西上州無名峰藪漕ぎ敗退記
- GPS
- 05:32
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 793m
- 下り
- 794m
コースタイム
- 山行
- 3:36
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 5:33
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
馬居沢川の施設脇に1台駐車可能(無料) ・ 登山口までの道路状況 登山口までは舗装されています。 254号線を下仁田駅方面から向かい、おかた茶屋先の橋 林道奥山六車線の起点となる「おがわら橋」を渡る。 小河原バス停の処の橋は車両は通行できません。 ・ トイレ なし |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ 山と高原地図 記載エリア : 西上州(妙義山・荒船山) 標準コースタイム : 約3時間30分(予定では993m無名峰まで藪漕ぎ区間) 標高 : ゴシュウ山(940.0m) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
携帯
時計
サングラス
カメラ
|
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感想
(1)
八ヶ岳連峰阿弥陀岳に単独で入山した東京都新宿区の36歳の自営業の男性が尾根から滑落して遭難し、県警ヘリで救助された男性に新型コロナウイルスへの感染の疑いが発覚。
救助にあたった隊員10人ほどが一時自宅待機となったニュースは山をやっている人なら皆さん知っていると思います。
日光男体山でも2日午後2時半ごろ、単独で登山していた川崎市川崎区の団体職員の男性(25)が遭難し、知人を通して救助を要請。
栃木県防災ヘリが出動し、約1時間半後に救出されたんだそうです。
正直、また特定警戒区域の人か?と思いました。
(2)
生川水系 大持沢のヤマレコにも記載しましたが、やはり東京一極集中が問題。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2306798.html
上の動画でも言っている「トイレに行かない程度の人が少ない里山」くらいならいいんじゃないか?と言うのが、わりと一般的な解釈だと思います。
が、都内だと里山的な処に行くにも公共交通機関を利用したり、高尾山のようなメジャーな処では三密を回避できなかったりと言う感じになってしまいます。
単純に日本人の1割が東京都に住んでいるんだから、いいことも早く広がるしメリットも多いけど、悪いことも早く広がるしデメリットとなることもある。
国もコロナ終息後に、会社を東京から地方で移転した企業に対して、転出した人数ごとに助成金を出すなどの工面をすればいいのに ・・・ 。
(3)
ちなみに自分の住んでいる県では、既に約1週間連続で感染者は発生していません。
自分の住んでいる市の感染者数は18名ですが、市から離れた飛び地に住んでいるので近隣に感染者はいませんし、職場も通常通りの勤務(対策は講じています)で感染者ゼロです。
また、現在までの県内感染者数146名の内訳は下記の通りです。
病院・老人ホーム ・・・ 96名(65.75%)
同一職場 ・・・ 17名(11.64%)
県内在住、濃厚接触者 ・・・ 13名(8.9%)
県外在住、濃厚接触者 ・・・ 6名(4.11%)
その他 ・・・ 14名(9.59%)
(4)
あと、個人情報保護のこと。
山梨県で感染女性がPCR結果を待たず高速バスを利用したり、自覚症状があるのに帰省しBBQをやったりとか ・・・ 、
栃木県で感染が確認された大田原市の80代女性が、発症後に県が休業要請していた市内のスポーツクラブを利用していたりとか ・・・ 、
ちょっと前まで例えばゲレンデ外にでて救助を求めたボーダーはテレビで謝罪会見を開いて、名前も公表されていました。
今後は登山の場合も、何かあったら個人情報が公開されると言う前提で行動するべきだと思います。
出かけるにしても、出かけないにしても、今まで通りにはいかないでしょうね。
ステイホームを推奨しても、宅急便の業者さんとの接触もある(また反面、その業界の人は高いリスクを負う)し、発熱でスーパーにも行けないからと宅配を利用する人もいる。
そう言う家への宅配する従業員も困るだろうし、従業員を守るシステムも再考すべくだと思う。
最近になってやっとゴミ収集のことが話題になるようになった程度ではないでしょうか?
選択肢が多いことは不幸だし、情報が多い(デマや間違った情報も多い)ことも不幸だと思う。
感染予防策が先行し、1人しか乗っていない車内でマスクをして運転している人を見ると「それ必要か?」と思う。
(5)
当面(自粛要請期間で、自分の体調が改善されるまで)は、こんな感じで計画を立てることにしています。
● 一般登山道は極力歩かないで、沢のぼりやバリエーション、ハイグレードハイキング、ナイトハイクなどの他者との三密を回避できるルートを選ぶ。
● 医療従事者などに負担をかける原因とならないように考慮する(自分の健康は自分で管理する。無理はしない。危険を感じたら撤退)。
● 車利用とは言え、県を跨いでの移動はしない。
また、移動時間の短いエリアのみとする。
● 駐車場に3台以上停まっている、あるいは県外ナンバーがいたら撤退。
● メジャーな山や時期の山を避ける。
また、山頂は極力踏まない(経由する場合や現在地確認の場合を除く)。
前回、トヤ山から樽ノ上山まで歩いて、このまま秋葉山方面まで繋いでみたいなぁーッと思いました。
なので、「トイレに行かない程度の人が少ない里山」と言うことで、駐車場から993m無名峰を目的地としたピストンの計画です。
もちろん、無理はしません。
ちなみに、山と高原地図ではゴシュウまでは破線ルートになっていますが、ヤマレコではまだ10件のレコしかありません。
そこから先の993m無名峰までは藪漕ぎ(バリエーションと言うとハイキングの延長くらいに考える人がいるので、敢えて藪漕ぎと表記しました)です。
(6)
馬居沢川の水道施設に駐車しました。
誰もいないと言うか、大きい車だと1台しか駐車できないスペースです。
不動明王像のある地点から沢を渡りスタート。
踏み跡はウッスラとしていて、踏み固められていない部分も多く、脹脛に負担がかかります。
この破線ルートの区間も、山と高原地図に記載されたのは数年前で、自分が持っているモノだと2015年版には記載されていますが、それより前のモノには記載されていません。
祠などがある区間は、岩壁に沿ってルートがついています。
枝尾根に出た処で直登しようと思ったんですが、少し困難な感じ。
トラバースするような踏み跡もあったんですが、何度かピーク方面を目指したり、枝尾根を登ったり。
結果的に、トラバースするような踏み跡をそのまま辿った方が良さそうです。
レコだと、08:54秋葉山09:27となっていますが、コルに出る前に秋葉山のピーク付近をウロウロしたので登頂したようなレコになったようです。
(7)
コルからはゴシュウ山方面へ。
痩せ尾根ですが、ルートファインディングは楽です。
現在地確認の意味でも、ゴシュウ山のピークへ。
ここからが目的の無名峰なんですが ・・・ 、
アチコチ確認して回っているうちにタイムアウト。
今回は、あくまで無理をせずに下見と言うことで。
ルートファインディングでウロウロしたので、記録上は 山行 03時間36分 休憩 01時間57分 合計 05時間33分 と、やたらと休憩したようになってます。
来た尾根をコルに向けて引き返します。
無名峰を断念したので、時間的に余裕はあるので秋葉山も。
コルから反対のルートを辿ることに。
ダメそうなら、引き返そうと思ったんですが、ルートははっきりしないけど、やたらと赤テープはある。
ただ歩きにくいんでピッケルが欲しかった。
それからローカットだと、土が靴の中まで入ってくるのでゲイターがあった方が良かった。
途中からルートファインディングが面倒になり、幼少期から猟師の後をついて山を徘徊していた頃の勘を頼りに下山。
目指す方向と違っても、時間は大丈夫だし、とにかくたくさん歩きたい。
色んな意味で、下見です。
雲取山なんかも以前は毎月登っていたけど、最初の時は制限時間を設けて3回に分けて山頂まで登ったんです。
欲張らないのが安全のコツだと思う。
今回はいい下見になりました。
もちろん、三密どころか誰にも遭遇しませんでした。
いつか車が2台あれば、黒瀧山から秋葉山のルートを繋ぎたい。
結果、万歩計は2万5千歩だったので、もうちょっと歩きたかったな。
(8)
コロナ終息するまでの我慢だと思って(今は自粛と)発言している人は、多いと思います。
このまま終息しない、或いは毎年繰り返すとしたら?
薬では充分に抑えられないとしたら?
これから2週間が瀬戸際、といつまでも繰り返されるとしたら?
最近、山をやっている人の遭難や小屋荒らしなど悪いニュースばかり。
今年は行けない山も多い(富士山も予約を受け付けていない)ので、その時間を有効に使って何かいい情報(食料の備蓄レシピとか?)を発信できればいいですよね?
そう言うことを考える時期なのかも知れません。
いいことと悪いことの線引きも、今後はかわってくると思うし、自治体ごとに状況が違うことも考慮しなければならない。
政府の専門家会議でも、引き続き外出自粛など感染防止対策の徹底を求める一方で、感染が一定程度抑えられている地域では対策の緩和も可能とする新たな提言もでているとか。
すべてを東京に準拠すべきではない。
(9)
カミュの小説「ペスト」が書店の店頭にて「1人1冊まででお願いします」と書かれているのをSNSで見て、ジョークだろうと思ったんですが、近隣の書店でも在庫がありませんでした。
その後、店頭で見かけたので購入したんですが、なんと令和2年3月30日発行の87刷でした。
この文庫版は2月以降に15万4000部増刷され、累計発行部数が100万部を超えたんだそうです。
今「ペスト」を読んでいる途中で思うのは、(何が正解かは誰にも分かりませんが)100年後にどういう行動が正しかったと言えるのか?を考えながら我々は生きていくべきなんだろうなぁーと。
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