釈迦ヶ岳(旭〜釈迦ヶ岳〜孔雀岳〜仏生嶽〜七面山〜七面谷〜惣谷)迷走


- GPS
- 17:00
- 距離
- 35.5km
- 登り
- 1,885m
- 下り
- 2,583m
コースタイム
04:40 釈迦ヶ岳
06:59 孔雀岳
07:43 仏生嶽
08:25 楊子ヶ宿小屋
08:51 P1693
09:50 七面山(東峰)
10:07 七面山(西峰)
10:42 槍ノ尾
11:12 七面山(西峰)
11:56 七面山登山口分岐
12:20 P1265
14:27 林道行止り
不明 P1265
16:24 七面山登山口分岐
16:42 七面山登山口
18:47 大塔町篠原
20:00 大塔町惣谷
※コースの赤線は手入力です、正確さに欠けます。
※七面山登山口分岐から林道終点までの往復は
道迷い中の為足取りは不正確です。
※七面山登山口から大塔町篠原までの間は
一般車(二輪も)車通行禁止です。(そもそも崩落で通れない)
約10kmの作業道歩きになります。
※七面山登山口から大塔町までの間に公衆電話や
自動販売機、売店などはありませんでした。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
関電・エレハウスに辿り着きます 見学者用に駐車場、トイレ、公衆電話がありました。 関電・エレハウスを過ぎて約10kmで登山口に辿り着きます。 登山口は登山口と太尾登山口の2カ所がありました 登山口付近の駐車スペースはわからず 太尾登山口の方が駐車スペースがはっきりしていました。 太尾登山口にポストと綺麗なトイレがあります。 ※県道235篠原宇井線 大塔町惣谷(クマミ谷) 地すべりの為終日全車通行止 上記区間を移動する場合林道を迂回する必要があります |
コース状況/ 危険箇所等 |
【旭登山口〜釈迦ヶ岳】 コースは標識、踏み跡共にはっきりしています。 尾根歩きは歩きやすく心地よい 山頂手前、笹の間を登る所は滑りやすかった。 釈迦ヶ岳山頂は展望とても良いです。 【釈迦ヶ岳〜孔雀岳】 岩場や少し急なアップダウンが多くなってきます 像の鼻手前で踏み跡が二股になっていました それを尾根上に向かうと崖になって降りられず 戻って東寄りに巻くルートを行くとすんなり行く事ができました 孔雀岳山頂は思いの外展望あり、足下は笹。 【孔雀岳〜仏生嶽】 仏生嶽へ向けては、なだらかで明るく広い稜線です 世界遺産の案内標識(石柱)があります コースの踏み跡はしっかりありました 奥駈道は仏生ヶ嶽を通りません(西側を巻いている)すぐ近くで 木に【佛生ヶ岳1805m】とマジックで書かれた標識があるので そこから山頂への踏み跡を辿ると(踏み跡は途中わかりにくくなる) 仏生嶽山頂に辿り着きます。 仏生嶽山頂は樹間のため展望ほぼ無し。 【仏生嶽〜七面山】 仏生嶽から奥駈道へ戻り足下よく踏まれたコースを下っていくと 楊子ヶ宿避難小屋に到着します。 奥駈道を外れなければ迷う心配なさそうですが 道を外すと途端にわかりにくくなるので 踏み跡を失ったら即引き返して わかる所からやり直す事をおすすめします。 楊子ヶ宿避難小屋を出てすぐの所の斜面が地すべりを 起こしてルートがほんの少し寸断されていました(写真69) ですが、歩きにくいものの通過可でした。 そこからは目の前にP1693が見えるので 東へ逸れていく奥駈道とはお分かれして ピークに立つと七面山への標識がありました 標識からは尾根に沿ってやや北寄りに踏み跡 赤テープがありました。 途中に奥駈道の標識もありました(写真76)。 鞍部まで降りたら、登り返した所に標識(写真78) 10分〜15分で山頂(東峰)です。 七面山山頂(東峰)は樹間のため展望なし。 【七面山〜槍ノ尾】 七面山(東峰)から七面山(西峰)へ 踏み跡はハッキリしている 七面山(西峰)は尾根の途中のピークと言った感じ、 開けていて東峰より明るい。 途中に鎖場があります。 西峰は槍の尾への分岐になっていて 標識があり七面山登山口と 槍の尾それぞれを指しています。 槍の尾の頭へは尾根に沿って下って 登り返すと辿りつきます。 背の低い笹につけられた道筋は ハッキリしていて迷うことは ありませんでした。 鞍部の笹の原っぱは開放的で しかも釈迦ヶ岳から七面山迄を 一度に眺める事ができるので 晴れた日はココお勧めです。 槍の尾の頭は石南花の群生地のようで 標識のあるピークから 展望は無いものの、石南花の花を 楽しむ事ができました。 小屋跡の様なモノがあり。 今回はここで西峰へ引き返したので 先の様子はわかりません。 【七面山〜七面山登山口】 七面山(西峰)からの下山ルートには石楠花のトンネルがあります やや急な斜面は木の根が土から露出している為 つまづかない様に注意が必要です 七面尾根と登山口への分岐には標識あり(写真100,107) 登山口に向かってつけられた踏み跡は落葉や倒木に 隠されている場合もあります。 【七面山登山口〜大塔町篠原】 七面山登山口から篠原へは林道(作業道路?)歩き 登山口標識から西へ向かいます(道は東側が下りですがそちらは間違い) 道の上には落石多数、道が崩落している所もあります。 川を渡る所があります、増水時は渡る事が困難になるかもしれません。 【大塔町篠原〜大塔町惣谷】 林道との分岐を惣谷へ向ったのは 人恋しかったからかもしれない。 標識には惣谷まで約3.4km 迂回を案内する言葉が 記してあったような気がするが 無意識に人里を離れる事を拒んで いたのかも知れません そのまま県道を惣谷へ歩きました。 すっかり日暮れになり ヘッドランプを出さないといけない そう思いながらも 立ち止まるのが億劫で ただ、ノロノロと足を進めていました。 暗くなったので 民家があれば少し遠くからでも 灯りが見えてくるだろうと 暗がりのなかで、 遠くに目をやりながら 歩き続けるものの、 一向に灯りは見えてこない 歩行時間からすれば もう着いても良さそうな時間が 過ぎたところで もしかして迂回路の方へ進んでしまった? と思いかえすが すっかり暗くなった今、現在地を 知るには少々材料が少なく 結局トボトボと前へ足を運ぶだけ いい加減間違えていたら 取り返しがつかないので 引き返そうかと思った矢先 それは現れた。 カーブの先でこちらへ首だけむけた影。 「鹿か、」 道幅が狭いので横を通るのは何となく 嫌な予感がしたので どこか向こうへ行ってもらおうと カラビナを打ち鳴らすが プイと向こうを向いて 座りこんでしまった。 今度はストックを打ち鳴らすが 動じず。そこに丸くなって居る。 「鹿と思ったが、イノシシか?」 「近づいて熊やったら厳しいな、、」 いつまでもここで立ち止る訳には いかないので影の正体を見ようと ザックからヘッドランプ、手持ちランプを 出して影へ向けると、、、 何も居ない。 右は防護ネット 左はガードレールを挟んで谷 「ああ、疲れてるんやな、」 やっと自分の疲れが 相当のものである事に 気付くことができました。 ヘッドランプを点けたので先を見ようと カーブの先へ進むと 集落の家の灯りが 見えてきたのです。 |
写真
ここで本日唯一の
登山パーティーに出合いました。
登山口から35分のここに
玄人風な皆さんがこの時間に
登ってきている事を
考えたら、アプローチに
相当時間を要すことくらい
考えついたはず、、、僕のアホ。
P1251からP1356
分岐を経てP1216へ向かいたいのですが
どうしても現在位置の特定ができず
作業道も終点
僕の実力なんざ、とっくに終わってます
なんまいだあ
感想
正しい判断が
頭でできているのに
面倒くさいという感情が
正しい判断に従わなくなったら
かなりやばい
お釈迦様に導かれて
やってきた大峰にて
山の美しさに喜び
己の無知無力に苦しみを味わい
傲慢さを増した心は
戒めを知る事になり
それでも
最後に人の温かさに触れる事ができた
そんな一日でした。
そこを訪れた先輩方の記録を拝見し
その感想や写真に魅力の一端を垣間みては
憧れるだけであった大峰の山々
車の運転が苦手な僕としては
登山口までのアプローチですでに
困難さを感じて(独りでは厳しいと)
自分とは無縁の山域ととらえていました
山友ができたら行きたいな位で。
それが、どうしたことか
kidekiさんとneko-obabaさんのレコを見たら
いてもたってもいられず
実行に移す事にしました。
いつか行く時の為にと
地形図や歩きたいコースの計画は
用意してありましたので
行くと決めたら
独りでも行ける気がしてきました。
実際
当日は体調も良く
天気も良く
進んでも進んでも
あたたかく包んでくれる景色や空気に
完全に舞い上がってしまいました。
独りで行く場合に限らず
ルートプランは3つ位は用意して
状況に応じて確実に下山できるように
計画するのですが
今回は、失敗する時の例に漏れず
下山ルートとエスケープルートについて
下調べができていないまま
入山した事が間違いの始まりでした。
迷う前に戻る。これが基本。
それが
七面山に到着した時に
「もう長時間行動して疲れが出てくる頃。引き返そう」
という自分と
「まだお昼、まだまだ日は長いから行こう」
という自分
言葉では「引き返そう」と「行こう」ですが
実は「引き返そう」が登りで「行こう」が下り。
気持ちが(表面的に)楽な方へ傾いていたんです。
結局、行こうとして散々な目に遭うのですが
ここで引き返していたら多少しんどい思いはしても
日没までに駐車スペースのある登山口に
たどり着いていたのではないかと思うと
そうした判断ができなかった自分が
恥ずかしく悔しい気持ちになります。
親切にしてくださった方には
感謝の気持ちでいっぱいです。
快く助けの手を差し伸べてくださり
車の所まで送って頂いた後お礼を言って
わかれた時には日付が変わる手前でした。
携帯の電波が届いた時に
娘から着信が11件あった事を知りました。
日が経って、この感想を記していますが
今の心境として
反省はあるものの
思い出されることは
美しい朝の光景
緑の木々と青い空
鳥のさえずりや
花々の色や匂いに包まれた
至福の時ばかりです。
僕は、根っからの馬鹿なのか
もう当分歩きたくないなんて
思っていたのが彼方に消えて
またあの景色の中を歩きたい気持ちでいっぱいです。
もちろん、失敗から学んで
より安全な登山をしなければいけないと
肝に銘じますが、冒険心も失いたくはありません。
きっかけを下さったkidekiさんとneko-obabaさん
面識はありませんが、ありがたい先輩お二人に
感謝しています。
釈迦ヶ岳は本当に素晴らしい山でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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kiiroさん、こんにちは!
もう大峰は毎日雨なんだろうと勝手な思い込みで足が遠のいています。
日帰りとしては最大級のハードなルートですよね!
紛れもないこの山域の景色に見とれてしまいました
こんな山歩きが出来るのならまた行ってみようかと思いますね
日の出のお写真に感動しました^^
植物は、テンナンショウとマムシグサかなと思うのですが…。
あらかじめ申請していた休日を前に
梅雨入りの発表があった為
行こうかどうしようかは迷いました。
一応、気象情報をチェックしていたら
どうやら入山日の天気は期待できそうでしたので
思い切ってチャレンジしてみた次第です。
自分にとって未知の山域である大峰山域
期待よりも不安の方が多かったのですが
それだけに、釈迦ヶ岳山頂で朝日に包まれた時
ここを訪れて良かったと心から思いました。
ルートについては計画したモノと異なり
完走できなかったため、お恥ずかしいところです。
もちろん確かな実力をお持ちの方が
歩かれるのであればこのルートは
素晴らしいものとなると思いますが
今回は反省しきりです。
ムッシュさんが行かれる時も晴天やといいですね。
日の出、良いでしょう (#^_^#)
コメント、それと植物の名前ありがとうございます。
実際の日の出は、太陽の昇る方から
辺りが少しづつ朝焼けに包まれていき
そのなかに自分も含まれるので
なんと言うか全方向楽しめました
それはもう素敵なひと時でして。
-SHIRO-さん行かれた事がおありでしたら
余計なお世話かも知れませんが
釈迦ヶ岳はオススメできます。
もちろん安全に留意して
複数人数で経験者と共に
昼間訪れるのが良いですが(僕が言うなって)
朝焼けは言葉要らずです。
※駐車スペースまでの運転もご用心
運転にゆとりが無いとかなり大変です。
初めまして〜
凄い距離を一日で歩かれたんですね。
七面山にも行ってみたいのですが、昨年の台風による道路崩壊とのことで未だに行けず・・・
徒歩なら可能だったんですね。でもすごい!!
車の回送もどうやって行ったんでしょうか。
非常に気になります〜
kiiroさん、すごい距離ですね〜
今度は奥駈の制覇ですか?
でも、あの辺りは狭路が多いので気をつけてくださいね
はじめまして (^_^)
コメントありがとうございます。
今回の行動時間と距離は、イレギュラーでして(汗)
予定では10時間20km程で行うハズのものでした。
必ず家に帰らなくてはならなかったので必死でして。
計画も含めて反省点が多かったです。
七面山へは大塔町篠原までは車で入る事ができます。
そこから登山口まで(約11km)は崩落場所多数ですが、
徒歩であれば行く事ができ、実際1パーティー
そうして入山されていました。
ただこちら側の駐車スペースについて僕にはわかりません。
釣り人向けの案内が数ヶ所出ていましたので
駐車可能なところがあるモノと思いますが。
車を置いた出発地へどうやって戻ったかと言いますと
大塔町惣谷で電話をお借りしようと
お願いに伺ったところで訪れた家の方に
親切にも水と食事をいただき、さらに
駐車場まで送って頂くというご恩を戴いたのです。
まさに、命拾いをした思いでした。
そうでなければR168まで残り10km程歩いて
公衆電話を探し、自宅へ翌日帰宅の連絡を入れ
野宿したうえで旭登山口の駐車スペースまで
歩かなければならないところでしたから。
コメントありがとうございました。
疲れが抜けず、返信考えながら
寝てしまいました。(;´Д`A
奥駈制覇だなんて!滅相もないです。
今の僕にはまだ難しいですので。
今更ですが、僕は
お手軽に景色を楽しむ
ハイキングがメインの趣味ですので
最近何かが間違ってきたような、、。
言葉にしてしまうと縛られるので
滅多な事は言えませんが
今回迷った部分はいずれ
ハッキリしたいと思います。
その前に、
苦手な沢沿いを練習しに
比良へ通おうかなと考えています。
Thomasさんの鳳凰三山も後で
ゆっくり拝見させていただきますね。
いやいや
ハイキングとは思えぬ勢いがありましたよ
とにかく
まずケガもなく無事に帰れてよかったです、あと親切な方に救われましたね。
少し言い難いのですが無茶し過ぎな様な?
下調べと行動時間の管理(タイムリッミットを設ける)が重要かと。
そういえばkiiroさんはGPS持参されてましたっけ?
旭山荘を調べてみると下記サイトに少々載ってました。
http://dondonko.sakura.ne.jp/hiking-climbing/simotujiM.htm
どうやら崩壊気味な林道は七面谷から山越えしてる様な?yahoo地図に林道載ってましたよ。
ツナウチ谷沿いに旭山荘があって、中ノ川出合に戻るなら尾根を登り返す事になるのかな?
遅くなりましてすみません!
おっしゃるとうり、下調べが足りないのと
行動時間の読みが全くダメでした。
自分の力がわかっておらず、反省です。
Yahoo地図の情報、ありがとうございました。
載ってますね。
あえて苦言を言ってくださるnakato932さんに
感謝です。これからもよろしくお願いします。
m(_ _)m
ちょい補足と修正です、Yahoo地図の表示を写真にすると崩壊気味な林道の終点はもっと先でした。
昭文社の大峰山脈地図にあるモジケ小屋近くまで伸びてる様な?
旭山荘=モジケ小屋なのだろうか?
あと七面尾を歩いたレポ見つけました。
http://www.syotann.com/shitimenno.html
そうそう人が入る場所では無いので難易度は高そうですが(>_<)
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