常念岳(三股〜前常念〜トラバース〜常念岳〜一ノ沢)
- GPS
- 27:36
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,927m
- 下り
- 1,864m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 6:23
天候 | 一日目 すさまじい強風 二日目 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
私は三股駐車場からスタートしました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
三股登山口に注意喚起されていますが、体力のない方、精神的に弱い方は他ルートを選んだほうが賢明かもしれません。技術はそんなに問われないと思います。 |
写真
感想
久々の投稿です。
友人が2泊3日の山行を予定しているとのこと。1泊なら便乗できるので一緒させてもらうことに。そしたら別々の登山口から登って合流地点で車のカギを受け渡しするという八甲田山方式?をとることに。
調べると三股からのルートはかなり険しそう。覚悟を決めて準備に勤しみました。朝待ち合わせをして友人と車を交換し、互いの登山口へ。「ナビ設定しておいたから」という優しい言葉を信じ車を進めていくと駐車場に何故か自分の車が。あとから聞いたらいたずらだったそうです。おいおい。これで出発時間を1時間ほどロス。三股駐車場につくと台風の影響がありとてつもない強風。時折晴れ間も見え、なんとかなるかと出発しました。
最初の樹林帯は永遠と上り坂が続きます。アキレス腱が伸びっぱなしといった感じ。なるほど、これは体力が無ければ登れないなと思いながらなんとか樹林帯抜けました。梯子を上ると一気に視界が開けます。と同時に麓よりももっととてつもない暴風が・・・加えてここからのルートが険しいのなんのって。壁みたいな岩稜帯を必死に登っていきます。また、暴風で岩にしがみつかなければ飛ばされそうな場面も。2歩進んで1歩以上押し戻される感じが続きます。体力はもちろんの事、気力の限界が。そこに現れたのが石室。まさに避難小屋として駆け込みました。小屋の中で色々と考えるのですが、来たルートはこの暴風ではとても帰れない。友人の車の鍵を渡さなければいけないので常念小屋まではいかなければならない。かといってこれ以上登ることが正解だとはとても思えない。と自分と戦っているうちに友人から間もなく小屋につくとLINEが。覚悟を決めて出発しました。
石室を出てすぐに雷鳥と遭遇。かなり心癒されました。そしてすぐにトラバース道の分岐点が。案内板には上級者向けとの表記。ただ、風向きからして常念岳経由よりもまだ安全だと判断しトラバース開始。
トラバース道は今年7月に整備、再開通した道との案内が登山口にありました。確かに浮石が多かったり、針葉樹の葉が登山道に散っておりかなり滑りやすい足元。また、テント装備で登っているので背高のリュックがあっちこっちに引っかかってしまい悪戦苦闘しました。初心者には難しいかもしれませんが、そもそも初心者がこちらのルートを選ぶ可能性は低いと思うので活用しても良いルートだと感じました。ただ、疲労感が強いとき、不安感が強いときに使うと滑落(ハイマツ・草木帯なので大事につながらないと思いますが)する可能性は大きいと思います。常念小屋が見えてくると本日2度目の雷鳥と遭遇。つがいか親子かは分かりませんがラッキーでした。
常念小屋につくと友人から提案が。暴風でテントを張るのが困難なので小屋泊りにしないかと。喜んで提案を受け入れました。
現在、常念小屋は完全予約制で運営しているのですが、幸いにも予約数が少なかったこと(当日の宿泊はおそらく8名程度)、暴風下のテン泊は危険だということで宿泊させてもらうことができました。本当に感謝です。ありがとうございました。
熟睡の後、翌朝は昨日果たすことができなかった常念岳へのチャレンジ。私は一ノ沢ルートで下山するので荷物をデポしたまま楽々頂上に。あいにくの雲で槍穂は山麓しか見ることができませんでしたがアルプスの中にいる感覚は両日を通して強く感じることができました。
やっぱり山は良いなと感じさせてくれました。
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