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Yamareco

記録ID: 2968120
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ハイキング
丹沢

湯船山から鉄砲木ノ頭へ/土沢の遡行でギブアップ

2021年03月11日(木) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.4km
登り
847m
下り
564m

コースタイム

三国峠7:25−明神峠7:40〜7:50−送電線鉄塔8:00−976m地点8:25−1010m圏コブ8:40−湯船山頂上8:50〜9:30−北北西尾根下降点9:35−970m圏分岐9:50−829m地点10:10−800m圏屈曲点10:15−750m圏屈曲点10:20−土沢本流10:45〜11:15−沢から離れる12:05−水ノ木幹線林道12:20〜12:55−二ノ沢先枝林道分岐13:40−一ノ沢左岸尾根に乗る13:55−901mコブ14:05−900m圏コブ14:15〜14:50−送電線鉄塔15:05−992mコブ15:15−林道15:45〜16:00−主稜線16:30−鉄砲木ノ頭頂上16:40〜17:10−三国峠ゴール17:25
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
静岡県小山町の国道246号線バイパスから県道147号線(山中湖小山線)に入る。上野地区の明神峠入口で右折し、明神峠を通って、神奈川・山梨県境の三国峠まで上ると、舗装された広い駐車場があるので、ここに停める。
コース状況/
危険箇所等
三国峠からMTB(自転車)で明神峠まで3kmほどダウンヒル。ここにMTBをデポし、良く整備された登山道を東に進んで湯船山に登る。
頂上の東隣の1020m圏コブから829m地点を通る北北西尾根(仮称)を降りる。踏跡もテープも無い。
土沢に降り立ったら沢沿いに西に進むが、ヘツリや高巻き、飛び石伝いの移動で手間取る。ルート状況や時間を考えて遡行を続けることは無理と判断し、急斜面を突き上げて水ノ木幹線林道に出る。
この林道を2km程進み、二ノ沢を渡った先で一ノ沢左岸尾根(仮称)に取付き、これを主稜線まで登る。途中の林道までは微かながら踏跡が続くが、林道から尾根上部は獣道程度。
主稜線に出たら、鉄砲木ノ頭を通って三国峠へ下る。立派な登山道が通じている。
明神峠の水ノ木幹線林道入口のゲート脇にMTBをデポする
2021年03月11日 07:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 7:51
明神峠の水ノ木幹線林道入口のゲート脇にMTBをデポする
この直ぐ脇が湯船山登山口。道標に従って階段を登る
2021年03月11日 07:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 7:51
この直ぐ脇が湯船山登山口。道標に従って階段を登る
一段上がって尾根上に出るとなだらかで明瞭な道が続く。ベンチも置かれている
2021年03月11日 07:54撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 7:54
一段上がって尾根上に出るとなだらかで明瞭な道が続く。ベンチも置かれている
小さな祠が祀られていた
2021年03月11日 07:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 7:59
小さな祠が祀られていた
送電線鉄塔をくぐる
2021年03月11日 08:02撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 8:02
送電線鉄塔をくぐる
1010m圏コブまで登ると頂上稜線の一角となる。直ぐ東隣に頂上が見える
2021年03月11日 08:38撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 8:38
1010m圏コブまで登ると頂上稜線の一角となる。直ぐ東隣に頂上が見える
頂上の直下で木の間越しに富士山が望めた
2021年03月11日 08:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/11 8:50
頂上の直下で木の間越しに富士山が望めた
湯船山頂上に着いた。道標の柱に山名が書かれている。後ろに1040.7mの三角点が埋められている
2021年03月11日 09:29撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 9:29
湯船山頂上に着いた。道標の柱に山名が書かれている。後ろに1040.7mの三角点が埋められている
頂上から200mほど東の1020m圏コブが北北西尾根の下降点。ここから北に向かって降りていく
2021年03月11日 09:37撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 9:37
頂上から200mほど東の1020m圏コブが北北西尾根の下降点。ここから北に向かって降りていく
970m圏まで降りるとコブ状となって、尾根は北東と北西に分岐する。後者に進む
2021年03月11日 09:49撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 9:49
970m圏まで降りるとコブ状となって、尾根は北東と北西に分岐する。後者に進む
尾根は桧林と広葉樹の境目を急角度で落ちていく。獣道が真っすぐ降りているのでこれを辿る
2021年03月11日 09:53撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 9:53
尾根は桧林と広葉樹の境目を急角度で落ちていく。獣道が真っすぐ降りているのでこれを辿る
829m地点を通過するが何の特徴も無い
2021年03月11日 10:13撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 10:13
829m地点を通過するが何の特徴も無い
800m圏で北方向に、写真の750m圏で北西方向に折れる
2021年03月11日 10:22撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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800m圏で北方向に、写真の750m圏で北西方向に折れる
どこを降りても同じような傾斜の急斜面なので、尾根筋を外さぬように注意して下る
2021年03月11日 10:24撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 10:24
どこを降りても同じような傾斜の急斜面なので、尾根筋を外さぬように注意して下る
尾根筋を辿るがますます傾斜がきつくなる
2021年03月11日 10:30撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 10:30
尾根筋を辿るがますます傾斜がきつくなる
右手東側の斜面の方が少しは緩く見える
2021年03月11日 10:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 10:36
右手東側の斜面の方が少しは緩く見える
どうせ踏跡は無く、どこを歩いても同じなので右方向に斜めに下る。枝打ちされた小枝が散らばった斜面は歩きにくい
2021年03月11日 10:37撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 10:37
どうせ踏跡は無く、どこを歩いても同じなので右方向に斜めに下る。枝打ちされた小枝が散らばった斜面は歩きにくい
下の方に土沢本流が見えて来た
2021年03月11日 10:40撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 10:40
下の方に土沢本流が見えて来た
沢床に降り立つ直前に、これから辿る上流を見下ろす。予想以上に水量があり、遡行は厳しそうだ
2021年03月11日 10:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 10:42
沢床に降り立つ直前に、これから辿る上流を見下ろす。予想以上に水量があり、遡行は厳しそうだ
左岸に渡るが20m先で淵となり、早速高巻きを強いられる。岩場の上の土混じりで足場が悪い斜面を強引に高巻く
2021年03月11日 11:18撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 11:18
左岸に渡るが20m先で淵となり、早速高巻きを強いられる。岩場の上の土混じりで足場が悪い斜面を強引に高巻く
続いて急流逆巻く淵。流木が横たわっていたのでこの上を恐る恐る進むが、ザックが右の岩壁に引っかかって危うく落ちそうになる
2021年03月11日 11:28撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 11:28
続いて急流逆巻く淵。流木が横たわっていたのでこの上を恐る恐る進むが、ザックが右の岩壁に引っかかって危うく落ちそうになる
左岸を進むのは無理なので右岸へ渡る。浅いけれど渡渉はしたくないので、こんな石を伝って渡り切ったが、ヒヤヒヤ物だった
2021年03月11日 11:30撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 11:30
左岸を進むのは無理なので右岸へ渡る。浅いけれど渡渉はしたくないので、こんな石を伝って渡り切ったが、ヒヤヒヤ物だった
右岸でも岩壁が行く手を遮る
2021年03月11日 11:33撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 11:33
右岸でも岩壁が行く手を遮る
この岩壁を高巻く。その上から上流を見下ろしたが、まだまだ先も厳しそうだ
2021年03月11日 11:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 11:36
この岩壁を高巻く。その上から上流を見下ろしたが、まだまだ先も厳しそうだ
さらに進むとまたまた淵。これを高巻き、悪場を過ぎて振り返ると、足下は深い淵。落ちたら水はまだまだ冷たいだろうな
2021年03月11日 11:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 11:39
さらに進むとまたまた淵。これを高巻き、悪場を過ぎて振り返ると、足下は深い淵。落ちたら水はまだまだ冷たいだろうな
この岩場には落ち葉の積もった狭いバンドが通じていたので、これを辿ってへツル。無事にパスして振り返る。ヤレヤレ
2021年03月11日 11:40撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 11:40
この岩場には落ち葉の積もった狭いバンドが通じていたので、これを辿ってへツル。無事にパスして振り返る。ヤレヤレ
ヘツリが続く
2021年03月11日 11:43撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/11 11:43
ヘツリが続く
最も厳しかったヘツリを振り返る。どこを通ったか記憶は曖昧
2021年03月11日 11:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/11 11:46
最も厳しかったヘツリを振り返る。どこを通ったか記憶は曖昧
右岸はますます大きな岩壁で厳しいヘツリとなりそうなので、左岸へ渡りたい。でも中州から先に飛び石が無い
2021年03月11日 11:52撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 11:52
右岸はますます大きな岩壁で厳しいヘツリとなりそうなので、左岸へ渡りたい。でも中州から先に飛び石が無い
たまたまレール(?)が引っかかっていたので、この上を渡る。水中にストックを差しながら横向きに進んだが、怖かった〜あ
2021年03月11日 11:53撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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たまたまレール(?)が引っかかっていたので、この上を渡る。水中にストックを差しながら横向きに進んだが、怖かった〜あ
左岸でも岩場は続く。一ノ沢左岸尾根に取付く予定だが、まだ半分しか来ていないのに遡行を始めて50分も掛かっている
2021年03月11日 12:03撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 12:03
左岸でも岩場は続く。一ノ沢左岸尾根に取付く予定だが、まだ半分しか来ていないのに遡行を始めて50分も掛かっている
沢の状況や時間を考えると遡行の続行は無理だ。ここで断念し、上を通っている林道に逃げることにして急斜面を登る
2021年03月11日 12:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/11 12:04
沢の状況や時間を考えると遡行の続行は無理だ。ここで断念し、上を通っている林道に逃げることにして急斜面を登る
不安定な土の崖を木に掴まりながら強引に突き上げる
2021年03月11日 12:18撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 12:18
不安定な土の崖を木に掴まりながら強引に突き上げる
標高差40mの崖を登り切って水ノ木幹線林道に出た
2021年03月11日 12:20撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 12:20
標高差40mの崖を登り切って水ノ木幹線林道に出た
退屈な林道歩きを40分、二ノ沢を横切って一ノ沢左岸尾根に差し掛かると、伐採した材木の集積所があった
2021年03月11日 13:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 13:36
退屈な林道歩きを40分、二ノ沢を横切って一ノ沢左岸尾根に差し掛かると、伐採した材木の集積所があった
その50m程先に枝林道が分かれ、送電線鉄塔の案内板が立っていたので、ここに入る
2021年03月11日 13:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 13:39
その50m程先に枝林道が分かれ、送電線鉄塔の案内板が立っていたので、ここに入る
送電線をくぐった先で左に尾根の鞍部が近づいてきた。林道際にテープで囲われた穴があったが、その脇から鞍部を目がけて登る
2021年03月11日 13:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 13:51
送電線をくぐった先で左に尾根の鞍部が近づいてきた。林道際にテープで囲われた穴があったが、その脇から鞍部を目がけて登る
やっと予定の一ノ沢左岸尾根に乗った。880m圏コブに建っている鉄塔は、朝方くぐった鉄塔(写真5)と同じ系統に繋がっている
2021年03月11日 13:58撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 13:58
やっと予定の一ノ沢左岸尾根に乗った。880m圏コブに建っている鉄塔は、朝方くぐった鉄塔(写真5)と同じ系統に繋がっている
901mコブを越え、鹿柵沿いになだらかな尾根を西に進む
2021年03月11日 14:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 14:50
901mコブを越え、鹿柵沿いになだらかな尾根を西に進む
960m圏でまた送電線鉄塔をくぐった
2021年03月11日 15:05撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/11 15:05
960m圏でまた送電線鉄塔をくぐった
ここから北方向に高指山が望まれた
2021年03月11日 15:05撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 15:05
ここから北方向に高指山が望まれた
平坦な992mコブを越える
2021年03月11日 15:14撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 15:14
平坦な992mコブを越える
この先は急な尾根となる上、尾根筋は倒木が散乱していて歩きにくい。去年の台風の被害か
2021年03月11日 15:28撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 15:28
この先は急な尾根となる上、尾根筋は倒木が散乱していて歩きにくい。去年の台風の被害か
林道に出た。この林道を左に歩いて行けば三国峠に出られるが、予定通りに鉄砲木ノ頭を踏むことにする
2021年03月11日 15:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 15:45
林道に出た。この林道を左に歩いて行けば三国峠に出られるが、予定通りに鉄砲木ノ頭を踏むことにする
林道を突っ切り、獣道を使って上部の尾根に取付く
2021年03月11日 16:02撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 16:02
林道を突っ切り、獣道を使って上部の尾根に取付く
またまた倒木が散乱した斜面を突き上げて行くと、直ぐに地形図には載っていない新しい林道に出た
2021年03月11日 16:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 16:04
またまた倒木が散乱した斜面を突き上げて行くと、直ぐに地形図には載っていない新しい林道に出た
この林道を横切って上部の尾根に取付くが、林道脇はザラザラした火山灰で蟻地獄。足元が崩れて登り難いこと夥しい
2021年03月11日 16:05撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 16:05
この林道を横切って上部の尾根に取付くが、林道脇はザラザラした火山灰で蟻地獄。足元が崩れて登り難いこと夥しい
林道脇のザラザラ斜面を抜ければ、後は普通の急な尾根を登るだけ。断続的に獣道が続いているのでこれを辿る
2021年03月11日 16:18撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 16:18
林道脇のザラザラ斜面を抜ければ、後は普通の急な尾根を登るだけ。断続的に獣道が続いているのでこれを辿る
三国峠から切通峠に繋がる主稜線に出た。1260m圏。良く踏まれた立派な登山道が通じている
2021年03月11日 16:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 16:32
三国峠から切通峠に繋がる主稜線に出た。1260m圏。良く踏まれた立派な登山道が通じている
ここから西南西に300mほど進めば鉄砲木ノ頭の頂上。道標は明神山と表示され、後ろの小さな看板に(鉄砲木ノ頭)と追記されている
2021年03月11日 16:41撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 16:41
ここから西南西に300mほど進めば鉄砲木ノ頭の頂上。道標は明神山と表示され、後ろの小さな看板に(鉄砲木ノ頭)と追記されている
ここから西南西方向に富士山がドーンと見える筈だが、今は生憎雲の中。西に山中湖が霞んで見えるだけ
2021年03月11日 16:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/11 16:45
ここから西南西方向に富士山がドーンと見える筈だが、今は生憎雲の中。西に山中湖が霞んで見えるだけ
広い頂上には立派な「山中諏訪神社奥宮」が鎮座している。同じ名前の小さな祠が明神峠の直ぐ上にもあった(写真4)
2021年03月11日 17:10撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/11 17:10
広い頂上には立派な「山中諏訪神社奥宮」が鎮座している。同じ名前の小さな祠が明神峠の直ぐ上にもあった(写真4)
三国峠に向かって茅の原の中を下って行く
2021年03月11日 17:19撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/11 17:19
三国峠に向かって茅の原の中を下って行く
三国峠に降り立つと、広い駐車場に愛車が1台だけポツンと待っていた
2021年03月11日 17:26撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/11 17:26
三国峠に降り立つと、広い駐車場に愛車が1台だけポツンと待っていた
撮影機器:

感想

湯船山には3年前に南側から登り降りしたので、今回は北側へ降りて鉄砲木ノ頭へ周回することにし、コース状況で説明したルートを設定した。

湯船山から北北西尾根を降りたが、なかなか面白かった。尾根筋の構成はさほど複雑ではないが、微妙に角度が変わるので気が抜けない。今回もここでルート探索の緊張感を楽しめた。

土沢本流に降り立って沢沿いに600mほど進めば一ノ沢と二ノ沢が合流し、ここから一ノ沢左岸尾根に取付く予定であった。しかし土沢を半分ほど遡行した段階でギブアップ。ヘツリや高巻き、右岸・左岸間の移動にあまりにも手間取ってしまった。

歳を取るにつれてバランスが悪くなる。岩場をトラバースするヘツリは緊張する。飛び石伝いに対岸に渡るにしても同様だ。今回は滑り落ちて水の中にドボン!と言うことは一度も無かったが、常にヒヤヒヤしていた。

尾根を歩いている場合は、地形図、高度計、コンパスで現在地を確認できる。しかし、谷の中では視界が利かない上、この沢は屈曲も少なく、標高の増加も僅かなので現在地が分からない。もうだいぶ進んできたから、そろそろ一ノ沢左岸尾根の取付きに着くだろう、と思っていても、なかなか辿り着けない。
遡行を諦めて林道に出て初めて現在地が確認できた。その結果、取付きまでの半分しか進めなかったことが分かり、愕然とした。
谷筋は怖い。

一ノ沢左岸尾根は上部の7割程しか辿れなかったが、予想通りであった。尾根筋は単純だし、上りなのでルート探索に気を遣う必要はほとんどなかった。
この尾根はゴールするまでの繋ぎ、と言った感じはあるが、未知の尾根を歩くこと自体が楽しいものである。

予定した土沢遡行の後半半分と、一ノ沢左岸尾根の下部3割程が歩けなかった事は残念である。結果として中抜けになってしまった。でも、そこに至るまでは緊張の連続で、中間で気が抜けたけれど、全体としては充実した山行でした。

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