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Yamareco

記録ID: 202401
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山滑走
白馬・鹿島槍・五竜

白馬岳 大雪渓

2012年06月24日(日) [日帰り]
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kamatsuka その他1人
GPS
--:--
距離
12.5km
登り
1,734m
下り
1,736m

コースタイム

登り 猿倉-(50分)-大雪渓末端1497m-(4時間40分)-白馬岳

下り 白馬山荘下-(滑り1分以下)-雪渓末端・村営頂上宿舎下-(歩き1分)-小雪渓上端-(ノンストップだと滑り15分程度、今回は落石のためのトラバースに手間)-大雪渓末端

大雪渓末端-(50分)-猿倉
天候 晴れ・無風、12時ごろから信州側に若干雲
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
コース状況/
危険箇所等
雪面状況

●白馬山荘直下(2802m)〜村営頂上宿舎下の雪渓
短い(300m程度?)ですが非常に快適な面ツルザラメでした。

●小雪渓〜葱平〜葱平直下のやや急な斜面
小雪渓からトラバース気味に滑って葱平の大斜面に進入しました。
非常に快適なザラメで、雪面の凹凸もほとんど気になりません。落石も皆無です。

●葱平下の落石&デブリの酷い区間(標高2100m付近)
杓子岳方面からの落石&デブリが酷すぎて滑降は不可能です。ここは板を脱いで歩いて降りるしかありません。
僕はつい欲を出して左岸の雪渓へとトラバースを試みたのですが、非常に険悪なガレ場で生きた心地がしませんでした。大いに時間を浪費しましたのでお勧めしません。
●上記区間〜大雪渓末端(1497m)
上記区間を突破すれば雪面は落ち着き、落石も少なくなります。のんびりと滑ることが出来ました。心配していたスプーンカットは未発達でした。
雪を求め、ちょっと時期が遅めの白馬岳にやってきました。前回は5月上旬でしたので駐車場まで雪が繋がっていましたが、さすがに時期が時期なだけに林道歩きは我慢せねばなりません。画像の雪渓末端は1497mでした。
雪を求め、ちょっと時期が遅めの白馬岳にやってきました。前回は5月上旬でしたので駐車場まで雪が繋がっていましたが、さすがに時期が時期なだけに林道歩きは我慢せねばなりません。画像の雪渓末端は1497mでした。
同行者のEvergreen。彼は昨年6月に山を始めました。この白馬岳は彼にとって記念すべき(?)百名山50座目でした。

・・・え?50座目?1年前に登山始めたのに50座目??????
同行者のEvergreen。彼は昨年6月に山を始めました。この白馬岳は彼にとって記念すべき(?)百名山50座目でした。

・・・え?50座目?1年前に登山始めたのに50座目??????
【特大画像】残雪と新緑。大雪渓にもようやく夏の気配です。
【特大画像】残雪と新緑。大雪渓にもようやく夏の気配です。
僕はと言うと稜線のピークに目が釘付けでした。6月下旬でここまでの美白を誇る峰というのも珍しいのではないでしょうか。(実は無名峰ですが・・)
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僕はと言うと稜線のピークに目が釘付けでした。6月下旬でここまでの美白を誇る峰というのも珍しいのではないでしょうか。(実は無名峰ですが・・)
うーむ、この白さたまりません。ご飯何杯でもいけますね。
うーむ、この白さたまりません。ご飯何杯でもいけますね。
Evergreenは脚を故障してるはずなのですが僕より圧倒的に速く、あっという間に雪の彼方に消えていってしまいました。
2012年06月24日 07:04撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 7:04
Evergreenは脚を故障してるはずなのですが僕より圧倒的に速く、あっという間に雪の彼方に消えていってしまいました。
標高2300m付近、葱平(ねぶかっぴら)下のやや急な登りは夏道が露出しています。ここでやや大規模な落石がありました。
2012年06月24日 08:41撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 8:41
標高2300m付近、葱平(ねぶかっぴら)下のやや急な登りは夏道が露出しています。ここでやや大規模な落石がありました。
雪渓を直登なさる方もいらっしゃいます。僕は直登苦手なので迷わず夏道へ・・・
2012年06月24日 08:48撮影 by  DSC-WX50, SONY
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6/24 8:48
雪渓を直登なさる方もいらっしゃいます。僕は直登苦手なので迷わず夏道へ・・・
迸る岩清水。
杓子岳はこの辺りから見上げるのが好きです。カッコイイです。
2012年06月24日 09:01撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 9:01
杓子岳はこの辺りから見上げるのが好きです。カッコイイです。
夏道を登りきるとねぶかっぴらに到着。眼前に広がる素晴らしい大斜面!!これは帰り絶対楽しい!!!!!絶対楽しいぞ!!!!!!!!!!うおおおおおお!!!!!!!
2012年06月24日 09:32撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 9:32
夏道を登りきるとねぶかっぴらに到着。眼前に広がる素晴らしい大斜面!!これは帰り絶対楽しい!!!!!絶対楽しいぞ!!!!!!!!!!うおおおおおお!!!!!!!
大雪渓を睨みつけるかのような杓子岳。ここから見ると比較的まともな距離感が得られますね。いや、そうでもないか・・・帰りはこれを眺めながら滑ります。
2012年06月24日 09:41撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 9:41
大雪渓を睨みつけるかのような杓子岳。ここから見ると比較的まともな距離感が得られますね。いや、そうでもないか・・・帰りはこれを眺めながら滑ります。
左の斜面に目が釘付けですが、ひとまず頂上小屋を目指します。前来たときはこの時点で死にかけでしたw
2012年06月24日 09:48撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 9:48
左の斜面に目が釘付けですが、ひとまず頂上小屋を目指します。前来たときはこの時点で死にかけでしたw
稜線に出ると雪はありません。植生保護のためのロープ張りが進められていました。
2012年06月24日 11:02撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 11:02
稜線に出ると雪はありません。植生保護のためのロープ張りが進められていました。
白馬山荘前で先行のEvergreenに遭遇しました。待たせてすまんかった。50座目おめでとうございます。
白馬山荘前で先行のEvergreenに遭遇しました。待たせてすまんかった。50座目おめでとうございます。
板と荷物は山荘に置き、空身で頂上にやって来ました。振り返ると素晴らしい雲海が。
2012年06月24日 12:15撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 12:15
板と荷物は山荘に置き、空身で頂上にやって来ました。振り返ると素晴らしい雲海が。
そしてお花畑の向こうには剱岳様が。つるぎさまあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
2012年06月24日 11:42撮影 by  DSC-WX50, SONY
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6/24 11:42
そしてお花畑の向こうには剱岳様が。つるぎさまあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
頂上に鎮座するは伝説の富士山強力・小宮山氏の方位盤です。
2012年06月24日 12:29撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 12:29
頂上に鎮座するは伝説の富士山強力・小宮山氏の方位盤です。
山頂では、富山からお越しのTさんパーティーにお会いしました。Tさんパーティーの方々には大変親切にしていただき、ご馳走まで頂いてしまいました。ありがとうございます。
2012年06月24日 12:27撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 12:27
山頂では、富山からお越しのTさんパーティーにお会いしました。Tさんパーティーの方々には大変親切にしていただき、ご馳走まで頂いてしまいました。ありがとうございます。
旭岳。楽しそうな斜面ですがロープの向こうでした・・・
2012年06月24日 11:57撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 11:57
旭岳。楽しそうな斜面ですがロープの向こうでした・・・
今回の山行で最も印象的だったのが白山です。実に150キロ超の遠望ですが圧倒的な存在感で、あたかも3000m超級はあろうかという巨大な山塊に見えました。それにしても雪が豊富ですね。
今回の山行で最も印象的だったのが白山です。実に150キロ超の遠望ですが圧倒的な存在感で、あたかも3000m超級はあろうかという巨大な山塊に見えました。それにしても雪が豊富ですね。
清水谷(しょうずたん)方面。滑ってみたかったのですが時間切れ&ロープの向こう側につき断念。
2012年06月24日 11:58撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 11:58
清水谷(しょうずたん)方面。滑ってみたかったのですが時間切れ&ロープの向こう側につき断念。
二号雪渓。さすがに時期が遅すぎて雪がずり落ち、オーバハング気味のボロボロの雪塊になっていました。
2012年06月24日 12:18撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 12:18
二号雪渓。さすがに時期が遅すぎて雪がずり落ち、オーバハング気味のボロボロの雪塊になっていました。
ではお楽しみの滑りです。まずは山荘直下の雪渓から。開始点の標高は2802mでした。ただし、前述のロープ張りがここでも進められていましたので、もう雪渓が囲われて立ち入れなくなっているかもしれません。
ではお楽しみの滑りです。まずは山荘直下の雪渓から。開始点の標高は2802mでした。ただし、前述のロープ張りがここでも進められていましたので、もう雪渓が囲われて立ち入れなくなっているかもしれません。
山荘直下の雪渓は素晴らしい雪でしたが40秒で終了。約1分の歩きでひとつ下の雪渓(白馬小雪渓)に移ります。ここからは大雪渓末端まで一応雪が繋がっています。
山荘直下の雪渓は素晴らしい雪でしたが40秒で終了。約1分の歩きでひとつ下の雪渓(白馬小雪渓)に移ります。ここからは大雪渓末端まで一応雪が繋がっています。
登りで見えていた一番オイシイ斜面を目指してなるべく高度を保ったまま斜滑降で進んでいきます。
登りで見えていた一番オイシイ斜面を目指してなるべく高度を保ったまま斜滑降で進んでいきます。
そして・・・葱平の大斜面に出ました。右に杓子岳を望みながらカッ飛ばします。6月下旬でこれは素晴らしい!イヤッホーウウウウウ!!!!!!!!!!!
2012年06月24日 09:48撮影 by  DSC-WX50, SONY
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6/24 9:48
そして・・・葱平の大斜面に出ました。右に杓子岳を望みながらカッ飛ばします。6月下旬でこれは素晴らしい!イヤッホーウウウウウ!!!!!!!!!!!
最高の面ツルザラメです。この区間だけでも来た価値がありました。奇声をあげてしまいましたw
最高の面ツルザラメです。この区間だけでも来た価値がありました。奇声をあげてしまいましたw
葱平(ねぶかっぴら)下もまだ快適な斜面が続きます。素晴らしい・・・このまま下まで続いてくれ・・・
2012年06月24日 08:41撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 8:41
葱平(ねぶかっぴら)下もまだ快適な斜面が続きます。素晴らしい・・・このまま下まで続いてくれ・・・
ところが現実はそんなに甘くありません。その下、標高2100m付近は杓子岳からの落石だらけでとても滑れたものではありません。左岸にトラバースし、2つ隣の雪渓を滑りました。このトラバースが落石だらけの酷いガレ場で非常に苦労しました・・・歩いて下ったほうがよいです。
2012年06月24日 08:12撮影 by  DSC-WX50, SONY
6/24 8:12
ところが現実はそんなに甘くありません。その下、標高2100m付近は杓子岳からの落石だらけでとても滑れたものではありません。左岸にトラバースし、2つ隣の雪渓を滑りました。このトラバースが落石だらけの酷いガレ場で非常に苦労しました・・・歩いて下ったほうがよいです。
その葱平直下の悪場をやり過ごせば、あとは比較的快適な雪面が続きます。雪渓末端、1497mまでキッチリ滑ることが出来ました。
その葱平直下の悪場をやり過ごせば、あとは比較的快適な雪面が続きます。雪渓末端、1497mまでキッチリ滑ることが出来ました。
最後はお約束の林道歩きです。画像は他の方のレコにも度々登場しているおたまじゃくし。6月も下旬になり、そろそろ滑れる山が限られてきました。次はやっぱり・・・あそこかなあ。
最後はお約束の林道歩きです。画像は他の方のレコにも度々登場しているおたまじゃくし。6月も下旬になり、そろそろ滑れる山が限られてきました。次はやっぱり・・・あそこかなあ。

感想

久しぶりの白馬岳は好天に恵まれました。
ちょっと時期が遅かったのでまともに滑れる斜面が残っているのか若干不安ではありましたが、思っていたより雪の状態がよく、楽しむことができました。
特に山荘直下の雪渓、それに葱平〜葱平直下の雪は素晴らしかったです。
しかしながら葱平直下の急斜面が終わった辺り(2100m付近)の落石は酷くてとても滑ることのできる状況ではありませんでしたし、雪があれば結構楽しい区間であるはずの最後の林道も40分以上かけて歩く他ありませんでしたので、やはり白馬岳は5月中旬ごろまでが旬ですね。

同行のEvergreenの記録はこちらです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-201897.html

葱平で動画を撮ってみました。しかし普通のデジカメだとやっぱりうまくいきません。
GoPro欲しいなあ・・・

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ハイキング 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
猿倉〜大雪渓(秋道)〜白馬山頂〜白馬鑓温泉〜猿倉
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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