは国道153号線を南下し阿智第三小学校を過ぎ中央高速道路の高架橋をくぐると直ぐに右折する。(小さな黄色の「網掛峠、頭権現」への矢印看板有り。) 大平神社(頭権現様)を目指して進み、神社駐車場の看板があり、ここへ駐車させて頂く。 ・林道は「古代東山道祭祀遺跡」碑より奥までありますが、春先で「凍結融解作用」のため落石のおそれがあるので通行には注意のこと。 ・特に危険箇所はありませんが、東峰展望台からの下りはスリップに注意。 ・買い物 インターからはコンビニが数軒有り。 ・登山ポスト 無し ・トイレ 無し ・登山後は、もちろん昼神温泉へ。 |
写真
感想
●観察等のポイント
「網掛」の由来。ヌタ場。泥ナメ場。昼神断層。W・ウェストン甲州山脈(南アルプス)眺望絶賛の地。大平神社(頭権現様)。東峰からの展望。
地名データで位置と山名を昨年5月に登録したものの、自宅から近いためいつでも行ける低い山だと思い現地調査を後まわしにしてしまった網掛山です。
大平神社(頭権現様)駐車場からは網掛峠を回り頂上へは約1時間で登頂でき、東峰展望台を経由して駐車場に戻るルートでも約2時間と手軽なコースです。
三角点のある頂上は樹木により展望がよくありませんが、網掛峠からは恵那山方面、東峰展望台からは南アルプス、伊那谷の飯田方面が展望でき、春は芽吹きを楽しみながらの山菜採り、夏は植物調査、秋は紅葉・キノコ狩り、冬は雪を踏みしめての展望台からの風景と四季をとおして楽しめる山かと思います。下山後は昼神温泉でくつろぐも良いでしょう。
今回の調査でヌタ場、泥なめ場の確認ができ「網掛」の由来も知ることができました。
●網掛の由来 阿智村教育委員会「網掛峠」案内看板より
「この峠には「蛇瘤杉」という杉の大木があって峠の象徴となっていたが、昭和28年10月老衰を理由に伐り倒された。現在もその切株と「蛇瘤杉」の石碑が残っているが、この杉には次の伝説がある。
近江(おうみ)の国琵琶湖畔の村の若い男女が、村人のねたみから村を追い出され、旅を重ねてこの村に来たとき、疲れと飢えのために産んだばかりの赤児とともに絶命した。村人は哀れんで三人をここに葬り、墓じるしに杉の木を植えてところ、杉の木はたちまち生長して幹が三つに分かれ数個の瘤(こぶ)をもつ大樹となった。そのころ、琵琶湖に杉の木の影がうつり、湖が荒れて魚がとれなくなった。占ってもらうと信濃路の山深い峠で恨み死んだ三人のたたりであるといわれ、そこでこの地を尋ねて来て三人の霊を祀(まつ)ったところ、湖はもとの静けさにとりもどしたという。若者夫婦の持ってきた網が木に掛けられていたところから網掛峠といわれるようになり、ここに祀られてあった網掛三社権現社は大正4年伏谷社(ふせやしゃ)境内に移された。」
●W・ウェストン甲州山脈(南アルプス)眺望絶賛の地 記念標柱より
明治26年(1893年)5月12日英国人宣教師W・ウェストンは前日、恵那山に登山し、中津川、神坂峠、園原、網掛峠、中平、駒場、中村、時又と通りました。3年後の1,896年に英国で発行した「日本アルプス登山と探検」の中に「ここの谷間は広がって平原となり甲州の大きな山々が見えてくる。」と書かれています。ここ中平で見る夕暮れの南アルプスは全くすばらしく、その手前の暮れたところは一つの平原に見えたと思われます。
ウェストン研究家、田畑真一先生と約100年後と成る1,997年(平成9年)9月16日、同コースを歩き、ここ中平で甲州の大きな山々(南アルプス)を見たことは間違いない。そして「オオー ワンダフル」と言って、南アルプスの日が落ちるまで見ていただろう。と立証して頂きました。
ここに記念の標柱を建て後世に伝えます。 1997年10月10日 中平部落
●ヌタ場 Wikipediaより
沼田場(ヌタ場、ぬたば)とは、イノシシやシカなどの動物が、体表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる場所のこと。
●泥なめ場
南アルプス周辺ではすでにシカ、イノシシ等の動物が土をなめる(食べる)習性が顕著に見られることが知られており、その土の成分は、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、マンガン、鉄のミネラルが含まれています。
ミネラルが含まれた三峰川の土を与えたところ、シカだけでなくサル、家畜のブタ、牛、ニワトリが好んで食べ、効果として子豚の下痢などによる死亡率が下がる、ニワトリの卵は一般の卵と比べ殻が厚くミネラルが多く含まれることが報告されています。
土の成分をみると人間がサプリメントとして摂取しているものですね。
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