強風と雨の白馬岳、そして秘湯蓮華温泉の露天風呂
sancj
その他5人 
体力度について
- GPS
- 13:16
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,568m
- 下り
- 1,940m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 6:57
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 6:17
| 天候 | 初日：雨と強風 2日目：雨のち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
帰り：蓮華温泉からタクシーでJR平岩駅へ。 |
写真
乗鞍岳を目指して、ゴーロ地形を歩く。このゴーロは全部乗鞍岳（正確には白馬大池火山）が何度か噴火した時（数十万年前）の噴石だそうな。
2
白馬大池で小休止した後、蓮華温泉に向かう。ゴロゴロ石が暫くの間続く。濡れて滑り易いので神経を使う。林間に入ったので風はない。その代わり暑くなってくる。
1
蓮華湯温泉、仙気ノ湯。ロッジに着く手前に露天風呂の入り口看板があったので様子を見に行った。入り口からまだかな、まだかなと我慢しながら15分ほど登って行くと見つかった。
3
仙気の湯。湯船につかって見るとこんな風景。向うの方には地獄の煙がもうもうと立ち上がっている。薬師の湯（女性優先、とのこと）はさらに5分ほど上に登ったところ。
4
装備
| 個人装備 |
半袖ドライメッシュ
長袖インナー
フリース（R1）
ズボン
靴下
雨具
テムレス
防寒着（薄手ダウンジャケット）
帽子
靴（3シーズン）
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
テルモス
地図（地形図）
コンパス
非常笛
エマージェンシーシート
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
スマートフォン（GPS）
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
|---|
感想
平均年齢72歳のジジババ軍団による山の会の会山行です。ジジ3名、ババ3名。栂池山荘に前泊。出発前から天候が不明瞭であったことから、�‥卦い�良ければ、白馬山荘から雪倉岳~朝日岳を経由して蓮華温泉へ、��天気が悪ければ、白馬山荘から白馬大池経由蓮華温泉へ、という2段構えの行程を組んで出発しました。
栂池山荘は、山小屋というよりは旅館といった方が良いような山荘です。浴衣、洗面道具付。小さいながら立派なお風呂もあります。食事も豪華。自然園散策が目的のハイキング客が多いからでしょう。
初日は、出発して暫くして雨が降り出し、白馬大池を越えて稜線に出るころから風が強くなってきました。体感的には平均15m/s程度、時折20m/sを超える突風で態勢維持するのが困難となり、耐風姿勢でやり過ごすこともしばしば、という状況でした。白馬岳頂上をやり過ごして数分、霧の中に突然建物の姿が浮かび上がった時には、流石にほっとしました。
白馬山荘は定員800人、日本最大級の山小屋です。800人もの登山客を滞りなく捌くためには接客マニュアルをしっかり整備して訓練を繰り返しているのでしょう。食事時の対応など見事なものでした。ただ、どうしても無機的にならざるを得ないのは仕方のないことでしょうか。50人、100人規模の山小屋の家族的対応に慣れてきた我が身としては、ちょっと寂しいものがありました。もう一つ難を言えば、昼食弁当。普通は1,000円が通り相場だと思いますが、ここは1,200円。値段に相応した中身を期待した自分が甘かったのか、期待を見事に、しかも大きく、外されました。ただし、夕食、朝食の内容はなかなかのものでしたよ。美味でした。
翌日は朝から雨、風も吹いていました。出発時点では雨風ともに幾分納まり加減ではあったものの、それでも悪条件の部類に入る天気です。前夕に入ってきたヤマテン予報では、霧ときどき雨、西南西の風、風速10m/s（朝日岳）、12~13m/s（白馬岳）とあります。最終決定をする場所と決めていた三国境でリーダーが下した決定は、「選択肢�△鬚箸襦�すなわち雪倉・朝日は断念して、白馬大池経由で蓮華温泉に向かう」というものでした。当然の決定でしょう。三国境では風は幾分弱まり傾向にあったものの、これは地形の影響によるもの。ほぼ北北東から南南西方向に連なる雪倉・朝日の稜線が、これに直角な西南西の風を受ければ昨日に近い風となる可能性大です。また、如何に経験豊富であるとはいえ高齢者軍団となれば、このような悪条件の中では途中どんなことが起こっても不思議ではありません。
蓮華温泉への道は、長く単調な道のりで、しかも風が通らない林間コース故蒸し暑く、そうかといって雨着を脱ぐと、すぐにまた降り出すような始末で、それはそれは長く感じられました。地味に疲れました。しかし、その先に待っていたのは、絶好の立地にある露天風呂。宿から15分ほど歩かなければなりませんが、歩いただけの価値はあります。この露天風呂の快適さは私の筆力では描き尽くせません。是非、一度体験してみて下さい。
蓮華温泉ロッジは山の中の一軒宿。ここまで道路が通っていますが、電力会社の電線は来ていません。自家発電です。山小屋というよりは旅館風。大きな内風呂（もちろん源泉かけ流し）もあります。食事は珍しい山菜なども並びなかなかのものです。美味でした。部屋にはもちろんTVなどはありませんが、談話室があって、ここに、山と渓谷、岳人といった山関係の雑誌が、我々が若かりし頃の年代からズラリと揃っていました。その頃の山道具の広告など見ていると、ついついその頃の自分を思い出してしまいました。
2週間前の裏銀座縦走に続き、2度連続の北ア雨山行となりました。3度目はどうか晴れてほしいものです。
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