消えた富士山大宮口登山道調査
- GPS
- 04:51
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 623m
- 下り
- 625m
コースタイム
(正確に記録を附けていなかったので5分前後の誤差あり)
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
messageteaさんと二人での山行で、本来は1ツの記録として登録すべきですが二人で見る観点の違いもあり、ログも別々に取っているので各々、別に登録することで皆さんにより多くの情報を発信できるのではないかと考えて別々に登録しました、 ・私が持っている約50年ほど前の国土地理院の1/50000の地図(富士宮)では篠坂部落の少し上にカケスバタの地名があり、そこから二合目までの道が記されている。 それとは別に、県道180号線の標高970m付近(北山林道入り口部分)から180号線と分かれて二本線の太い道が二合目まで繋がっている。この道は表口登山道と表記されている。 その地図道によると北山林道入り口が一合目と書かれていて、県道180号線の一合目の標識より、少し上になる。 私の個人的な推測であるがカケスバタから始まる二合目への道がカケスバタ口登山道、表口登山道と表記されている道が大宮口登山道で各々、別な道ではないかと思われる。 今回、messageteaさんと打ち合わせ、表口登山道と表記されている道を二合目まで登り、二合目からカケスバタに直接下る道が判明すればその道を下ることで出発。 (messageteaさんが持っている最近の地図(市販品ではない)には表口登山道が載っているが カケスバタからの道は記載されていない。) ・表口登山道入り口は北山林道入り口から20mほど上、2.2Km道路標示の少し上部分に踏み跡があるが判り難い。 ・入口から六号林道 踏み跡は明確ではないが判別できる程度にはある。しかし踏み跡も別れたり、合流していたりで読図をしっかりしないと間違える恐れがある。 ・六号林道から大宮林道 踏み跡はほとんど判らない部分が増えてくる。途中で青沢を左に見るようになる。踏み跡を感じ取る感性と読図力が必要である。 ・大宮林道から二合目林道 最初は広い道であるが、すぐにまた踏み跡状態となる。本来の道とは違うと思われる(違っていても10m範囲内と推定)が途中から青沢沿いのかすかな踏み跡を探しながら二合目林道にたどり着く。林道に出たところは青沢の増水で林道が流されたと思われる青沢左岸だった。 途中でルートを失ったときは青沢(通常は涸沢と思われる)を詰めれば二合目林道に出ることができる。 ・二合目林道から二合目 林道に合流した部分を南東方向に林道を3分程度戻ると二合目への林道分岐と なる。分岐から15分程度で二合目跡に出る。二合目から先に進む道は入口しか確認していないが、しっかりした道である。今後、スカイラインとぶつかる三合目までを歩き、確認するつもりでいる。 ・二合目から二合目林道 カケスバタに下る道を探しながら二合目横の市兵衛沢右岸を下る。途中で市兵衛沢を渡り左岸に踏み跡は移る。そのまま沢から離れていく方向に踏み跡が続いているが、カケスバタへの道かは不明。我々は私の時間が無いこともあり、短時間で二合目林道に戻るために市兵衛沢に戻り二合目林道に出た。 別の機会にでもカケスバタへの道か確認したいと思う。 ・二合目林道(富士グリーンキャンプ場分岐まで) 地図上でカケスバタ登山道が二合目林道を横断しているのでそれらしき踏み跡がないか林道を注意深く観察しながら歩く。林道から登る側には数箇所の踏み跡道が見つかったが、反対側の下る方向は踏み跡が見つからず、どれがカケスバタ登山道かは確認できなかった。 実際に確認するためには多勢の協力がないと出来ないのではないかと思われる。 ・分岐から富士グリーンキャンプ場 ハイキングコースとして整備されており、問題はない。しかし大雨で途中、道がえぐれている箇所があり、通行禁止、通行注意の看板が出ているが登山者ならば問題はないと思う。 ・グリーンキャンプ場から北山林道入り口 県道180号線を下る。途中、天照教分岐部でカケスバタ登山道を探す。県道180号線から10m位入ったところに下る明確な道があるがカケスバタ登山道かどうかは不明。 ・車でカケスバタに移動して登山道らしきものを確認しに行く。地図上のカケスバタ口の起点となる付近に狭い二本の林道がある。これがカケスバタ登山道か後日、確認したい。 ・全般に今回歩いた表登山口(大宮道)は、村山古道などと比べて、赤布などマーキングは一切ないし、踏み跡も明確でないので安易に踏み込むべきではない。 |
写真
感想
Messageteaさんのカケスバタ口(新大宮登山道)に関しての日記を見て、私が持っている古い1/50000の地図に新大宮口登山道が載っていることを、調査の山行になればと思い、連絡した。そうしたら翌日(3日)に調査に出掛けるというので、無理を言って同行させて貰うことにした。同行を申し入れながら私が開いている時間は8時30分から14時30分までしかない。それでも良いかと確認したら同行を快諾してくれたので図々しくご一緒させて貰う。
私の最初の富士山は小学5年生の時に親に連れられてお新大宮口の二合目からの宝永山であった。その後、中学2年の時に学校の集団登山で山頂まで登った。この時までは二合目までバスで行き、そこから歩き始めた。その後、19歳の時に、友人と二人で深夜登山をしたときはスカイラインができていて新五合目からの登山となった。
そういう意味で私にとって今は、公開・市販されている地図から消えてしまった新大宮登山道は郷愁を誘い、messageteaさんに無理を聞いてもらってでも同行したかった訳である。
しかしmessageteaさんは20代で記録を拝見すると、沼津の自宅から村山浅間まで走り、村山古道で六合目、更に御中道で河口湖口に行き、精進湖口登山道を下り、富士宮まで合計108Kmを1泊2日で走破する、日頃単独行の鉄人である。私のような足手まといになる老人を、しかも私の都合で時間的制約もあるなかで同行を許していただき本当に感謝している。
歩き始めると、私に気を使ってゆっくりと歩いている様子だがそれでも速いこと速いこと。
必死に後を追う。地図などを見る余裕など一切ない。幸い、messageteaさんは私より読図力も上なので彼に任せて、私は遅れないように追いかけるだけが精一杯であった。
途中から激しく雨が降ってきたが、当初の二合目までの道は踏破でき、messagetea
さんに感謝・感謝の調査同行であった。また実際に歩いてみて、まだまだ調査したい課題が多く、時間のある時に、調査を少しずつ、やっていきたいと考えている。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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今回は興味深い山行でしたね。
大宮口は村山口との覇権争いで勝ったと記憶しているのですが、現状は廃道状態なんですね。
やはり人が歩いてこその道ということでしょうか。
世界遺産に文化遺産で登録するのであれば、こういう調査もしっかりすると良いのですが、あまり盛り上がらないのは商業的に意味が無いからなんですかね。
MATSUさん、お久しぶりです。
messageteaさんの日記を見て、強引に同行させて貰いました。
今まで、あまり関心は無かったのですが富士宮からの富士山登山道は村山口、大宮新道(表登山口)、カケスバタ口、上井出口、人穴口と5ツの登山道が歴史上は登場します。今は廃道になっているものばかりですが地元の山好きとしては、調査し、残っている歩ける部分は歩いてみようかな考え始めたとこです。
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