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Yamareco

記録ID: 245309
全員に公開
ハイキング
関東

西上州2:桧沢岳・金剛萱・下仁田ジオパークMTBの山旅

2012年11月14日(水) 〜 2012年11月15日(木)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:44
距離
39.2km
登り
1,608m
下り
1,726m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

6:15雨沢の宿をMTBで出発−6:24桧沢大橋−6:54新大倉橋−7:20大森橋−7:40根草集落最奥(登山口=MTBデポ)−8:44西のコル-8:48西峰−9:09東峰9:11−9:18桧沢岳神社−10:09林道−10:22登山口(MTB回収・出発)10:25−10:45桧沢大橋手前から集落墓地裏探索(小沢岳へのマイナールート入口?)10:54−11:03道の駅オアシスなんもく(軽食=沖利己=休憩)11:22−11:50鹿の湯橋−12:15林道途中で一旦MTBデポ、山道を歩き出す−12:54カメラ電池切れでMTBデポ地に引き返す-MTBで林道を進み直すー13:40林道終点手前の赤テープとケルンにてMTBデポ−13:58尾根に上がり、最初の石仏発見−14:03二体目の石仏−14:06三体目ー14:09不動様−14:11金剛萱山頂14:18ー14:37林道−14:51MTBデポ地・回収・出発−15:15下仁田ジオパーク(下仁田自然史資料館)見学15:47−15:57駅付近の行きつけの酒屋−16:05下仁田駅
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自転車
雨沢の宿を6時過ぎに桧沢岳目指し、MTBで出発。帰路も金剛萱からMTBで下仁田駅に戻り、自宅まで輪行。
雨沢の宿を出発、かなりの冷え込みでさすがに、一枚上着を着る。
2012年11月15日 06:14撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/15 6:14
雨沢の宿を出発、かなりの冷え込みでさすがに、一枚上着を着る。
桧沢大橋を渡って45号線に入る。新大倉橋を右に行けば塩之沢トンネルを経て上野村、左が塩之沢峠や根草に向かう林道
2012年11月15日 06:54撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 6:54
桧沢大橋を渡って45号線に入る。新大倉橋を右に行けば塩之沢トンネルを経て上野村、左が塩之沢峠や根草に向かう林道
立岩、荒船方面かな?
2012年11月15日 07:09撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 7:09
立岩、荒船方面かな?
桧沢岳遠望
2012年11月15日 07:11撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 7:11
桧沢岳遠望
根草集落はかなり廃屋が目立った
2012年11月15日 07:31撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 7:31
根草集落はかなり廃屋が目立った
最奥の家屋の庭先を抜けて入口がある。
2012年11月15日 07:47撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 7:47
最奥の家屋の庭先を抜けて入口がある。
集落を見下ろす
2012年11月15日 07:48撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 7:48
集落を見下ろす
植林地の尾根に入る
2012年11月15日 21:13撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/15 21:13
植林地の尾根に入る
桧沢岳山頂付近が見え始める
2012年11月15日 08:21撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 8:21
桧沢岳山頂付近が見え始める
展望台
2012年11月15日 21:14撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:14
展望台
2012年11月15日 21:14撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:14
2012年11月15日 21:14撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:14
ロープ場の連続
2012年11月15日 21:15撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:15
ロープ場の連続
妙義山
2012年11月15日 21:15撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:15
妙義山
赤城方面かなーー??
2012年11月15日 08:49撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/15 8:49
赤城方面かなーー??
雪の浅間山
2012年11月15日 08:50撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 8:50
雪の浅間山
西峰山頂から小沢岳
2012年11月15日 21:18撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:18
西峰山頂から小沢岳
霜が降りていた
2012年11月15日 08:59撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 8:59
霜が降りていた
2012年11月15日 09:00撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 9:00
2012年11月15日 09:08撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 9:08
西のコルからロープ場を経て東峰山頂
2012年11月15日 09:09撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 9:09
西のコルからロープ場を経て東峰山頂
2012年11月15日 09:09撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 9:09
山頂の社の裏から下山
2012年11月15日 21:19撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:19
山頂の社の裏から下山
桧沢岳神社
2012年11月15日 21:20撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:20
桧沢岳神社
後ろに酒ビンが並んでいる。この下にも社があるようで、かつては村の賭博場になっていたという。
2012年11月15日 21:20撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:20
後ろに酒ビンが並んでいる。この下にも社があるようで、かつては村の賭博場になっていたという。
2012年11月15日 09:31撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 9:31
2012年11月15日 21:22撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:22
岸壁や深い谷筋を迂回するように下山路が拓かれていr。
2012年11月15日 09:57撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 9:57
岸壁や深い谷筋を迂回するように下山路が拓かれていr。
名残のリンドウ
2012年11月15日 09:59撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 9:59
名残のリンドウ
もみじの赤ちゃん
2012年11月15日 09:59撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 9:59
もみじの赤ちゃん
2012年11月15日 21:23撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:23
林道に出る
2012年11月15日 21:24撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:24
林道に出る
5分くらい林道を下ると変なところに赤テープ。ここを入口と間違えると迷う。事実、この下の沢に下りたハイカーグループが迷っているような声がしていた。こちらから呼びかけたが聞こえなかったようでどこかに行ってしまった。
2012年11月15日 10:14撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 10:14
5分くらい林道を下ると変なところに赤テープ。ここを入口と間違えると迷う。事実、この下の沢に下りたハイカーグループが迷っているような声がしていた。こちらから呼びかけたが聞こえなかったようでどこかに行ってしまった。
MTBを回収する。ここは私有地の駐車場で、断らなければいけなかったのだが、付近の家に人影がなかった。
2012年11月15日 21:25撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:25
MTBを回収する。ここは私有地の駐車場で、断らなければいけなかったのだが、付近の家に人影がなかった。
大森橋には毎日旅行社の桧沢岳ハイクツアーバスともう一台が駐車していた。行きにはまだなかった。
2012年11月15日 10:31撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 10:31
大森橋には毎日旅行社の桧沢岳ハイクツアーバスともう一台が駐車していた。行きにはまだなかった。
立岩、荒船方面だろうか?
2012年11月15日 21:25撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:25
立岩、荒船方面だろうか?
再び鹿(かな)岳
2012年11月15日 21:26撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:26
再び鹿(かな)岳
磐戸集落の墓地裏の小沢岳マイナールート入口の探索
2012年11月15日 10:49撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 10:49
磐戸集落の墓地裏の小沢岳マイナールート入口の探索
ここからあがるらしい。
2012年11月15日 21:26撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:26
ここからあがるらしい。
金剛萱に向かう途中、道の駅オアシスなんもくで「おきりこみ」を食す。お土産に刺身コンニャクも購入。(いつも立ち寄る手作り蒟蒻屋の「やまふぐ」が閉まっていた。
2012年11月15日 11:07撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 11:07
金剛萱に向かう途中、道の駅オアシスなんもくで「おきりこみ」を食す。お土産に刺身コンニャクも購入。(いつも立ち寄る手作り蒟蒻屋の「やまふぐ」が閉まっていた。
2012年11月15日 21:29撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/15 21:29
跡倉から金剛萱に向かう。山頂が見えてきた。
2012年11月15日 21:29撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:29
跡倉から金剛萱に向かう。山頂が見えてきた。
鹿の湯橋から作業道に入る。途中、林道から山道に入り、MTBと荷物をデポしたが、カメラの電池切れで、デポ地に戻り、電池を交換し、MTBで林道を最後まで登る。はじめからMTBで林道を進むべきだった。40分のロス。
2012年11月15日 12:54撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/15 12:54
鹿の湯橋から作業道に入る。途中、林道から山道に入り、MTBと荷物をデポしたが、カメラの電池切れで、デポ地に戻り、電池を交換し、MTBで林道を最後まで登る。はじめからMTBで林道を進むべきだった。40分のロス。
登り直して、林道終点手前から山の斜面を登ると尾根筋に赤テープ。
2012年11月15日 21:30撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:30
登り直して、林道終点手前から山の斜面を登ると尾根筋に赤テープ。
急な登りの途中、最初の石仏が出てきた。
2012年11月15日 21:30撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:30
急な登りの途中、最初の石仏が出てきた。
鹿の糞らしい?ーーリスか鳥に食べられた松ぼっくりも落ちていた。
2012年11月15日 14:00撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 14:00
鹿の糞らしい?ーーリスか鳥に食べられた松ぼっくりも落ちていた。
二番目の石仏
2012年11月15日 21:30撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:30
二番目の石仏
三宝大荒神?
2012年11月15日 21:30撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:30
三宝大荒神?
2012年11月15日 21:31撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:31
お不動様
2012年11月15日 21:31撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/15 21:31
お不動様
金剛萱山頂に出る
2012年11月15日 21:31撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:31
金剛萱山頂に出る
この山頂の裏から下仁田ローム層から出た遺跡のあるコンニャク畑に出る予定だったが、時間がなくなり、このまま往路を下山
2012年11月15日 21:31撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:31
この山頂の裏から下仁田ローム層から出た遺跡のあるコンニャク畑に出る予定だったが、時間がなくなり、このまま往路を下山
最後に下仁田ジオパークの自然史資料館に立ち寄る。
2012年11月15日 15:19撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:19
最後に下仁田ジオパークの自然史資料館に立ち寄る。
中央構造線が通過し、古い基盤の上に別の地層がずれ込んで乗る格好で四ツ又山付近の山が成り立っている。跡倉ではその様子が沢沿いに露出している。
2012年11月15日 15:21撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:21
中央構造線が通過し、古い基盤の上に別の地層がずれ込んで乗る格好で四ツ又山付近の山が成り立っている。跡倉ではその様子が沢沿いに露出している。
妙義山もかつての火山で、浸食を受けて今日の姿をなしている
2012年11月15日 15:22撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:22
妙義山もかつての火山で、浸食を受けて今日の姿をなしている
荒船風穴
2012年11月15日 15:27撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:27
荒船風穴
中央構造線が下仁田を通過する様子
2012年11月15日 15:30撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:30
中央構造線が下仁田を通過する様子
小沢岳、稲含山、白髪岩などを構成するチャート
2012年11月15日 15:32撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:32
小沢岳、稲含山、白髪岩などを構成するチャート
跡倉グリッペの説明
2012年11月15日 15:33撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:33
跡倉グリッペの説明
下がグリッペの基層(下側)が御荷鉾緑色岩
2012年11月15日 15:34撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:34
下がグリッペの基層(下側)が御荷鉾緑色岩
跡倉礫岩
2012年11月15日 21:34撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:34
跡倉礫岩
アルプスのグリッペとの比較
2012年11月15日 21:34撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 21:34
アルプスのグリッペとの比較
跡倉グリッペの二つの層がぶつかり合ってずれた石(ずれ礫)
2012年11月15日 15:38撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:38
跡倉グリッペの二つの層がぶつかり合ってずれた石(ずれ礫)
金剛萱山頂下北側の下仁田ローム層と遺跡発掘状況
2012年11月15日 15:42撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:42
金剛萱山頂下北側の下仁田ローム層と遺跡発掘状況
小沢岳よさらばーー
2012年11月15日 15:47撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:47
小沢岳よさらばーー
廃校になった青倉小学校がジオパークの自然史資料館
2012年11月15日 15:47撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 15:47
廃校になった青倉小学校がジオパークの自然史資料館
ジオパーク列車
2012年11月15日 16:16撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/15 16:16
ジオパーク列車

感想

二日目、雨沢の宿を6時過ぎにMTBで出発、桧沢大橋まで下って、塩之沢トンネル、上野村に向かう45号線に入る。帰路立ち寄る予定の小沢岳のマイナールートの入口であるらしい墓地と農村活性化センターを左に見ながら、椚集落に向かう急坂の道を分け、桧沢川沿いの道を登って行く。新大倉橋で塩之沢トンネル方面の道を分け、上野村、塩之沢峠に向かう林道を進む。雨沢から一時間強で大森橋に出る。ここから塩之沢峠に向かう林道と別れ、左に桧沢岳登山口のある根草集落に向かう。ここには道標がある。

 大森橋から10分くらいで赤い屋根の根草の最初の家が出てきたが人が住んでいないようだ。ここは下山路の林道はここに出てくる。さらに10分で最奥の家屋。ここの手前の駐車場にMTBをデポ、本来は断らなくてはならないが、8時前というのに人影がない。車は手前の大森橋あたりに置くことになっているがーー。庭先を通過する家は廃屋になっている。

 しばらく進むと、潅木に桧沢岳入口の手製の看板。藪っぽいわかりにくい道でやや心配になるが、さらに進むと杉の植林地の中に入り、尾根筋に出た。後はひたすら尾根を登るだけ。次第に傾斜が強まり、大岩を巻いて切り立った沢沿いを進んで再び尾根に合流し、山頂が見えてくる。尾根に出てから30分くらいで展望台に出る。妙義は見えるが浅間山方面はガスっている。さらに10分くらいで西のコル、ロープの岩場を登ってすぐ西峰に出る。ここは360度の展望。小沢岳、妙義や御荷鉾山方面など見渡せる。浅間山もガスが上がって見え始めた。山頂には祠があるだけ。少し補給して、すぐ東峰に向かう。

 コルまで戻ると正面に切り立った岩場にロープがかかっているーーあそこを攀じ登るのか、と一瞬思えたが、実際に登ってみるとホールドもスタンスも十分あり、バランスさえ崩さなければ問題なし。

 最初のロープ場を登ると、次の小ピークは行き止まり、戻って再び進むと一登りで本峰である東峰山頂。ここには山名プレートと祠がある。展望はあまりないが、雪をかぶった浅間山方面だけ見えた。金剛萱に向かうためにすぐ下山開始。

 祠の裏側に踏み跡があり、急斜面を下ると数分で大岩の裏側に桧沢神社に出る。祠の後ろに酒ビンが沢山置いてある。昔賭場を開帳して村人が遊んだというその下の祠は見えなかった。さらに20分強、岩場を巻きながら下ると植林地の下りに入る。そこから30分で沢を渡り、林道に出た。最後のほうは道がわかりにくく、逆コースだと入口がわからなくなりそうだ。地図にも迷いマークがある。

 さらに林道を5分ほど下ると、なんと右の沢方向に赤テープがふたつ、ここから下れといわんばかり。そう言えば、下の沢からハイカーらしきグループの人影と声がしている。おそらく入口で迷ったのではーーと思い、声をかけたが、聞こえなかったようで姿が見えなくなった。進んだ方向からすればルートに出られたはずだ。

 急ぎ足でMTBデポ地に戻り、荷物をまとめてMTB出発。数分で大森橋に出るとなんとバスが停まっていた。毎日旅行社の桧沢岳・御岳ハイキングツアーのご一行様だ。他に一台車が駐車してあった。道迷いのハイカーか?

 一気に45号線を下って、15分弱で桧沢大橋手前まで来た。ここで右側にある農村活性化センター向かいにある墓地裏を探索。小沢岳のマイナールート入口と思われる尾根の入口を見て、再び金剛萱を目指して進む。途中のオアシスなんもくに立ち寄り、中を観察。すると「おきりこ」がもうすぐできると勧められたので、いただく。昨年、別の宿で勧められた吊るし柿のことを尋ねると、例年は12月に入ってから出てくるそうだが、今年は柿の実りが悪く、量が出てきそうもないと教えられた。お土産の刺身コンニャクも購入。この下の手作り蒟蒻屋の「やまふぐ」が昨日閉まっていたので、ここで購入。帰路に通過したときも閉まっていた。何かあったのかなーー

 道の駅を出発して30分くらいで鹿の湯橋に到着。ここから作業道に入る。しばらく林道を登り、ネットの記録で読んだケルンと赤テープを探すが見当たらない。

 記事を間違って読んで標高450m付近で林道分岐があり、分かれる道に上がってみて、山道がついているので、MTBと不要な荷物を置いて登ってみる。

 しばらく進むと再び林道と合流、旧道に入ってしまったようだ。しまった、MTBをおいてこなければよかったと後悔、30分ほど進んで、また登り口らしい場所に出たが、進んでみると行き止まり、写真を撮ろうとすると電池切れ、しまったーー置いてきたーーどうするかーーやはり金剛萱の石仏などの写真を撮りたいーー急いで戻るーー20分林道を急いで下ってMTBデポ地に戻り、荷物と MTBを回収して、電池を入れ替え、MTBを押して進む。傾斜のゆるいところは乗車できる。

 再出発してから40分くらいで赤テープとケルンの分岐点に出た。ここがネット記録のケルンの場所だった。ずいぶん読み間違えている。何箇所もの山の資料を見たので、正確に記憶していない。

 ここでMTBをデポして進むと、地形図にある尾根道に出た。一度急な尾根を進むと再び林道に出てその終点の少し手前に赤テープ、先ほどの急な尾根の続きだ。尾根に上り、立木に捕まりながら高度を上げる。かなりの急勾配だが、10分強で最初の石仏を発見、さらに少し登ると続けざまに石仏が出てきた。三番目の石仏の傍らには「三宝大荒神」という石碑が立ち、その先にはお不動様が現れ、その先一登りで山頂に出た。山頂にも多くの石仏が安置してある。どういう歴史があったのか不明だが、これらの石仏をこの急な尾根上に運ぶのはさぞかし大変だったろうと、当時の庶民の信仰心に感心する。

 山頂の先の急斜面を下るとコンニャク畑があり、そこは下仁田ローム層と呼ばれる地質で、遺跡が出ている。そこまで行って見たかったが、戻るのが大変そうで、下仁田ジオパークを見て帰りたかったので、今回は割愛し、すぐ下山態勢に入った。山頂から再び石仏のある急な尾根を下り、25分位でケルンのあるデポ地に戻る。MTBででこぼこの作業道下山し、下仁田ジオパークに3時過ぎに出る。ここは廃校になった青倉小学校の校舎を利用した施設で、MTBを置いて中に入ると、スタッフの方が出てきて挨拶され、時間があればまずビデオを見てくれという。下仁田駅16時20分の列車に乗れればよいので、ビデオを見る。なぜ下仁田ジオパークなのか、下仁田を通る中央構造線と跡倉クリッペ、根無し山などの説明を見る。ここは中央構造線とそれに関連した地殻変動の様子を地上で見ることのできる貴重な場所のようだ。古い地層の上に別の地層がぶつかって乗り上げて多くの西上州の山ができたようだ。数年前に上った四ツ又山から御嶽、大崩山などが乗り上げた地層でできているらしい。さらに妙義山や荒船山など多くの山の形成に関する地質学的な考察があり、なかなか楽しめる。今回登った小沢岳、金剛萱などのほか、まだ歩いていない稲含山など西上州をいろいろな角度で読み解くことのできる楽しい場所だった。ビデオの最後は少しはしょって、二階の展示室で解説していただき、お礼を言って資料館を後にした。跡倉グリッペを歩いてみたかったが、今回は時間切れで、次回の楽しみに取っておくことにする。駅前の酒屋で聖徳銘醸の「聖徳」という純米酒を購入し、下仁田ジオパークの列車の中で楽しみながら輪行。天気もよく、なかなか楽しい山旅だった。
 

 

 

 

 

 

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