西上州2:桧沢岳・金剛萱・下仁田ジオパークMTBの山旅
- GPS
- 09:44
- 距離
- 39.2km
- 登り
- 1,608m
- 下り
- 1,726m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
|
写真
感想
二日目、雨沢の宿を6時過ぎにMTBで出発、桧沢大橋まで下って、塩之沢トンネル、上野村に向かう45号線に入る。帰路立ち寄る予定の小沢岳のマイナールートの入口であるらしい墓地と農村活性化センターを左に見ながら、椚集落に向かう急坂の道を分け、桧沢川沿いの道を登って行く。新大倉橋で塩之沢トンネル方面の道を分け、上野村、塩之沢峠に向かう林道を進む。雨沢から一時間強で大森橋に出る。ここから塩之沢峠に向かう林道と別れ、左に桧沢岳登山口のある根草集落に向かう。ここには道標がある。
大森橋から10分くらいで赤い屋根の根草の最初の家が出てきたが人が住んでいないようだ。ここは下山路の林道はここに出てくる。さらに10分で最奥の家屋。ここの手前の駐車場にMTBをデポ、本来は断らなくてはならないが、8時前というのに人影がない。車は手前の大森橋あたりに置くことになっているがーー。庭先を通過する家は廃屋になっている。
しばらく進むと、潅木に桧沢岳入口の手製の看板。藪っぽいわかりにくい道でやや心配になるが、さらに進むと杉の植林地の中に入り、尾根筋に出た。後はひたすら尾根を登るだけ。次第に傾斜が強まり、大岩を巻いて切り立った沢沿いを進んで再び尾根に合流し、山頂が見えてくる。尾根に出てから30分くらいで展望台に出る。妙義は見えるが浅間山方面はガスっている。さらに10分くらいで西のコル、ロープの岩場を登ってすぐ西峰に出る。ここは360度の展望。小沢岳、妙義や御荷鉾山方面など見渡せる。浅間山もガスが上がって見え始めた。山頂には祠があるだけ。少し補給して、すぐ東峰に向かう。
コルまで戻ると正面に切り立った岩場にロープがかかっているーーあそこを攀じ登るのか、と一瞬思えたが、実際に登ってみるとホールドもスタンスも十分あり、バランスさえ崩さなければ問題なし。
最初のロープ場を登ると、次の小ピークは行き止まり、戻って再び進むと一登りで本峰である東峰山頂。ここには山名プレートと祠がある。展望はあまりないが、雪をかぶった浅間山方面だけ見えた。金剛萱に向かうためにすぐ下山開始。
祠の裏側に踏み跡があり、急斜面を下ると数分で大岩の裏側に桧沢神社に出る。祠の後ろに酒ビンが沢山置いてある。昔賭場を開帳して村人が遊んだというその下の祠は見えなかった。さらに20分強、岩場を巻きながら下ると植林地の下りに入る。そこから30分で沢を渡り、林道に出た。最後のほうは道がわかりにくく、逆コースだと入口がわからなくなりそうだ。地図にも迷いマークがある。
さらに林道を5分ほど下ると、なんと右の沢方向に赤テープがふたつ、ここから下れといわんばかり。そう言えば、下の沢からハイカーらしきグループの人影と声がしている。おそらく入口で迷ったのではーーと思い、声をかけたが、聞こえなかったようで姿が見えなくなった。進んだ方向からすればルートに出られたはずだ。
急ぎ足でMTBデポ地に戻り、荷物をまとめてMTB出発。数分で大森橋に出るとなんとバスが停まっていた。毎日旅行社の桧沢岳・御岳ハイキングツアーのご一行様だ。他に一台車が駐車してあった。道迷いのハイカーか?
一気に45号線を下って、15分弱で桧沢大橋手前まで来た。ここで右側にある農村活性化センター向かいにある墓地裏を探索。小沢岳のマイナールート入口と思われる尾根の入口を見て、再び金剛萱を目指して進む。途中のオアシスなんもくに立ち寄り、中を観察。すると「おきりこ」がもうすぐできると勧められたので、いただく。昨年、別の宿で勧められた吊るし柿のことを尋ねると、例年は12月に入ってから出てくるそうだが、今年は柿の実りが悪く、量が出てきそうもないと教えられた。お土産の刺身コンニャクも購入。この下の手作り蒟蒻屋の「やまふぐ」が昨日閉まっていたので、ここで購入。帰路に通過したときも閉まっていた。何かあったのかなーー
道の駅を出発して30分くらいで鹿の湯橋に到着。ここから作業道に入る。しばらく林道を登り、ネットの記録で読んだケルンと赤テープを探すが見当たらない。
記事を間違って読んで標高450m付近で林道分岐があり、分かれる道に上がってみて、山道がついているので、MTBと不要な荷物を置いて登ってみる。
しばらく進むと再び林道と合流、旧道に入ってしまったようだ。しまった、MTBをおいてこなければよかったと後悔、30分ほど進んで、また登り口らしい場所に出たが、進んでみると行き止まり、写真を撮ろうとすると電池切れ、しまったーー置いてきたーーどうするかーーやはり金剛萱の石仏などの写真を撮りたいーー急いで戻るーー20分林道を急いで下ってMTBデポ地に戻り、荷物と MTBを回収して、電池を入れ替え、MTBを押して進む。傾斜のゆるいところは乗車できる。
再出発してから40分くらいで赤テープとケルンの分岐点に出た。ここがネット記録のケルンの場所だった。ずいぶん読み間違えている。何箇所もの山の資料を見たので、正確に記憶していない。
ここでMTBをデポして進むと、地形図にある尾根道に出た。一度急な尾根を進むと再び林道に出てその終点の少し手前に赤テープ、先ほどの急な尾根の続きだ。尾根に上り、立木に捕まりながら高度を上げる。かなりの急勾配だが、10分強で最初の石仏を発見、さらに少し登ると続けざまに石仏が出てきた。三番目の石仏の傍らには「三宝大荒神」という石碑が立ち、その先にはお不動様が現れ、その先一登りで山頂に出た。山頂にも多くの石仏が安置してある。どういう歴史があったのか不明だが、これらの石仏をこの急な尾根上に運ぶのはさぞかし大変だったろうと、当時の庶民の信仰心に感心する。
山頂の先の急斜面を下るとコンニャク畑があり、そこは下仁田ローム層と呼ばれる地質で、遺跡が出ている。そこまで行って見たかったが、戻るのが大変そうで、下仁田ジオパークを見て帰りたかったので、今回は割愛し、すぐ下山態勢に入った。山頂から再び石仏のある急な尾根を下り、25分位でケルンのあるデポ地に戻る。MTBででこぼこの作業道下山し、下仁田ジオパークに3時過ぎに出る。ここは廃校になった青倉小学校の校舎を利用した施設で、MTBを置いて中に入ると、スタッフの方が出てきて挨拶され、時間があればまずビデオを見てくれという。下仁田駅16時20分の列車に乗れればよいので、ビデオを見る。なぜ下仁田ジオパークなのか、下仁田を通る中央構造線と跡倉クリッペ、根無し山などの説明を見る。ここは中央構造線とそれに関連した地殻変動の様子を地上で見ることのできる貴重な場所のようだ。古い地層の上に別の地層がぶつかって乗り上げて多くの西上州の山ができたようだ。数年前に上った四ツ又山から御嶽、大崩山などが乗り上げた地層でできているらしい。さらに妙義山や荒船山など多くの山の形成に関する地質学的な考察があり、なかなか楽しめる。今回登った小沢岳、金剛萱などのほか、まだ歩いていない稲含山など西上州をいろいろな角度で読み解くことのできる楽しい場所だった。ビデオの最後は少しはしょって、二階の展示室で解説していただき、お礼を言って資料館を後にした。跡倉グリッペを歩いてみたかったが、今回は時間切れで、次回の楽しみに取っておくことにする。駅前の酒屋で聖徳銘醸の「聖徳」という純米酒を購入し、下仁田ジオパークの列車の中で楽しみながら輪行。天気もよく、なかなか楽しい山旅だった。
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