浅草岳周回
- GPS
- 07:08
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,163m
- 下り
- 1,154m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り 樹林帯の中はほぼ無風、樹林帯の外は微風・弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
除雪最終点から近くの林道で一箇所雪が消えていてスキーを外す必要があったが、それ以外は積雪自体は少ないものの、スキーをするには十分だった。しかし早坂尾根から下降して林道に至る途中で各所にて沢が既に現れていて、先に進めず進退窮まることが多くあり時間を浪費した。GPSなどがあっても沢のどこが開いているのかは現場に行かなければ分からないので、その場での判断が必要。雪質は概ね標高1000m以上で樹林帯は前日に降ったと思われる積雪がありパウダーだったが、それ以上は風が通ると見えて新たな積雪はなく、ほとんど氷に近い雪があった。スキー+シールでの登高は滑って危険なのため、クトーの利用推奨。 |
写真
感想
5:30に除雪最終点に到着。先客が2台だが、一人はテント、もう一人は自分と同時刻に出発だったので、今日はまだ誰も山中に入っていないようだった。5:48に出発。例年のこの時期であれば1mも2mも雪壁があるはずだが、今年は20cmかそれ以下。なんと駐車スペースから板を履いて行ける。豪雪地帯であっても今年の異常な小雪は同様のようだった。歩き始めて橋の手前で右に折れるといきなり滝のように水が出ているところがあり雪が全く消えていた。いきなり板を外さなければならない。先が思いやられたが、結局板を外す必要があったのはここだけだった。その後は雪は少ないものの快適な林道歩き。前後左右誰も人はいない。トレースはうっすらと見えるが途中で見失ってしまう。でも今回で6回目なのでさすがに見覚えのある箇所もありトレースがなくても地図があれば登っていける。無事に尾根まで上がるが、その手前付近からは新雪の上を歩くようになっていた。新雪とは言っても粒子の大きな雪が表面に積もっていて、普通の積雪とは様相が異なった。それでも新雪は新雪であり、まだ時間も早いのでパウダーだった。尾根に上がった後は新雪のためにトレースは完全に消えていて、しかも先行者は誰もいないので、とにかく自分がトレースを着けながら歩いた。雪質が良いので歩いていても快適。標高が上がると樹木に樹氷が着いているようになっていた。青空に樹氷。しかもノートレース。写真を撮るのに時間がかかりなかなか先に進めない。6回目にして始めて先頭を歩くことになったようだ。樹林帯の中は粒が大きいにせよサラサラのパウダーが続いていたが、それが終わると案の定カチカチの斜面が出始めてきた。最初のうちはスキー+シールで歩いていたが、ズルズル面白いように滑るし危なっかしいので早めにクトーを装着する。これは成功だった。滑落の危険性なしに進んでいける。それでも嘉平与ボッチのトラバースは、凍っていたので緊張しながら通過した。もうひとつ、山頂の前に前岳があり、そこはピークを忠実に通った後に浅草岳の山頂に至った。クルマを出たのが5:48で、山頂着が9:27だったから、3.5時間以上かかったことになる。昨年はほぼ3時間で登ったから、今年はだいぶ時間がかかった。尾根に上がるまでペースが上がらなかったことと、尾根に上がって以降はあたりがきれい過ぎて、写真を撮り過ぎていたのが遅くなった原因だと思う。山頂付近は足下の雪がカチカチの氷であることを除けば、風もそれほど強くなくて快適だった。しかし今日は早坂尾根を下る気で来たので、最後林道歩きがあるし、あまり山頂には長居せずに下り始めることに。滑る準備を整えた後に9:46に出発。山頂付近はカチカチ氷の斜面なので、快適な滑走にはほど遠かった。滑ると言うよりは、ただただ標高を落とすだけ。それでも標高が落ちれば氷はパック気味の雪に変わり、それも過ぎると今度はちょうど良い塩梅の、滑り易い雪が出てきた。朝歩いて来たパウダーの上にようやく出てこられたようだ。しかし小雪の影響はこの尾根にも当然あって、やはり藪が濃い。それでも緩斜面だし、雪質も良いので藪でもなんとかなった。更に進むとさすがに雪が湿気て重くなってきたのと、尾根の傾斜がなくなってきて、腕で漕ぐか、クロカン歩きで進まなければならなくなってきた。これが面倒でここを下るスキーヤーが少ないのだと思う。それは全く同感だ。尾根から林道への下降点付近から下をのぞくと、やはり藪が濃くて快適に滑れそうな斜面は見つからなかった。藪に引っかからないよう注意して滑り降りる。何度も来ている早坂尾根の下降だが、毎年微妙にルートが異なるため、どこをどう進むかは毎度悩むことになる。それでも過去特に困ったことにはならなかったので、今回も気楽に進む。
しかし今日は様子が違った。小雪のせいだと思うのだが、林道まであと少しのところであちこちで既に沢が音を立てて流れていて、先に進めない状態になっていたのだ。下り切って沢を見、回避できる箇所を探すがなかなか見つからない。そのうちスキーでの歩きが厳しくなってきたので、シールを貼って進める箇所を探す。この時ゴーグルは暑いので外してサングラスに換装し、ジャケットも脱いで軽装になった。シール歩行で探し始めるも中々見つからず、時間だけが過ぎていく。毎度早めに行動開始しているから、ここで多少時間を使っても致命的な状態にはならないが、それでも行けども行けども沢に当たってしまうので、結構焦った。あるいは腹をくくって渡渉をすれば良かったのかもしれないが、河床まで雪壁を2メートルくらい下り、そして渡渉し、さらにまた2メートルくらいの雪壁を登らなくてならず、パーティで来ていればそれも特に問題なかっただろうと思うが、今日は単独だし、単独で渡渉に失敗したらけっこうまずい状況になりかねないので、渡れそうなスノーブリッジをとにかく探した。最終的にはなんとか渡渉せず、スノーブリッジを越えて行けたのだが、かなり薄いスノーブリッジを踏み越えて行く時もあり、実際に片足は踏み抜きそうになったので、危なかったと言えば危なかった。運頼みの山行はしてはいけない。早坂尾根の下降でこのような目に遭おうとは。もうここを下るのはいいかな、と思った瞬間だった。なんとかドボンもなく無事に林道にたどり着いた時は本当に安堵した。11時くらいから1時間ほどウロウロ歩いていたようだ。あとは林道をひたすら歩くだけ。天気はいつの間にか雲が出始めていた。ほぼフラットな林道なのでスキーは漕がないと全然進まない。今日は余計な時間を費やしてしまったため、足も漕ぐ腕もやはり余計に使ってしまっていた。そのため林道歩きの後半は疲労濃く、こんなところへわざわざ来てしまったことを呪いたくなったくらいだった。また林道の斜面からは所々デブリが落ちていて、それをスキーで超えていくのも難儀だった。スキーでは登りは当然全くグリップしないので、一度などは滑って危うく沢にドボンしそうになった。今日は前半は天気も良くて景色も良かったが、後半はどこをどう進めば良いか分からず、ドボンもしそうになるし、踏んだり蹴ったりだった。早坂尾根はもういい、などと思いつつ12:52にクルマに到着。昨年も同時期に同じルートで周回しているが、その時よりもコースタイムが2時間近く遅くなった。それもこれもウロウロ歩き回ったのが最も大きな原因だろう。
後片付けをしてさっさと帰ったが、帰りは高速も下道も大渋滞で閉口した。下道などはインターチェンジから自宅付近までほぼ全部渋滞。山中での行動も疲れたが、やはり往復の運転のほうが自分の場合疲労する。
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