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Yamareco

記録ID: 220146
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ハイキング
八幡平・岩手山・秋田駒

秋田駒ケ岳〜噂の谷は蝶舞うシシウドの森

2012年08月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:56
距離
11.8km
登り
959m
下り
959m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

11:17国見温泉-11:59横長根(国見分岐)上-12:31火口原分岐-13:21男岳稜線-13:35男岳
13:51男岳-14:18男女岳-15:18横長根火口原分岐-15:40横長根(国見分岐)-16:11国見温泉
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
レンタカーにて国見温泉
温泉宿の手前に登山者用駐車場
コース状況/
危険箇所等
危険個所 特になし
ミドリガニ?
ゴゼンタチバナの実
ゴゼンタチバナの実
アザミ(何アザミ?)
とカノツメソウか?
アザミ(何アザミ?)
とカノツメソウか?
ウメバチソウ〜!」
ウメバチソウ〜!」
トリカブト
トリカブト群生
コメススキ
オンタデ
コマクサ
まだ咲いてる!
コマクサ
まだ咲いてる!
ウメバチソウ
好みです!
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ウメバチソウ
好みです!
コマクサ
木道を行く
噂の谷の道
雰囲気ある道です
噂の谷の道
雰囲気ある道です
シロバナトウチソウ
シロバナトウチソウ
シシウドの森!
(他の方の記録を見るとエゾニュウなのかもしれませんが自分はわからないのでシシウド属ということでいいか)
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シシウドの森!
(他の方の記録を見るとエゾニュウなのかもしれませんが自分はわからないのでシシウド属ということでいいか)
アップ
色違いの花火
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アップ
色違いの花火
シシウドの森を振り返る
シシウドの森を振り返る
チングルマの綿実
密度が凄い!
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チングルマの綿実
密度が凄い!
満開の頃凄いだろうな
1
満開の頃凄いだろうな
山裾の登りもシシウドの森
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山裾の登りもシシウドの森
ハクサンフウロ
女岳
稜線への登り途中から
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女岳
稜線への登り途中から
男岳より阿弥陀池の向こうに岩手山遠望
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男岳より阿弥陀池の向こうに岩手山遠望
阿弥陀池周辺はギンヤンマの縄張り
空中で何とか捕える
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阿弥陀池周辺はギンヤンマの縄張り
空中で何とか捕える
タカネツリガネニンジン
(正しくはハクサンシャジン。自分的にはこっちの呼び方の方がしっくり)
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タカネツリガネニンジン
(正しくはハクサンシャジン。自分的にはこっちの呼び方の方がしっくり)
再びシシウドの谷へ
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再びシシウドの谷へ
陰る山稜
外輪山裾の白いのはシシウド
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外輪山裾の白いのはシシウド
キベリタテハにはふられ
クジャクチョウで我慢?
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キベリタテハにはふられ
クジャクチョウで我慢?
ただのノコンギク?
以外とよい色
ただのノコンギク?
以外とよい色

感想

 ヤマレコを覗いていると秋田駒にはムーミン谷と呼ばれる花咲き乱れる美しい火口原があるようだ。秋田駒〜乳頭山を歩いたことはあるが、件の地は訪れたことがない。メルヘンチックな呼称の地に五十路の地味系おじさんは似会わないとは思いつつ、気分はヘムレンさんよろしく花や虫を愛でに行ってみた。
 レンタカーを駆って国見温泉に着いたのは既に11時過ぎ。登山者用駐車場には既に30台程がいるが、これから登る人は見えない。温泉地らしく硫黄臭の中、盛を過ぎたミヤマホツツジの間の道から登りが始まる。空は曇りがちで遠雷も聞こえるが、おかげで左程暑くはない。傾斜も左程ではなく歩き易いが、(明日は今年一番の長丁場の予定なので)疲れを残さぬようペースを抑えて進む。40分程で横長根に着く。
 ここから、ゆるい尾根を登っていくと時折、左手に女岳、男岳、横岳など頂上部が見える。ウメバチソウなどの花もちらほら出てくる。樹高が低くなると火口原への分岐が近付くとお花畑の道となってくるが、特に濃い紫のトリカブトの群生が印象的だ。分岐からスコリアのトラバース道を火口原に向かうと、なんとコマクサが残っている(先月末岩手山で見た時もう終盤と思ったのだが・・・・)。トラバースから緩い堰堤状を超えて行くと噂の谷の道となり木道が敷かれている。大群落をなすチングルマ既に綿実となっているが、タカネツリガネニンジンやオンタデ、トウゲブキ、シロバナトウチソウなどが風に揺れ、その下には時折ミヤマリンドウも咲く道だ。とその間を羽の縁が白い黒ッぽい蝶が舞っていた。キベリタテハだ!まともに撮ったことがないので粘るが、止まることなく飛び去った。その後も行く手をちらほら横切るが、写真に収められる程止まってはくれない。右手に稜立つ火口壁、左手に薄い噴煙を纏う女岳を見ながらの谷間の道は一端池のある窪地から一段登り返した当りに異様な背の高い植物群が?近付くとシシウドの群落だった(どうもエゾニュウという種類らしい)。視界を遮るほど背の高い密生したシシウド中の道を行くと、巨木の森を行く巨人のような錯覚に陥る。チングルマの綿毛が美しい草原を過ぎると再びシシウドの群落の中を稜線に向けての急登となる。ただり着いた稜線から見下ろす谷は確かに件のニックネームもうなづける光景だ。稜線から左して男岳に。ガスが多いが、弥陀ヶ池の上に傾いだ頂の岩手山が印象的だ。眼下に見下ろす辿った谷間の道の右手に小さな火口湖を配した緑の小岳が印象的だ。
 さて、秋田駒最高点に挨拶に向かう。ギンヤンマ飛び交う阿弥陀池から一灯投足で男女岳山頂。乳頭山方面は良く見えるが、頂上としては男岳の方が気分が良い。阿弥陀池に戻りギンヤンマを追いかけ回したが、これも止まってはくれない。そのうち、当初帰路は横岳を越えるつもりだったが、もう一度キベリタテハを見たくなり、往路を戻ることにする。稜線から急坂を再びシシウドの森に降りてゆく。時間が遅いせいか、降り立った谷間には全く人影はなく静かな道を満喫する。ただし、期待したキベリタテハも一羽も見掛けることはなかった。気温が下がり、もっと下に降りてしまったのか・・・・。折しも雲が湧いて空を覆い始め、西から遠雷も聞こえ始める。やや落胆しながら、横長根に戻ると大きくなる雷鳴にやや足を早めて下るが、国見分岐付近からついにぽつぽつ落ち始める。ただ、予想外に余り強い雨にはならず、国見温泉に着くころには雨は上がっていた。ひと汗流したころには晴れ間も覗き始めていた。
 ムーミン谷。以前浅間山に登った際、西側の外輪山との間に広がる湯の平を蛇骨岳付近から見下ろした際そんな印象を持ったことがある。秋田駒のムーミン谷はややスケールこそ小さいが、谷の美しさはおそらくこちらの方が上。静かな山が好きなので、以前訪れた際には頂上に立ち寄っただけで人の多い秋田駒はそそくさと辞して乳頭山方面に向かい、秋田駒自身の印象は薄かった。再訪してみて、振り返るともったいないことをしたのかなとも思う。チングルマの咲く時期に再訪してみたいものです。

 

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