『伯耆大山』と「加藤文太郎の故郷」を行く
- GPS
- 21:40
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 953m
- 下り
- 954m
コースタイム
大山寺(大山情報館)10:30 ⇒ 13:10大山頂上(弥山)13:25 ⇒ 13:30大山頂上小屋(泊)
■9月23日(日)
大山頂上小屋6:40 ⇒ 8:10大山寺(大山情報館)
天候 | 9月22日(土) 晴れのち曇り 9月23日(日) 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
東京駅(9/21 22:00)→<JRサンライズ出雲>→ 9:03米子駅9:20 →<バス>→ 10:14大山寺(大山情報館) ■9月23日(日) 大山寺(大山情報館)8:40 →<バス>→ 9:34米子駅9:50 →<JRスーパーまつかぜ>→ 10:58鳥取駅11:20 →<JR>→ 12:05浜坂駅 ⇒加藤文太郎の墓⇒和心⇒松の湯⇒生家⇒加藤文太郎図書館⇒ 浜坂駅16:02 →<JR>→ 16:57城崎温泉駅17:02 →<JRこうのとり24号>→ 18:14福知山駅18:22 →<JRはしだて8号>→ 19:53京都駅20:16 →<JRのぞみ56号>→ 22:33東京駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●サンライズ出雲 ・シャワー:カード\310購入で6分間使用可能 ・タオル\200 ●バス ・米子駅〜大山寺は片道\700 ●大山情報館 ・更衣室が2部屋有り ●大山頂上小屋 ・期間内は管理人常駐(ただし不定期) ・ビール\600(冷えたビールは\800)、ピンバッチ\600 ●コインロッカー ・東京駅:構内に限りなく多数 ・浜坂駅:駅舎の外に有り(中サイズ\400は3個のみ) |
写真
感想
登山には人それぞれのスタイルがあるだろう。
私にとって大切なのは「山旅のテーマ」かもしれない。
9月21日(金)
仕事を終え夜行列車に飛び乗る。
東京駅のコインロッカーに不要な仕事着は全て押し込んだ。
”さあ、大山に行くぞ!”
缶ビールが実に旨い。
9月22日(土) 晴れのち曇り
米子駅から大山寺へのバスに乗る。
雲が多いが大山の急な裾野が良くみえる。
”意外と高いな。”
バスは街を出れば標高を上げ終点に着いた。
10:30、登山開始。
夏山登山道までは散歩のようなものだ。
途中、モンベルの店まである。
”さすが日本四名山。準備万端な場所だ。”
登山口に入れば階段の連続である。
階段は八合目以上まで延々と続く。
”1700mちょっとだが、結構キツイぞ。”
多くの登山者と出会う。
子供を背負って登る人も多い。
”さすが伯耆富士だ!”
全く違う山であるが富士山を思い出す。
渋滞で道を譲ることも多い。
多くの人に守られ愛され続ける山だと実感する。
小さな子供も一生懸命登っている。
森林限界点まで登れば木道となりキャラボクが多い。
ガスの多いなか歩けば山頂に近いことを実感する。
13:10、弥山の山頂を踏む。
最高峰の剣ヶ峰へは縦走禁止であるのが実に悔しい。
”行けそうだ。穂高と思えば余裕だろう。”
しかし、この山は子供が多い。
そんな子供達にマネされたらいけない。
登山はスポーツである以上、ルールとマナーがある。
”剣ヶ峰は諦めよう。”
夜景と御来光を期待し、山頂の避難小屋に泊る。
しかし、夕刻から天候が崩れた。
夜景も星空も姿を見せず眠りについた。
9月23日(日) 雨のち曇り
06:40、御来光も拝めず小雨のなか下山開始。
実に残念ではあるが、また来てくれと大山が言う。
眺望を望めないとなると下山は早い。
もったいないが一気に降りてしまった。
08:10、大山寺に着いた。
古来から霊山と親しまれている大山。
山頂部の崩落も著しく、人に守られている老山である。
しかし火山は死なない。
いつの日か大きな噴火をし遥かに高い山となる日が来るだろう。
遥かに高い山。
今から絶対に到達できない山(人)に会いに行く。
それは、加藤文太郎の故郷、浜坂へ!
米子、鳥取と乗り継ぎ浜坂に着く。
小雨のなか静かな町を歩む。
観光マップを片手にその地に辿り着いた。
孤高の人、加藤文太郎の墓。
天を突く白いポールが心打たれる。
「お彼岸に肉親への墓参りもせず、文太郎さんの所に来てしまいました。」
”山好きは親不幸なものさ”
慰めの言葉をいただく。
花も線香も何も用意していなかった。
せめて槍ヶ岳の写真をと思い、使い古しのテレホンカードを置いた。
「槍ヶ岳山荘で使ったものです。」
”山は変わってないね。”
そんな言葉を感じる。
別れ際に陽が差してきた。
山を背に海岸へ向いている墓石に一礼しその場を離れる。
浜坂は素朴な漁師町であり温泉もある。
昼食に刺身をいただき風呂に入る。
登山後の温泉は最高である。
最終目的地『加藤文太郎記念図書館』に行く。
しかし見たものは言葉で表現できない。
孤高の山頂とでもいうべき場所である。
浜坂駅で乗車した列車が動く。
この地から山へ向かう躍動感を感じる。
”さあ行くぜ、北アルプスへ!”
完
sadaさん、はじめまして
大山と浜坂、素敵な組み合わせだなぁ〜と思いコメントさせて頂きました。
「孤高の人」を読み、加藤文太郎の生き様に感銘を受け、六甲山系の高取山に行っては彼に思いを馳せておりました。
そしていつかは浜坂の地を訪れたい!でも、せっかくだからお山も行きたい!と思っておりました所・・・
なるほど、大山まで足を延ばしたら良いのですね!
大変参考になりました、ありがとうございます。
Sadaさんお疲れ様でした。またまた遠征ですね。しかも山陰まで・・加藤文太郎さんの生き方、勉強になりました。
また近郊で、たまにはわいわいといきましょう!
はじめまして。コメントありがとうございます。
是非とも浜坂に行くことをオススメします。
わずか4時間の滞在でしたが、一生の思い出になりました。
時間があれば「新田次郎文学碑」と「加藤文太郎記念碑」を見ておきたかったです。
生家の場所は分かりました(写真は掲載しておりません)。
noruさんの山行記録を拝見し、感心しております。
今後も楽しみに拝見させてもらいます
毎回コメントいただきありがとうございます
ホント遠征でした。。大山は遠いです。。
行きは楽だったのですが、
帰路は浜坂から自宅まで乗換えの連続で疲れました。
しばらくは近場の山がいいと思ってます。
山頂の避難小屋は消灯時間を過ぎても次々と登山者が来るので、起こされ続けました・・・。。
富士山同様、マナーが低い登山者が多いです。
宴会登山をやる時はヨロシクお願いします
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