利尻岳
- GPS
- 09:17
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,631m
- 下り
- 1,626m
コースタイム
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 3:23
- 合計
- 9:17
天候 | はれときどきガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口に登山ポストあります。宿で登山届をもらいました。 |
その他周辺情報 | 旅館雪国さんに2泊させていただきました。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
地図(地形図)
笛
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
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感想
北海道遠征シリーズのラスボスは利尻岳。
札幌から飛行機で利尻島へやってきました。
その日は空港から宿までをタクシーで観光。
早めに宿に戻り翌日の登山に向けて、準備を整えました。
前日の夕飯にはばっちりウニが登場(*´∀`)♪
食べ過ぎかというくらい、ごはんをおかわりしてしまいました。
翌日は朝4時過ぎに起床。
登り始めると食欲が落ちるわたしは、配られた朝食用おにぎりを無理やり部屋で食べました。
宿のバスは5時前に登山口へ向け出発。
10分ほどで登山口に着きました。
登山口にはトイレも整備されています。
今回は9人の大人数ですが、早い人、遅い人がいるグループなので、遅いわたしは後ろからついていくことにします。
なにしろ長丁場なので、ペースを乱さないことが大切だと考えていました。
甘露泉水までは舗装道で歩きやすく、その先の登山道もしばらくはかなり緩やかで歩きやすい道でした。
北海道ですでに2座登ってきましたが、一日移動日があったので疲れはさほど感じませんでした。
5合目で小休憩。雷鳥の道標という名前がつけられていました。
標識の後ろの林の中から鳴き声がきこえて、人間に怯えて逃げないから雷鳥かも、と仲間のひとりがいうので、ぜひともみてみたくて覗いてみました。
残念ながらそれらしき姿を見ることはできませんでした。
振り返ると木々の隙間から雲海が広がり、標高を稼いだことがわかります。
でもまだまだ序の口で、半分も来ていないのが現実。。
他のメンバーがまだ朝ごはんを食べていなくて、次の6合目見晴台で食べようとのことで、まずは地道にあと1合分稼ぎます。
5合目から傾斜が出てきました。
今まで以上にペースに気を付けて登っていきます。
開けた6合目はすぐでした。目の前に遮るものがなく、遥か海の向こうまで見渡せます。
昨日観光したペシ岬と鴛泊の港が眼下に広がり、気持ちのいい風が吹き抜けてきます。
見上げれば緑がきれいな独立峰利尻岳の斜面が目に優しかったです。
ただ、手前にみえるピークは偽ピーク長官山とのこと。まだまだ先は長い道のりです。
みんなが宿の朝ごはん用おにぎりを食べている横で、わたしはセコマオリジナルの栄養ゼリーを摂取しました。
広がる絶景を前に、するすると喉を通っていきました。
時計を見るとまだ7時。早起きは三文の徳です。
再び歩き出し、次の7合目まではすぐでした。
胸突き八丁というサブタイトルにやや焦ります。
だんだんと急になり、歩きづらい木の根、岩が出てきました。
9人編成もだいぶ崩れますが、自分のペースで歩くのは大切。かわらず後方チームで登ります。
樹林帯の中、やや蒸し暑くなってきました。
北海道の山とはいえ、夏の登山は暑いことにかわりません。
苦しい登りをなんとか乗りきり、岩が重なりあう開けた第二展望台へ。
海がさらに遠くまで、隣り合う礼文島が霞んで見えます。
「水平線が丸いね」と仲間のひとりが教えてくれました。見渡すとほんとうに、カーブを描いていました。
絶景をバックに再び歩き出し、ほどなく偽ピークの長官山へ到着しました。
やっと本物のピークがみえる、と思って見上げると残念なことにその姿は笠雲に隠されていました。
青空は広がっているのに、山頂のまわりにだけ笠雲。。
登っている間に雲がなくなるよう、祈る気持ちで先へ進みます。
道は平坦な尾根歩きになり、所々で天然クーラースポットがあり、涼むことができます。
そしてほどなく、利尻岳避難小屋が見えてきました。
携帯トイレブースがありましたが、暑さのせいもありまだ使う気になりませんでした。
そして小屋の先あたりから、色々なお花が咲き始め、つらく長い登りを励ましてくれるようでした。
9合目のベンチでまた少し休憩をとっていると、見上げた利尻岳の雲が急に晴れていきました。
そして山頂がはっきり見えました!
奥にろうそく岩があり、デコボコして見える山頂。
まもなくあの頂きに立とうとしている!最北の百名山がわたしを待っている!
そんな感動が胸にわき上がりました。
地図を確認すると、山頂まであと1時間。
ラストスパートに向け、気合いをいれてザックを背負います。
しかしながら、この1時間が長く、つらい道のりでした。
森林限界を越えたむき出しの道へは日差しが降り注ぎ、足元はもろい岩場に変わり気を使いながらの登り。
しかもそんな道を補正するべく階段が続くこともありました。
もちろん、傾斜が緩むことはありません。
一歩ずつ、うつむきながらでも歩くしかないと心に決め、黙々と足を置いていきました。
そして登ること一時間。見上げるとローソク岩が間近に迫り、その手前に社が見えました。
早いメンバーはもう山頂のようでしたが、とても急ぐことはできません。
山頂手前の滑りやすい急坂を、慎重に登りました。
そしてやっとの思いで、山頂へ足を踏み入れました♪
風が吹き抜ける狭い山頂には、利尻岳と標高が書かれたお社が鎮座していました。
思わずすりすりしたくなるほど、長い道のりを終えての山頂は感激でした。
無事に全員で登頂できたこともうれしかったです。
記念写真もばっちり、青空を背景に撮ることができました。
山頂が狭かったので、昼食はまだ取らずに下山を開始。
直下の急坂や階段は、ストックなしでは滑りやすく、気を使いました。
足にも力が入ってしまうようで、しばらく下っているとかなり疲れてしまいました。
たしかに無理もなく、十勝岳、大雪山とそれなりの山を登ってきたので、足が疲れないわけはありません。
転ばないよう、時にはお尻をつけながら、時には木に捕まりながら、慎重にくだりました。
9合目まで下り、ベンチがあるので宿のおにぎりをいただきます。
ひとつが大きいので、ひとつ食べれば十分の量でした。
知らず知らず無口になってしまい、疲れているのが自分でもわかりました。
でも、あとは無事に下るのみ。そう自分にいいきかせて、重い腰を上げて再び下ります。
正午の強い日差しが暑くて体力を奪います。
天然クーラーを求めますが、時間的に難しいのか涼める場所もありませんでした。
長官山で、少し座らせてもらいクールダウン。
同じ埼玉出身の二人組と、百名山トーク。この二人はすでに80座を越えてるとのことで、大先輩でした!
そんな出会いもありながら、再び下りはじめます。
ところがこのあたりから、足が疲れて痛い上に暑くてしんどくなってきました。
気持ちが悪くなるのだけは避けたくて、とにかく焦らずゆっくり下ることを意識しました。
7合目で休憩したかったのですが、暑くて休むに休めず、その下の6合目の見晴台でで少し腰を下ろして足を休めました。
6合目から先は、傾斜が緩やかになり歩きやすい登山道です。
それでも疲れてとても早くは下れませんでした。
やっと下りてきた甘露泉水で冷たいお水を一気飲み(´Д`)。。
タオルも濡らして、少し涼むことができました。
ここからは舗装道に変わります。
疲れた足で、なんとか登山口までたどり着きました。
自分の足で、北海道3座、踏破できました!
自販機の冷たいコーラを一気のみ、宿ではすぐに温泉に入り体を労りました。
夜ごはんのウニとビールは、最高でした(*´∀`)♪
翌日はレンタカーで利尻島を一周。あますことなく島を満喫♪
楽しい旅はあっという間に終わってしまいました。
でもしっかり3座登れた喜びと、誰ひとり脱落することなく利尻岳に登頂できた達成感は、今も心に刻まれています(*´ω`*)
もちろん企画してくれた仲間への感謝も♪
こんな時期ではありましたが、充実の遠征でした。
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