黒覆山
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,226m
- 下り
- 1,206m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
黒覆山に2度目の挑戦。西側から(今回の下山路の方)の記録が多いが、長い林道の往復を嫌って、東の尾根から行ってみることにした。笹ヤブの山ということで、予定を組みにくく7時間から11時間、結果的にはその中間だった。
与田切発電所の手前に車をとめ、尾根にはいあがる。大きな尾根なので山仕事の道があるだろうと読んだわけだが、まずまずの踏み跡。よくあるピンクのリボン類がほとんど無いのが意外だったが、樹間の左に南駒ー仙崖嶺ー越百の白い稜線を見あげながら高度を上げる。所々笹がでてきたが、踏み跡が明瞭で問題なし。黒覆尾根1680mからいよいよ西に向かうが、はじめの30分はツガ・モミ林で笹も膝〜腰、踏み跡も明瞭だったが、この先1761m高点の手前でカラマツ林に入ったとたん様子が一変、一面の笹原となる。でも見かけより歩きやすい。背丈くらいある笹だが、雪解けすぐで、笹が寝たままだから、かきわけずに上から踏めるのである。カラマツの落枝で笹が抑えつけられているのも歩きやすくしている。笹が起きてきたらとてもたいへんだろう。右から池山尾根ー空木岳ー田切岳ー南駒がカラマツ越しに見えてとても気持ち良い。
最後は高度100mくらいの登り、傾斜がやや強くなってきとこと、笹も起きているのと、やや疲れてきたので足の上りが悪くなってきたことで、少し苦戦する。踏み跡がそれなりに判ったのは幸いだった。歩みは遅くなったが、少しずつでも進めば山頂に到着。広い台地を高いところを探していく。記録で見たことのある小さな木の構造物を発見し、休憩。辺り一帯表示はない。赤テープ類も無い。ここの三角点は見つからないようだが、おにぎりを頬張りながら少し歩いてみる。やがて拳半分くらいの石が足にあたった。これは三角点の周りの石ではないかと、手や足を使って探るとありました! 落ち葉で3cmくらい埋もれていた赤い3等三角点が。近くの木に赤テープで目印をしようかなとも思いましたが、やめておきました。これを探しに来ようという人の楽しみをとってはいけないから。
いつになくゆっくり休んだのち、先に進む。山頂台地の西端はテープなど目印が多い。南尾根にかつて切り開きがあったというが、判らない。めざす西へは良く探れば笹に覆われた中に道が確かにある。1919m峰への登りは念丈岳ー奥念丈岳を思い出す。すなわち、背丈の笹の登りの中に微かに踏み跡がわかる。たまに外しては、また見つける・・・の繰り返し。60mだし最後の登りと思って頑張る。急な下りでコルへ。
めざす沢筋はガラ場で、初めの一歩が踏み出せるか不安な急斜面。まず周りの山を見て気を落ち着かせ、人の記録ではここを登路にしていたのを思い出し、足を下ろすとそれほど大したことはなかった。それでも急斜面なので気をつけながら下りると前方に雪渓を発見。大丈夫かなあ。念のために持ってきた4本爪を使えるように胸ポケットに入れる。さて雪に一歩を踏み出そうとしたところ、その脇に古いビール缶が落ちていて興をそがれる。本日はじめて見るゴミだから許すか。
雪渓は400mくらい続いていたが、なるべく脇の草付きを通ることにして無事通過。だんだん緩くなっていく明るい沢をおりる。やがて3つの大きな土管が現れる。記録にある古い林道の跡だ。右に廃林道を下りるとオンボロ沢ということはわかっているが、そのまま沢筋を下りていき、オンボロ沢の出合間近に着く。その濁流は何とか渡れたとしても、その上流には滝やゴルジュが見える。下流は河原が見えるが、帰り道である林道にたどりつけるか不安である。さっきの廃林道を下らなければいけなかったのだ。沢を15分戻る。山中でよく間違えることはあるが、まじめに戻らず近道を探してしまうのだが、今回はまじめに戻る。ほぼ廃林道を見通せる所まで来たら、何と人が歩いている。山菜取りの2人組で下るところだった。お互いに驚く。この衆のおかげで、濁流のオンボロ沢を簡単に渡ることができた。(ちょっと怖かったけど)あとは林道をゆっくり2時間かけて車に戻った。
久しぶりに笹とやり合ったという感じ、三角点を見つけた嬉しさ、中央アルプスの絶景を見て、満足のいく山行でした。(傘山へつなげること、黒覆尾根を下りてくること、はいつの日になるだろうか)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
yama-takeさん、こんばんは、おつかれさまでした。
三角点、すごいですね。また隠れてしまわないうちに行ってみたいです。でも自分の藪こぎ術でそれを探すところまでいけるかどうか・・・
笹&落枝とくれば、プロフィールにも書いた経ヶ岳8合目尾根を思い出すのですが、笹がまだ寝ていたし、雪も無くなったばかりだし、最適な時期だったように思います。
三角点もラッキー。今回は全く時間的な予定がたたず余裕をもった計画にしたので、のんびり徘徊できたのが良かったようです。
黒覆山は行きたいと思っている山ですのでお一人で登った勇気にはとても感動しています。傘山からのルート整備は今後の私の目標としたいと思います
こんにちは。iijima-itoです。yama-takeさんにお願いがあります。
今年、私やその他の人と黒覆山へ行きたいと思っています。ルートは傘山経由往復が無難かと思っていますが・・。yama-takeさんはヤマレコで拝見しておりましたのでご相談させていただきたいと思います。尚、8rukiさんへも同様のお願いをメールしました。
飯島から見る中央アルプスは見事ですね。そしてその前景に黒覆山や傘山・・・ワタシも好きな光景です。
さて黒覆山ですが、これだけ道の無い山を歩いているワタシでも難関の山でした。ご紹介するにはとても躊躇するものがあります。
ヤブ山に慣れた経験と体力をもって臨む必要がある山だと思います。皆さま方の技量がわからぬ故、失礼な物言いですが、くれぐれもお気をつけください。
ご期待に沿えない返信で申し訳ありません。今後ともよろしくお願いいたします。
yama-takeさんご返事遅れてすみません。4月29日に傘山から大持山(傘山と黒覆山の間の山1710m)までの間の笹刈りをメンバーで行いました。とても大変でした。この内容はヤマレコにアップしました。黒覆山までと考えますと気が遠くなる思いです。このルート以外にもっとおすすめのルートはありませんでしょうか?
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する